【20】肝火
肝火上攻 (肝の陰血が枯れて相火を制止できず、火は高巓に上る)
肝欝化火 (気鬱により肝が疎泄を失すると肝は気実から火を生ずる/肝火証)


<肝火により現れる症状>

1胃痛 2つわり妊娠悪阻 3吐血 
1咳嗽 
1耳鳴り耳聾 2舌痛 3耳塞がり 4鼻血 5痩せ 6目赤 7月経過多


<相談例> ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >妊娠七週目ですが、つわりがひどくて食事も受けつけません。 >4回ほど吐きましたが、何も食べていないので、胃液しか出ません。 >今回の妊娠で3人目なのですが、上2人の時も、同じようにひどかったです。 つわりは虚実寒熱によって四種類に分かれます。 1. 胃虚……もともとの胃弱から食欲不振が先にある 2. 胃寒……もともと寒冷に敏感でよく下痢をする 3. 胃熱……口渇のため冷水を欲しがる 4. 肝熱……胃液や胆汁を吐く これより4.肝熱がもっとも疑われます。 熱性のつわりは「火熱上逆」により激しい嘔吐となります。 もともと肝の陰気が不足している人が妊娠すると、養胎のために子宮や胎盤へ血液が集め られるのでますます肝陰が不足します。 すると相対的に肝陽がいよいよ亢じてきて「肝気横逆犯胃」といって、肝熱が胃を攻める ので胃の中に何もなくても激しく吐くのです。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >座っていても、揺れを感じる。 >視界に光が走る事がある >頭痛  頭が重い  目がかすむ  目が赤い  目が痒い(瞼も)  耳鳴り 漢方では「諸風掉眩,皆属於肝(めまいは肝と関係あり)」といいます。 また「肝は目に開く」ともいい、肝の変化は目に現われます。 すなわち肝の陽気が昂ずる(肝陽上亢)と肝陰が消耗され、肝風が起こります。(風陽内動,風火上擾) 風火は頭・目・耳へとのぼります。 >赤い芯のあるニキビ ニキビはほんのその一端に過ぎません。 >便秘がち  頻尿 肝経は性器や二陰をまとうので大小便も異常になります。 そしてこの肝陽とは悩怒鬱懣というストレスによって生じるのです。(気鬱化火) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >生理前の体調不良 月経前に体調を崩し、月経が終了するとそれが回復するのは大変興味深い事です。 月経が始まる前は受胎可能態勢に入るため子宮の気血は大いに充実します。 漢方では「女子は肝を以って先天と為す」と言われているように、月経と肝の働きには 密接な関係があります。 従ってここで集められる気血は“肝”の気血です。 >気がふさぐ  怒りっぽい 肝は精神情志の調節をも司ります。 精神情志がストレスを受けて緊張状態が長いと肝気は停滞して動かなくなります。 これを「肝気欝滞」といいます。 >月経が早くなる  月経痛がある  血の塊が混じる >くびや肩が凝る >腹が張る 肝気はのびのびと広がる春の生長の気で抑鬱を嫌います。 それが疎通を欠き条達しなくなると精神は不明朗となり、筋肉は固くなり、目は疲れ、 胃腸の働きが不調になり、血液の流通・調節・貯蔵が狂ってきます。 その為に月経が早くなったり月経量が多過ぎたり、月経痛や血の塊が混じる事が起こります。 >尿が濁る  血尿が出る(だるいと思うと) また「肝欝化火」といって肝欝が長くなると必ず肝火に転じます。 肝火とは肝気亢進の状態です。 “肝腎かなめ”という言葉があるように肝と腎は母子関係にあり、お互いに影響し合っています。 だから多くの場合、肝火があれば腎火も起きます。 >歯茎から血が出る >目がまぶしい  目が痒い  耳から汁がでる 「腎は骨髄(歯)を生ず」「肝は孔を目に開く」「腎は耳に通ず」と良く符合します。 肝腎に火熱(炎症)があり機能亢進状態です。 >斑点(しみ) かゆい おできや化膿 にきび フケ性 かゆい 肝火が肝経に沿って頭部や頭面を巡るときに“湿”と結びついて“湿熱”となり、 おできや化膿・にきび・フケ性・痒いという事になります。 