痛み、シビレの原因は大きく分けると、(1)脳、神経によるもの、(2) 内臓などの障害によるもの、(3)外傷によるもの、(4)精神的障害または自律神経的なもの、(5)感染症などによって引き起こされるもの、(6)関節機能異常によるもの、これ以外にもたくさんありますが、一般的にはこれくらいでしょう。
まず、(1)〜(5)までは、医療機関で検査をすれば、ほとんど解明できることでしょう。しかし(6)関節機能異常によるものは、一般の医療機関では見つけることが出来ません、なぜなら AKA療法 をしないと解からないからです。しかも、多くの痛みシビレの原因のほとんどが、この関節機能異常からくるものなのです。
では、関節機能異常とは、いったいどう云うものなのか?簡単にまとめてみました。
関節機能異常
人間の体には、多くの関節があります。一般的に肩、膝、足関節を曲げたり伸ばしたりする様に大きな動きをするものだと思いがちです。しかし、関節の動きとはそれだけではないのです。
実は、関節の中でも動きがあるのです。 それを 『関節包内運動』 といいます。
これは、1970年代にアメリカのM.Aマッコーネルという人が唱えた 『関節運動学』 という学説の中で解明されたもので、この学説は世界的に認められていますが、残念なことに日本では まだまだの様です。
「関節包内運動」 には、大きく2つに分けることが出来ます。1つは 「構成運動」 といい、もう1つは 「関節のあそび」 です。
まず 「関節のあそび」 ですが、 右の手で、左の人差し指を持って、ゆっくり引っ張ります。(この時 左手の力はなるべく抜いておいてください) 人差し指の付け根に少し窪みが出来たのが解かると思います。
そして、戻したときはもう 窪みはありません。この伸びたり縮んだりするのが関節の”あそび”です。
クルマのハンドルなどにも、この”あそび” の部分がないと大変な様に、人間がスムーズに体を動かす時関節に ”あそび” がないとすぐに関節が擦れ合って駄目になってしまいます。
次に、 「構成運動」 ですが、この運動はたくさんありますが基本は3つで 「滑り」 「回転」 「回旋」が組み合わさって、さまざまな動きに対応しています。
普通の人が関節とは?と聞かれ思い浮かべるのは、ドアの蝶番のようなものだと思います、
でも、実際の関節はドアを開け閉めするように一つの方向だけに動くものではないのです。
肩を動かしてみると、腕をまっすぐ上にあげることも横から上に上げることも出来ます。
これは関節の中で骨と骨が 「滑り」 「回転」 「回旋」の動きが組み合わさって初めて出来ることなのです。
以上のように、人間の関節には ”あそび” 構成運動というものが、体を動かすたびに関節の中で複雑に組み合わさって動いているいとが解かって頂けたと思います。
では、この関節包内運動が出来なくなったらどうなってしまうでしょう。恐らく固まったまま身動き一つ出来なくなるでしょう。
実際にこの様なことはあり得ませんが、関節包内運動がほんの少しだけ動きがわるくなることがあります、それが 「関節機能異常」です。
「関節機能異常」とは、関節の中の動き 「関節包内運動」 が正常に動いてない状態 つまり何らかの原因で引っかかり、よく動いていないこといいます。
実例を挙げますと、幼児 2歳〜5歳位でよく見られる症状で 「肘内障」というのがあります。これは、子供の手を引っ張りすぎて起こることが多く、一般的に腕が抜けるという症状です。
この状態になると子供は、腕に力が入らずなお激痛に耐えなければならなくなります。しかし、病院などで肘を2〜3回軽く動かしてもらうと、瞬時に痛みも消失し 腕を動かせるようになります。
この「肘内障」の原因は、腕をひっぱることにより、関節が一時的に引っかかり(関節機能異常)それを正常に動かすことにより関節包内運動が元の動きを取り戻した結果、痛みも無くなり、力が入る状態になったと云えます。
つまり人体には、200以上の関節がありその1つの動きがほんのわずか引っかかっただけで、その関節から出ている筋肉に筋スパズム(筋肉の異常収縮)が起き 様々な症状を引き起こすことになるといえるでしょう。
しかし、全ての関節が「肘内障」のように治るとは云えません、関節には、よく動くものと、そうでないものがあります。
肘、肩などはよく動くものに入りますので治療も比較的簡単ですが、逆にあまり動きの少ないものは 非常に難しくなります。
とくに、仙腸関節は難解です。動きが少ない割によく機能異常を起こし、ほとんどの痛み、シビレがこの関節からきていると言っても過言ではないでしょう。
仙腸関節機能異常
仙腸関節といわれても普通どこだか解からない思います。一般的にいう骨盤のことです。
腰(腰椎)の下から尾骨(尻尾の骨)上までを仙骨といい、その両脇から蝶の羽根の様に付いているのが腸骨で、その接続部分が仙腸関節なのです。(図1)
この仙腸関節は、つい2、30年前までは全く動きがないと思われていましたが、最近の研究によりほんの僅かではあるが動きがあると証明されました。
そのほんの僅かな動きが悪くなるだけで、身体全体に様々な症状を引き起こすことが、AKAの研究、発展により解明されつつあります。
残念なことですが、現在の医学では、AKA療法より効果的に 「関節機能異常」をとることは出来ません。
そして、AKA療法をやってみないと本当に 「関節機能異常」から生じる痛みなのか判断できないのが現状です。現在の検査方法では、証明できません。
施術者の感覚 経験に頼るしかないのです。
近い将来、科学技術の発展により検査法が確立できれば、より確かな診断、治療が出来るものと思います。
(図1)