
悲しい小鳥さんの置き土産
ゴールンウィークも終わり 息子たち二家族の騒ぎも 一段落、その間は 外の小鳥のさえずりなどに耳を傾ける 余裕もなかったのか、 家の中が静かになったとたん 小鳥のさえずりが耳に入ってきた。 時は 正に 春爛漫, 自然の息吹が 満ち溢れている。 木々は新緑に覆われ草花は 咲き乱れて、人間にとっても 自然界の生き物にとっても この時が 最高なのだ。暖かい日差しの中で 小鳥が 声高らかに さえずっている、楽しんでいるんだろうなと思った。
でもちょっと待って、 それにしても 随分忙しそうに 我が家の周りを 飛び回っている、
ベランダにまで 降りてくる、 何かあるなと 暫く見ていると 口に 枯れ枝のようなものを咥えているではありませんか。 何処へ行くのかと見ていると 玄関脇にある 下駄箱に入っていったのです。そこには スリッパや 靴など 数足置いてあり その一足のスリッパの上に 巣らしいものが 出来つつありました。 もう何日か 経っているのでしょう。(上、右の写真)夫婦で 代わる代わるに入っていきます。 夫婦共同作業か 仲がいいなあと 自分の部屋の出窓から そっと見続けました。 夕暮れが迫るころになると 2羽とも 何所へともなく 姿を消します。
朝になると 夜明けと共に活動開始、 数日後 驚くほど立派な巣が出来上がっていました。
さて 卵はいつ生むのかと これも興味深々で気をつけていたのに 気がついたときにはもう 2個 見えました。いつのまにか産み落としたのでしょう。 不思議でした。 卵を確認してから どういう風に 親鳥が暖めるのかと その後 夜明けから じっと 見守りました。 ところが 産んでからは 一度も 母鳥が近づかなかったのです。 何日も何日も 朝早くから カーテンの陰からカメラを持って シャッターチャンスを 待ち続けました。 結局徒労に終わりました。脅かしたつもりもないのに・・・ 折角 あんな立派な巣を作って 卵を産んだのに 4〜5日経っても 一度も巣の中には入ってきませんでした。 雄鳥は時々心配そうに 少し離れた 低い木の上から ちーちーと 寂しそうに 啼いていました。 そのうち その鳥も近づかなくなりました。 ああもう駄目だと思い その巣を持ち出してダンボール箱に入れ 電気毛布を弱にして家に入れました。 でも考えたら もしこんなことで孵化してもその後のえ付けが出来ません。
餌は主に 昆虫類や くもを餌にすると聞き それは出来ないと思ったのです。残念ながら 再び 元の下駄箱の中に戻しました。 今でもまだ そこに 残っています。 次に 航ちゃんが来るまで そのままにして置きます。 どうして 子育てを放棄してしまったのでしょうか、 専門家の先生にお聞きしたい。
来年は巣箱でも作っておこうと思っています。 2004年5月25日記
追記 No.1:: その後気になって小鳥の様子を 見ていました。 キセキレイの鳴声は ちょっと 甲高くて 他の小鳥とは 違います。林の中を飛交っている小鳥の中に キセキレイを見つけました。いくら気をつけていても キセキレイは 一羽だけなのです。 産卵期以外は 雄雌別行動をすると聞いていますが 林の中にたった一羽の キセキレイしか見当たらないのはどうしてでしょう。 やっぱり変です。母鳥は 天敵にやられてしまったのか・・・・ 2004年6月1日記
追記 No2.:6月6日 航ちゃんたちが 遊びに来ました。 小鳥の卵の話をしました。 朝早く 一人で起きだして来た航ちゃんは 早速にこにこしながら 外へ出かけていきました。 何をするのかなと 見ていると 鳥の巣を大事そうに持ち出してきて じっと観察していました。Wおばあちゃま卵が一つ割れているよ“と言うのです。 卵も古くなればそういうことになるのですね。 もう 駄目だから 何処かへ埋めてあげようということになりパパと庭の隅に 葬ってあげました。 そうして お母さん鳥は どうして卵を温めなかったのかなあという私の問いに 航ちゃんは“お母さん鳥は 面倒になってしまったんじゃないの、人間だってそういうことあるんだよ“ 5歳児の 話です。
キセキレイ
スリッパの中の巣つくり
残された巣と5ケの卵