斑点(しみ)はまた肝斑でもあります。 >乳房にしこりがある 肝経は乳首を通り、肝鬱のため乳腺にしこりを生じます。 >汗をかきにくい >むくみがある  足がだるい  無力で歩けない >また、むくみがひどく毎朝まぶたがはれている。疲れているときは顔の形が違う。 「肝は疎泄をつかさどる」といいます。 疎とは疎通、通じること。泄とは発散・昇発のことです。 身体下部で疎泄しなければ足のむくみとなり、上部で疎泄しなければ瞼のむくみとなります。 >だるい  眠ってばかり これも肝鬱から生じた鬱熱のため疎泄機能が停滞して“春の気”が発揮できないのです。 >コーヒー色の尿が出て、急性腎炎といわれた。その後生理が来て、症状が治まる。 >今度は尿道結石と診断される。その後また生理が来て体のだるさ、おなかの痛さは治まる。 >6月15日37度5分の熱が出て、だるくて会社に出社できず。仕事終えた19日生理が来る。 蓄積された肝経の鬱熱は月経という満潮の勢いに乗って荒れ狂い、月経が終わるや干潮に なるので台風一過のごとく肝経にしばらくの平安が訪れる。 実に身体のメカニズムの不思議を感じます。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >ニキビの原因は食生活の乱れと食べ過ぎだと思うのですが、精神的に自分を >うまくコントロールすることができません。 その通りです。精神的な問題こそが主原因のようです。 >だるい  気がふさぐ  怒りっぽい  不眠  眠ってばかり >腹が張る  食べてもすぐ腹が減る >便秘  出が悪い  切れが悪い >月経量が多過ぎる 月経が来ない 血の塊が混じる 出血が止まらない おりもの これらの中に共通なものは肝経の「鬱熱」です。 肝気はのびのびと広がる春の生長の気で抑鬱を嫌います。 それが疎通を欠き条達しなくなると精神は不明朗となり、筋肉は固くなり、 目は疲れ、胃腸の働きが不調になり、血液の流通・調節・貯蔵が狂ってきます。 その為に月経周期が狂ったり、月経量が多過ぎたり、月経痛や血の塊が混じる事が起こります。 肝欝の期間が長くなると「肝欝化火」といって必ず鬱熱に転じます。 肝の鬱熱は胃を犯して胃熱に変わります。(胃熱熾盛) 盛んとなった胃熱は胃陰を消耗するので「食べてもすぐ腹が減る」飢餓感を生じます。(熱盛傷陰) これが亢じると糖尿病(消渇病)になることがあります。 わかり易い言葉で言えば「腹立ち食い」です。 腹が立ったらいくらでも物が食べられると言う、あれですね。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >インスリン「依存型糖尿病」 >びまん性汎細気管支炎 >好酸球増多症候群 >咳・痰もひどく特に午前中は動くと息切れがする。 >鼻づまり  濃い鼻汁  耳から汁がでる >現在も左耳からは常に浸出液が出る。 >口が乾く >寝汗をかく 共通するのは「熱」ですが、その熱が広範囲に及んでいます。 おそらくは「インスリン依存型糖尿病」というのが病根でしょう。 御存知の様に糖尿病というのは単に膵臓からインスリンが出にくくなったというだけではなく、 全身の病気です。 殊に依存型ともなればこれは先天的な要素も考えなければなりません。 糖尿病の典型的な症状としての口渇・飢餓感を考えてみると、漢方ではこれを 上焦熱(胃熱)と考えます。 血糖値が高くなると色々な病気を併発するというのも実はこの「熱」のせいなのです。 熱には実熱と虚熱があって、後者は虚に次ぐ二次的な熱です。 もっとも実害があるのは前者の実熱です。 生殖や血液にもっとも影響を及ぼすのは肝と腎です。 この二臓と密接な関係にあるのが任脉・衝脉で、ここに熱が発生すると流産や「死産」に つながります。(女子は肝を以って先天となす) 肝熱は上昇して脳へ行き、脳から下がって鼻へ来たのが蓄膿です。 耳は腎の府といい、腎熱は耳へ出ると中耳炎になります。 