〜四つ木大正期の風景@〜


 

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地図 出典:国土地理院


 左の地図は大正5年(1916)の地図です。前回までの明治期の地図と比較してみると、かなり大きな変化に気付きます。それは、荒川放水路、鉄道(四ツ木駅)そしてセルロイド工場の登場です。この「川」「鉄道」「工場」という要素の登場によって、今後四つ木の風景は大きく変わることになります。
 荒川放水路は、隅田川の氾濫による洪水を抑えるためにつくられた人工の川です。明治44年(1911)に事業が始まり、大正2年(1913)に工事がスタート、そして完成は昭和5年(1930)。その間20年を要する、人と馬の力による大工事でした。左地図ではまだ水は流れてなく、掘削中の川の中に神社・寺が、まだ存在していることがわかります。(地図中@AB)
 四ツ木駅(地図中C)は大正元年(1912)に京成電車の開通にともない設置されました。しかし、現在の京成線の軌道とは違うところ(現在の商店街の中央付近)を走っていたことが地図よりわかります。
 最後に、セルロイド工場(現在の渋江公園、地図中D)は大正3年(1914)に建設されました。ここは我が国のセルロイド発祥の地として、現在でも有名です。