【12】寒湿飲
寒湿内欝 (寒湿の邪が脾の消化機能を妨げている場合)


<寒湿飲により現れる症状>

(1)寒湿飲
1偏頭痛 2インキン陰嚢掻痒 3睾丸脹痛 4肩痛五十肩 5乾癬 6四肢腫脹 7月経痛 8水疱 
1おかん悪寒 
1腰痛 2手足の痛み 3膝腫れ痛む 
1腰痛 2手足の痛み 
1口が粘る 2酸水が上がる 3腹が張る 4下痢 5霍乱 6腹水

(2)脾 寒湿
1腸が鳴る 2小便が濃い


<相談例> ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >すぐ腹痛や下痢をする >胃の辺りが痛い  腸が鳴る 食欲はあるのに腹痛・下痢があるのは胃腸が弱っているというよりもむしろ冷えが あると言えます。 胃痛や腸鳴は冷えによる大腸の気機失調を表わしています。 >月経量が多過ぎる  月経痛がある  おりもの 婦人の生理は衝脉・任脉によって営まれています。 衝脉・任脉が内寒や外寒によって脅かされると"痛経"の原因になります。(肝経寒滞) 更に帯脉までが冷やされると水分代謝の狂いからおりものになって現われます。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >血膿の混じる便  下痢 >腹が張る、腸が鳴る >排せつ時痛みを伴う これは放って置くと大変な事になりますよ。 まだ若いせいか全身的な症状が出ていないのが幸いです。 医学的には何か病名が付くのかも知れませんが、血膿の混じる下痢便のことを漢方では 「膿血痢」とか「臓毒」とか呼んでいます。 その成因は色々有りますが、自覚症状が少ないところからみるとこれは「久痢傷正」 といって、下痢が長引いたので正気(脾腎の陽気)が損なわれ、(中焦虚寒) 脾の統血作用が衰弱した結果、出血が起こっているものと思われます。(脾不統血) おそらく下痢に伴なう腹痛の際には「喜熱喜按」といって温めたり手のひらで押えたり すると気持ち良く感ずるのではないですか。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >現在1日に4〜5回排便がある。軟便であることが多い。 >寒がりで冬はつらい。手足はいつもつめたい。 >唾液が多い すべては冷えから来ています。 『諸病水液、澄徹清冷、皆寒に属す』と言われ、唾液が多いのも冷えと関係があるのかも。 なぜ冷えるのかというと脾の陽気が不足しているからです。 脾は消化機能と四肢をつかさどるので脾陽が不足すると下痢したり手足が冷えたりします。 消化が不充分であることが腸内の異常発酵をもたらし、結果的におならが多くなった のではないかと思われます。 こういう場合のおならは余り臭わないものです。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 口臭は胃腸の弱い方に見られる事がありますから先ず胃腸から治したら良いでしょう。 >胸やけがする  酸っぱい水が上がる >腹が張る  腸が鳴る >月経量が少い 脾胃に「寒湿」が停滞し、胃気も滞っています。(気滞) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >コーラックを服用し続けています。かといって便は水っぽく少しだけしか出ませんし、 >お腹が張るとともに腸から水の音が鳴り 特に最近ひどい状態なんです。 >尿の回数も一日朝、昼、夜の三回くらいで少なく、そのせいかお腹に水が溜まってる様で >すっきりしません。ひどい時はお腹の中で水が流れているかの様に鳴るので人前に行くのが心配です。 これは典型的なコーラック依存症ですね。 多くの下剤は漢方流に言えば体を冷やすものです。 長い間、下剤を飲んでいると消化器の中はどんどん冷えこみます。(寒湿内聚) すると脾胃の昇降機能が衰えて気が腹の中で滞ったままになり、腹滿が起こります。 腸内に水がたまり腹鳴がするのもその「気滞」のためです。 昇降機能が失調するとは出るべき大便や小便が出ないで逆にむかつく事になります。(不降) 胃腸が冷えているので固形の大便が出ないで出るのは水様便ばかりです。 当然、冷えから来る腹痛も起こるし、手足も冷えるようになります。(不昇) 一日も早くコーラックを止めて反対に消化器を温め、元のような昇降機能を復活させなければなりません。 胃腸が温まるまでには多少時間がかかります。その間にたとえ便通がなくても心配しないで 温めつづけてください。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ > 冷え性→代謝が悪いこと。 > 洋なし型の体型(下半身だけ痩せたい):簡単な中医チェックで、気虚タイプとのこと。 そうです、「気虚」を更に分析すると「脾胃の陽気の虚」(脾陽虚)になります。 > 果物がきらい。冷たい。冷えるから。 体内の陽気が不足している事を自分の体が一番よく知っているのですね。 > 食生活等、普段のままなのに、最近下半身がむくむく太りだし、 > すぐ疲れる。風邪もよくひく。 > 夏は冷房で、手足凍る思い。 > 朝食べると胃もたれが激しい。 > 便秘(慣れている) 尿の色はほとんど無色で水のよう1日6−7回くらい すべて「脾陽虚」を指し示しています。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >おなかがいつもちぎれそうなほど痛く、ゴロゴロした感じでガスがたまっています。 >さむけ  微熱  汗をかきにくい >吐き気がある  酸っぱい水が上がる  ただの水が上がる >胃の辺りが痛い  臍の辺りが痛い  脇腹が痛い  腹が張る  腸が鳴る >頻尿 >足が冷える  むくみがある よほどクーラーの効いた所に居たのか或は冷たいものを食べ過ぎたのでしょうか、 おそらくその両方でしょう。(内外合邪) 「寒湿」の邪気が脾胃を侵犯したため「気」の昇降が失調し、そのために腹満が起こり 上腹・臍腹・下腹・脇腹が張って痛むのです。(清気は上がらず濁気は下らず) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >腰が痛い 腰がだるい 腰が冷える 足が冷える むくみがある 足がだるい >月経が遅れる 月経痛がある やせ気味で冷え性という体質が基本にあります。 >年に一度か二度起こる背中とみぞおちの痙攣するような痛み >胆石を疑われたのですが、エコーでも石がみつからず >膵炎かもしれない 激しい痛みでみぞおちに手を当ててエビのように体を曲げるのは「寒証」で、 温めると少しは楽になります。 もともと冷えやすい体質の者が食べ物か何かの機縁で更にひどく冷えた時に 起こす胃痙攣のようなものでしょう。 胆石や膵炎の可能性は考えられません。 普段から胃を「温養」するようにしてください。 月経が遅れたり疼痛が起こるのも冷え(寒湿)のせいです。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >極度の冷え性 >吐き気がある >胃の辺りが痛い >下痢 根本として消化器系が弱っています。 これが長引いているのは「脾の陽気」が衰えているからです。 脾陽は生体の陽気の大元で、ガソリンに相当しますから、 これが不足するとエンジンが動きません。 そのため「寒湿飲」が代謝されずに停滞して、上のような症状が起こります。 >鼻づまり 鼻水 濃い鼻汁 鼻が乾く 体内の陽気が少ないので外寒に感受しやすくなっています。 >月経量が少い 月経が早くなる 月経痛がある 胞宮や衝任脉へも陽気不足の影響が出ています。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >朝は痰がものすごくたまり、いつも痰を吐くことから朝がはじまります。 >足が痛いほどひどい冷えです。カイロが4つほどいつも必要です。 >月経が遅れる 月経痛がある >ひどく下痢することが月に1回はある。 これらは明らかに内に寒湿(陰性)があることを意味しており、体内の陽気不足が最大の原因です。 >肉やにんにくなど食べると匂いが2日は鼻につきます。 陽虚だと五感が清明になり、匂いに敏感になります。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ > 2,3年前から右臀部から足にかけて坐骨神経痛有り。 > 便秘と下痢をくりかえす  頻尿  脱肛 そんなに前からずーっと続いているのは内因も考えなければなりません。 すなわち体内に生じた寒湿(内生五邪のひとつ)を取り払わなければ。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ > 下痢が続いています。たまに出血があります。 > 食べると吐き気があり、トイレの後疲れてしまい、ぐったりします。 > 食事中お酒を飲んだとき、吐きます。 寒湿の邪が腸に停滞することと、脾陽虚が並列して存在しています。 これを寒湿困脾といいます。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ > 左睾丸部の痛みと、座席時の圧迫刺激による尿意切迫感 前立腺炎よりも むしろ睾丸炎に近いものです。 《金匱要略》という昔の書物に「寒疝」という病気が出てきます。 陰嚢が冷痛して腫硬し、痛みが睾丸へと引き、陰茎は挙らず(勃起不全)、暖めるのを喜び寒さを畏れ、 形寒く肢冷等がある。 これは寒邪が厥陰(肝)経を襲ったからである。 例えば湿地に坐臥したり寒い時期に河を渉ったり、雨雪を冒したり磚石(レンガ)の上で臥坐したり、 風冷の処で過労になったりしたのが原因である、と書かれています。 > 足の甲の痛みを感じるほどの冷感、時折眼球奥の痛みと、頭痛、肩こりに悩まされる。 > 後頚部の痙攣、顔面の引き攣りが生じている。 肝経は鼠径部や性器を通って下肢へと降りています。 それで足の甲の痛みや冷感を感じます。 また肝は目・脳天・筋肉をつかさどるので眼痛・頭痛・肩こり・痙攣などを現します。 > 心因性の原因があると見て、極度の神経過敏や、恐怖症が根底にあると思います。 心の問題は二次的に現れたもので、主なる原因ではありません。 余りにも症状が強かったために精神的に煽りを食ったのでしょう。