本来、肝を制御する役割があるのは肺なのですが、肝熱が強すぎると逆に肺が熱で焼かれ る事になります。 それが気管支炎であり、咳・痰なのです。 これは漢方理論の中でも大変難しい「金不制木」という概念に属します。 (肺失粛降では肝陽の過亢を抑制できず) また「肝肺同病」になります。 口乾も寝汗も必然となります。 いま積極的に肝の実熱を排除しなければ災いは生命をも脅かしかねません。 現に階段の上り下りにも息が切れる程に体力がなくなっています。 風邪を引きやすいのも肺が焼かれて本来の機能を発揮できないからです。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >12歳の子、鼻詰まりがひどく、口でいきをしているため、いびきもある。 >鼻をかんでも出ない時もあるようで、いらいらするようだ。 >目のかゆみもあり、充血したり、白目に透明の粘膜が盛り上がる感じになる。 >鼻が詰まるせいか、人ごみで気持ちが悪くなったりや車酔いを起こしやすい。 お母さんの悪い体質をそのままお子さんが受け継いでいます。 「肝は孔を目に開く」といい、目の症状は肝熱の現われです。 鼻の症状はこれもお母さんと全く同じで、肝熱が強すぎると逆に肺が熱で焼かれています。 肝熱がまた胃を犯すと「肝木犯胃」といって、悪心や嘔吐になります。 根本の肝熱を冷ましてやらなければ母子二の舞になる危険性があります。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >過食症による肥満(夜中目が覚めると食べてしまう) 腹がへっていくらでも食べられるのは何故でしょうか? 漢方では「胃中に熱があると腹がへる(消谷)」といいます。 それは「熱盛傷陰」という生理的な結果なのです。 ではどこからこの熱は来たのでしょうか? 肝気はのびのびと広がる春の生長の気で抑鬱を嫌います。 ところが色々なストレスの為に条達疏泄が妨げられると肝気は蘊積して火に化します。 >怒りっぽい 汗っかき これが「肝火(肝胆鬱熱)」の所作です。 肝火はまた胃を犯して胃熱の誘因となり、空腹感から過食をもたらします。 酒食からくる温熱と肝火が合わさると、火熱は上炎して神明(精神)を擾乱します。 すると心神は不安となり睡眠障害を起こし「多夢易醒」の状態になります。 >頭が重い 目がかすむ 肝胆の鬱熱は当然、目と頭頂にも及びます。 >おでき 膏梁厚味の食べ物と結んで生じた鬱熱は次第に熱毒に変化していきます。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >半年前から鎮痛剤も効かないくらいの痛み・吐き気・ひどい腰痛・生理中の微熱 >・排便痛・タール状の出血が出始めました。 いままで加味逍遥散料などで緩解されていた生理痛が以前にも増して激しくなり、 処方が効かなくなったのは何故か? それはこれまでが「肝鬱気滞」の状態だったのが何らかの条件で「肝鬱化火」へと 更に状態が悪化したと思われます。 >歯茎が腫れる  歯茎から血が出る  口が乾く >排尿痛がある >月経量が多過ぎる これらはみな熱症状の激しい“化火”の状態です。 肝鬱が起こるのは「七情所傷」といってストレスによる事が多いのです。 そのストレスが更にひどくなり加味逍遥散料では解消しきれなくなったものと思われます。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >ニキビ(生理前や生理中とくに悪化) 生理と関係があるという事は衝脉・任脉に鬱火があるという事です。 衝脉・任脉は肝経と関連深いので、これは「肝経熱証」と呼ばれる範疇です。 >赤いニキビやニキビ跡がある >暑がり >唇がかわく >便秘気味 すべて熱証になります。 肝気が鬱結したまま長く経過すると「化熱生毒」といって毒が発生し、それが肌膚に 熏蒸してニキビになります。 肝気鬱結するとその他に生理時の乳房脹痛やいらいら感、大便干結などとなります。