祭りのあと
今年は例年になく雪が多い。静かな幽玄の世界などと情緒にばかり 浸ってはいられない。雪との戦いである。正月の賑わいは何処へやら、今は 祭りのあと。人と話す機会も余りない昨今、牛さんの 反芻じゃあないけれど みんなの表情や話を繰り返し、繰り返し思い出し苦笑する。 (暇人のすることです。)
お母様が大事に育てた息子がこんなに粗末に扱われていると嘆かわしいでしょうと 嫁さん。とりわけ大事に扱った覚えもないが、私の宝物ですからね、それなりのことはして来たつもりです。でも私は言った、“貴方にお任せした以上 煮て食おうと焼いて食おうと どうぞご勝手に、息子がそれで満足なら私は何も言うことはありません”と。
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可愛くてきれいな2人の嫁さんを前に 私もちょっぴりお化粧などしてしゃれ込んだ。そこで嫁さん “あら、お母様 使用前 使用後”と言って しげしげ私の顔を見た。自分は若くてきれいだから 言いたいこと言ってと 反発した。“でもね、よく考えてごらん、若い時はそんなに長くは続かないからね“
元日のおせち料理を3人で盛り合わせてテーブルセッテイングをしている最中、息子が嫁さんの実家で我が家のおせち料理の豪快さを話したそうだ。うちのお袋の料理は野菜の切り方からして、おおざっぱ、盛り付けなんかも 豪快そのものだと。そんな話を聞きながら私は思った、そうよ、あなたたちみたいなおおぐらいの息子を抱えていたらそんなものだったのよと。今でもあの当時の癖がぬけないの。
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私は 息子たちが結婚する前、嫁さんに云った。 “ いい姑にはなれそうもないが 憎らしい姑だけにはなりたくないと。” 私たちのやりとりを 聞くと 世間の人は まあ、なんと辛辣なと思う方もいらっしゃるかもしれない。 でも私は こんな辛口の会話ができる嫁さんとの間が気に入っている。 2003/03/17
八ヶ岳山麓(12)

