【9】 燥
燥邪外感 (秋令の燥気が肺衛を犯した場合)
燥熱傷肺 (燥熱の気を外感し、肺気が清粛機能を失った場合)
肺燥津傷 (津液を虧損すると肺は清降を失する/肺燥証)
大腸燥結 (大腸内の津液が不足すると伝導出来なくなる)


<燥により現れる症状>

(1)燥邪
1おかん悪寒 2咳嗽 3喉痒

(2)胃燥
1口渇

(3)燥熱
1口渇 2鼻水 3ドライアイ 4声嗄れ 5小便が濃い


<相談例> ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >びまん性汎細気管支炎。20年以上になります。 >咳が出る(大変出ます) ゼイゼイ音がする  呼吸困難  切れにくい痰がある >10m歩くだけでも、ハーハー、フーフー吐息が苦しくなります >痔が痛む 最初は外感という外からの感染症だったのがこじれて病気が長引くと、温熱の邪が 肺の陰液を灼いて「陰虚肺燥」の状態へと変えていきます。 痰は少なく粘稠で咳出し難くなり、時には咳血となります。 体液(肺陰)が乏しいので鼻燥,咽干,口渇,手足熱,虚煩不寝,盗汗,兩頬紅赤など の虚熱の特徴が出ます。 本来なら肺気は粛降しなければならないのに燥痰のために肺気上逆して咳となるのです。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >口が渇く(乾くため、大量の水を飲んでいた >咳が出る(器官が乾いてくるような感じがすると咳がでてくる) >目が乾きやすい >唇が乾燥しやすい、舌が赤く小さい、 みかけは水分の枯渇が予想されますが、 >漢方の種類により胃がもたれることが多い。 >舌の横に歯型 >手のみ乾燥性湿疹 内部には十分の「湿」があるのに、それがうまく利用されておりません。 人体の水源は二つあり、肺は上の水源で腎は下の水源です。 即ち上の水源である肺の水分(肺陰)だけが枯渇しているのです。 >頻尿(膀胱炎に何度かなっている) 下(腎)では「湿」から更に「湿熱」になっています。 つまり砂漠のような上半身と湿っぽい下半身が同居しているのです。 どうしてこのようなアンバランスになったかというと、中下部(脾腎)の「湿熱」の“熱” が日常的に津液を奪い、「肺陰」を供給しないからです。(湿熱不化,営陰暗傷) >2年半ほど前から全身の皮膚の感覚が異常に敏感になり、 >何か物を触って違和感を感じると、その不快な感触が何日も続き元に戻らない。 >金属が一番しびれるような感じがある。 大変珍しい症状です。 漢方医学の五行説では「肺の性は金なり」といって、肺と金属の間には関連性があります。 原因である脾腎の湿熱を清解し、肺陰が生ずるようにすれば肺は本来の皮膚感覚を取り戻 すでしょう。(「肺は水道を通調し、衛気と津液を散布し、皮膚を暖めて潤いを与える」) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >重症の便秘 便秘の直接の原因でもっとも多いのは「大腸津虧証」です。 これは腸道内の水分が不足して糞便が渋滞する状態です。 何故、腸道内の水分が不足するかと言えば次の様になります。 漢方には「津血同源」という言葉があります。 津液と血液は源は一つで、互いに兄弟の様に転化しあって行ったり来たりできる性質がある、 という事です。 ですから血液が多ければ津液も沢山出来るし、津液が多ければ血液も沢山出来るという事になります。 反対に一方が不足すれば必ず他方も不足してきます。 >だるい  午後から熱が高くなる  汗をかきにくい >顔面 : 白い  めまい  頭痛  耳鳴り  耳が痛い >アフター性口内炎がでる >動悸がする >くびや肩が凝る >腰が痛い  足が冷える  こぶらがえり >にきび  若白髪 >月経痛がある  血の塊が混じる  不妊症 これは「血虚」または「陰虚」と呼ばれる状態が考えられます。 血液や津液は共に(陽気に相対して)陰気という概念で呼ばれますので、陰虚の中に血虚も 含まれるのです。 血虚の状態が長く続くと「虚火浮上・虚陽上亢」という熱の状態が発現します。 それが頭痛・耳鳴り・アフター性口内炎・にきび・若白髪などになります。 それで血虚に起因する便秘を「血虚陰虧便秘」と呼び、特に貧血女性によくある症状です。 対応は「養血潤腸」という事になります。