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >球後視神経炎を患っていて……色もわかりにくく、中心暗転があり 視神経炎は漢方では「暴盲」の範疇に属します。 其の病因は風熱・気鬱・気血兩虚などと考えています。 また病機は風熱が肝経に侵入して肝竅である目が壅閉したか、或いは精血が耗損して 上へあがれず目が養われなかったか、或いは暴怒により肝を傷つけたため肝気が条達を失し、 気滞血淤になったためか、のいずれかに分類されます。 >生理前には、まず便秘になり、風邪をひき(6度8分から7度の熱、のどの痛み、 >だるさ、食欲不振など)、腰痛になり、ニキビも多発します。 生理と関係がある事から「血海」である衝脉・任脉に鬱火がある事が分かります。 衝任脉は肝経とつながるので、これは「肝経熱証」になります。 >大変疲れやすい >緊張すると胸がつまったり、首が熱くなったりする >便秘  出が悪い  尿が濃い いずれも肝気欝滞による熱化の現象です。 自己免疫疾患は肝気欝滞によるものが多くあります。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >半年前からブドウ膜炎という目の病気が発生し、それに伴い続発性緑内障にも >眼圧があがったり、目の奥が痛くなったり 漢方では「怒れば気が上逆する」といい、そういう人は「肝火旺盛」です。 この“肝火”が肝の上竅である(肝は目に開く)目を灼くと目珠は脹痛します。 なぜ肝火が燃えるかというと、肝気はのびのびと広がる春の生長の気で抑鬱を嫌う のに情緒が欝滞(肝気欝滞)する事が多いとやがて熱化します。(肝鬱化火) >もともと胃酸過多なのですが、最近特に胃のほうがすっきりせず、背中 >に棒が入ったような痛いようなだるいような日々が続いてます。 この肝火はしばしば脾胃の働きを阻害します。(肝火横逆犯胃) >どれだけ眠ってもつかれもとれず、とにかくからだのだるさがとれないのです。 肝火が疎泄されないで体内に鬱積しているからです。(肝経実熱) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >だるい  気がふさぐ  怒りっぽい  さむけ  微熱  寝汗をかく  不眠 >めまい  頭痛  目がまぶしい  目が痛い  耳鳴り >唇の色が紫色 唇が腫れる 口が苦い 口が臭い 歯茎が腫れる 歯茎から血が出る >動悸がする  胸が痛い  胸苦しい >斑点(しみ) 「肝は謀を主り,胆は決を主る」と言われているが、肝胆の気が欝滞して流れないと やがて熱化して(肝鬱化火)、気は上逆して怒りやすくなり、胆汁は上溢して口が苦く、 目は赤くなる。(肝は目に開く) すべて「肝胆鬱熱」で説明がつく。 >腰が冷える  足が冷える 鬱火なので上熱下寒となる。 全身の倦怠感は気滞(肝気欝滞)のなせるわざである。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >特に唇がひどく、塩気のものやすっぱいものはいたくて食べられません。 >顔の皮膚の荒れ >みぞおち・背中の痛み >胸やけがする  ときどき吐き気がある 脾胃の状態は唇や顔の皮膚に現われます。そしてこれは熱証です。 >いろいろストレスのかかることがあり、 肝気が鬱結して長くなると熱に変わります。(肝鬱化火) この鬱火が胃の脉絡を犯して気血が失調するので胃痛が起こると思われます。 「肝は目に開く」、および下瞼は胃経の循行する所なので瞼の痙攣が起こったのでしょう。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >精神的に苦しいときに甘いものや炭水化物が食べたくて >食べたくてしかたなく、常に食べつづけてしまいます。 >いろいろ試しましたが、ごまかしや食欲の抑圧にしかならず、根本的に解決しませんでした。 >朝ははやくに目がさめ、起きられるのですが、疲れが取れておらず、だるい感じがします。 >低血圧だからでしょうか。 >熟睡してはいるようなのですが、体がだるくて、寝ているうちに、自分でも気づかずに >うなったり、あばれたりしていると人に言われます。 低血圧ではありません。反対に血圧は高い方でしょう。 根本原因は「怒火」です。漢方では「肝火」ともいいます。 肝気はのびのびと広がる春の生長の気で抑鬱を嫌います。 それが疎通を欠き条達しなくなると精神は不明朗となり、筋肉は固くなり、 目は疲れ、胃腸の働きが不調になり、血液の流通・調節・貯蔵が狂ってきます。 肝欝の期間が長くなると「肝欝化火」といって必ず鬱熱に転じます。 肝の鬱熱は胃を犯して胃熱に変わります。(胃熱熾盛) 盛んとなった胃熱は胃陰を消耗するので「食べてもすぐ腹が減る」飢餓感を生じます。(熱盛傷陰) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >乳首が1年ほどまえから荒れてしまい黄色の汁がでてきます。 >少し腫れてしまっています。 《瘍科心得集》という書物には“姥頭風者,乳頭干燥而裂,痛如刀割,或擦之出血, 或流粘水,或結黄脂。”という記載があります。 (女性の乳頭が干燥して裂け、ナイフで切るように痛み、或は下着に擦れると出血したり 黄色い汁が出たり、かさぶたが出来たりする。) 昔の人は「姥頭風」とか「乳頭風」と呼んでいたのです。 >昨年の秋からひどくかゆくなりまして >またひざと手首に湿疹が半年ほど前からでき始めました。 痒さがあるので「風」というのです。 漢方ではその経絡の通り道から「乳頭は肝に属し、乳房は胃に属す」といいます。 肝気はのびのびと広がる春の生長の気で抑鬱を嫌います。 ところが色々なストレスの為に条達疏泄が妨げられると肝気は蘊積して火に化します。 これを「暴怒は肝を傷つけ、肝鬱となる」といいます。 肝気鬱結になると「湿邪」が生じ、「火」と合わさると「湿熱」になり、肝経の通り道に ある乳首で湿爛破裂して痒さを伴なうのです。 湿疹も同じ理由によります。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >高血圧 現代医学では高血圧に対して血管拡張剤などで血圧自体をいじって下げようとするだけで、高血圧 を起こしている原因については考えていませんが、漢方では常に人間全体をひっくるめて考えます。 >肩こり、のぼせ、多汗、かすみ目 これは「肝陽上亢」という症候です。 >小便の出が悪い  尿が濁る  陰部が痒い >肥満 肝経の疎泄機能が悪くて(肝鬱気滞)、湿熱がたまっている状態です。 >月経量が多過ぎる  月経が早くなる  血の塊が混じる  不妊症 月経と密接な関係にある肝経の鬱火が影響しています。(肝鬱化火) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >便秘 >あっても、コロコロしたウサギさんの糞状態 >口が乾く 内熱があります。 >月経痛がある >乳房にしこりある(乳腺症です) >汗が出ない 肝気の欝滞です。 >冬、肌がすごくかゆくなります >お風呂に入っていると赤くなって太股、腕、背中などが特にかゆくなります 肝鬱が長引くと熱化します。(肝欝化火) それが風呂の熱を受けてますます強くなり皮膚へ溢れ出るのでしょう。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >ここ2、3年は自覚できるくらい凝って、 >仕事の忙しい時期などは、文字通り首がまわらなくなるほどです。 >疲労感 >にきび 頭脳労働ばかりが忙しくて「久坐少動」を強いられていると全身の気機が壅塞し、 精神は抑鬱され、碌なことはありません。 肩こりばかりか痔瘡も出来物も果ては腫瘤でさえもみな気の壅塞から起こります。 >お腹が張ってごろごろする >舌苔が厚い 気の総帥は肺です。肺気が宣降を失するとその裏に当たる大腸の気滞が起こります。 気の中でももっとも抑鬱を嫌う「肝気(春の木の芽が伸びるのに例えられる)」が欝滞 すると更に脾気へ影響が及びます。 それで腹がはり舌苔が厚くなります。これは「脾気」の停滞です。 >便秘でお腹が張るのは数年来、 便秘には“陽結”と“陰結”があります。(熱性・寒性) また“実秘”と“虚秘”の分類もあります。(邪気・正気の盛衰) これは「肝脾気滞便秘」であり“気秘”に相当します。 気秘が長引くと熱を帯びてきてやがては“陽結”になります。 こうなると下がるべき胃気は下がらず、反対に上逆して噫気や嘔悪となります。 肩こりや頭痛はそれらのシグナルです。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >15分から20分おき、ひどいときは1分おきに尿が出る。 排尿後にまだ残尿感があるのは膀胱の気機不暢によるもので、肝気が鬱結してその影響 が膀胱に及んでいるからである。(肝気鬱結而尿頻) >首、肩のこり >背中を踏んでもらったりマッサージしてもらった後はわりと眠れる >寝不足が続くとものすごいズキーンとする頭痛が断続的に襲ってくる >目が赤い  目がまぶしい >耳が痛い >喉が詰まった感じ 同じく肝気鬱結が原因。 >ヒドイ下痢の前、胃がムカムカするときがある 肝鬱が昂じて胃気をおびやかすのは即ち「肝気犯胃」です。 >手足の汗 >汗っかき(頭からは吹き出るように、首からはいやな汗、手足はジトジト >耳垢がボロボロ出てくる(外は乾いていて中はしっとり) >口が乾く >抜け毛(若ハゲ >精液に血が混じることがある >温泉ランドの薬湯につかると睾丸がひりひり大変痛い 肝気鬱結が長くなるとやがて「肝火(肝気亢進)」に転じます。(肝欝化火) 肝胆は表裏の関係にあり、ともに「湿」と結びつきやすく、湿は肝火と結んで「湿熱」となります。 この湿熱は容易には消し難いもので、上記のような色々な症状として現われます。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >おなら臭いといわれています >おならが頻繁に出る(1日20回以上) 昔からイモやカボチャなどを食べるとオナラが出ると云われていますね。 どうしてかと言うとイモやカボチャなどは皆温性の食べ物なので 胃腸に熱がこもって異常発酵が進みガスを発生すると考えられます。 さらにオナラが臭いとなると、これは単に食べ物による一時的な現象 ではなくて持続的な熱の源がどこかに存在するのでしょう。 >吐き気がある…………(肝気横逆) >月経痛がある…………(肝気欝滞) これから肝経の気滞(気鬱)が予想されます。 気鬱が長引くと熱に変化します。(肝鬱化火) この日常的に存在する肝火が熱源になって腸内をあぶるので臭いオナラが 頻繁に出るのかと思われます。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >風邪をひきやすい >汗っかき 体格が痩せすぎで皮下脂肪が少ないようです。 皮下の真皮組織には「衛気」というバリケードがあります。 ここで外気温の変化から身体を守っています。 もし衛気が少ないと寒さをすぐに感受するし、汗かきになります。 衛気の源になる皮下脂肪を貯えるようにもう少し肥るようにしてください。 なぜ今痩せているかというと「肝火」が盛んで疏泄作用(新陳代謝)が過剰だからです。 >血尿が出る(尿検査の結果) >斑点(しみ) にきび >おりもの これらはいずれも肝火が表面化したものと思われます。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >頬がとても火照ります。 顏には全身の陽気が現れます。 ですから顏が赤いのは陽気が多い為です。 どこの陽気かというと、 >足がすぐにムレてとてもくさくなって >2週間に1回くらい耳鳴り >おりもの 生理の時に…………とても頭が痛くなります。 足の湿熱・耳鳴り・経行頭痛からみると「肝の陽気」が強いようです。(肝熱・肝火) 肝経は足の裏や耳や陰部を通るので肝経絡が通るところに症状が出ています。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >乳房にしこりがある >シミ 乳腺腫は肝経の欝滞によって生じた痰核であり、シミも肝鬱が顔面に現れたものです。 肝鬱が長引くとやがては熱化して「肝鬱化火」となります。 >臀癰(おでき) 鬱火が排泄されないで溜まって癰毒になったのでしょう。 >薬を飲まないと眠れない 肝鬱から生じた火は上に昇って心神を乱して安眠を妨げます。 >手の指先がすぐ冷たくなり、悪い場合は、ジンジンとしびれる >足先の冷えもあるが、今のところ指先ほどではない。 普通は手指よりも足先の方が冷たくなるものですが手指のほうが冷たく感じるというのは面白いですね。 体の中に熱があるのに四肢が冷えるのを「熱厥」といいます。 肝気の欝滞や肝熱が気の流れを妨げるからです。 肝鬱は上半身に強く現れます。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >胸から上、特に頭顔首の汗がひどく、ちょっと暑いだけでボタボタと出ます。 体質的に内熱の熏蒸が多いのですね。 どうして内熱が発生するのか、必ず何か原因があるはずです。 >気がふさぐ 怒りっぽい >月経が遅れる 月経痛がある これから肝気の鬱結や鬱結が長引いて熱化する(肝鬱化火)生理現象が想定されます。 おそらくこの「肝火」による発熱と多汗でしょう。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >頭部、顔からの異常発汗 汗は内熱熏蒸によって起こります。 どんな内熱があるのか、それを突き止めなければなりません。  >だいたい生理の一週間前から、生理中の時が特にひどいです。 生理と関係があるのは肝気です。 >もともと酷い生理痛があった。 生理痛の原因は「肝気欝滞」による気の停滞です。 欝滞から血流障害が起こり、淤血と湿痰が結びつくと子宮筋腫などの原因になります。(肝鬱血淤) また欝滞が長引くと熱化します。(肝鬱化火) 生じた肝火が陽気となって上昇し、頭面からの発汗になります。(肝陽上亢) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >耳鳴りがひどく、3日間位頻繁に続きます。 >夜も寝むれない状態になります。 >気がふさぐ >顔面 : 赤い めまい 気苦労が多くて「心煩多怒」で「情志抑鬱」すると“肝火”が生じます。 肝火はやがて肝経を上り耳に至ると聞こえが悪くなります。(清竅被蒙) 肝火はまた心神を乱すので不眠になり、肝風を呼び込むと眩暈になります。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >以前胆嚢があったところが、痛くはないのですが、重たく、 >中の内臓がつりそうな感じになり、とても不快で夜もぐっすり寝れません。 >手術の後はどうしてもこのような症状が残る人もあるそうだといっていました。 手術で悪いところを取り去っても本当の原因はまだ残っているからです。 漢方では臓器のほかにそれらを結んでいる経絡という気の流れる道があると考えます。 肝経絡の気の流れが滞るのを「胸脇苦満」と表現しているのによく似ています。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ > 夜寝る前にいろいろなことを思い返していらいらして眠れなくなってしまう。 > わけも分からず泣きそうになる。 こういうのを漢方では「臓躁(ぞうそう)病」といい、肝鬱が長引いて熱化して精神に影響するのです。 それが顏のほてりやニキビになります。上が熱くて下が冷えます。(上熱下寒) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ > 胃に熱がこもり顔がほてる > 怒りっぽい  微熱  不眠 > 30代後半になってから2度ほど月経が早くなる これがやがて更年期障害になるのです。 性ホルモンと関係のある「肝火」が上炎しています。 > 顔の吹き出物 肝火(肝熱)は湿を伴うことが多く「湿熱」になるとニキビやおりものになります。