【29-1】肝鬱陰虚
肝鬱陰虚 (肝鬱日久化火 陰血を傷つけて陰虚火旺)‥‥‥滋水調肝(水中疏木)法が選ばれます。


<相談例>
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>何をするにも疲れてしまい、呼吸困難となり
>のどが渇き、水分を沢山取ってる

年齢から見ると腎陰や腎精の虚があると考えてよいでしょう。

>胸腺の痛みは朝と昼の間、昼と夜の間のような空腹時におこり、間食をすれば治る事が多い

間食で治る胸痛というのは、おそらく胸腺の痛みではなく胃の上部や食道の症状ではないでしょうか?
腎陰虚になり体液が乏しくなると「虚火」が起こり、飢餓感が出ます。
間食で治るとなると、この飢餓感の一種ではないかと思われます。

>不安が襲い、不眠となり死にたくなります。

心情が抑鬱されて情緒不安になったり怒りやすくなったり、或いは悲嘆したりするのは
「腎陰が不足すると虚陽が上浮し、昇って心神が乱される」というメカニズムによります。

だから「養陰清熱」と「解鬱」を平行させて行えば腎陰虚と肝鬱の双方が改善されます。
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> 目がかすむ  目がまぶしい  耳鳴り
> 口が乾く
> 尿の切れが悪い  陰部が痒い
> 腰が痛い  腰がだるい  足が冷える  足がだるい
> 声がかすれる‥‥‥‥‥‥‥‥‥(声の門は肺にあり、声の根は腎にあり)
> 健忘症‥‥‥‥‥‥‥‥‥(腎は髄をつかさどり脳は髄の海、脳海空虚)

これらは一連の腎陰虚という体液の消耗を指しています。
それで倦怠感が目立つのでしょう。‥‥‥‥‥‥(腎は作強の官)

> にきび  抜け毛  フケ性

これも陰虚ゆえ陽気が興奮する病変にあたります。(陰虚陽亢)
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>期間が徐々に長くなり最近は1年の約半年は微熱がある。午後に特に熱っぽくなる。

長期の微熱は「内傷発熱」といって、漢方では肝鬱陰虚の証にみられます。
臨床では微熱か又は午后の潮熱(潮が満ちるようにきまった時間になると熱が出る症状)です。
熱勢は情緒の変動につれて起伏があり、比較的にはっきりした「陰傷」の傾向を示します。

>胸の辺りに寒気のような違和感を感じる。
>喉が詰まった感じ

肝気鬱滞があるので胸脇苦満があり、気滞が喉の“梅核気”を起こします。

>ボーっとして考える力が働かない。(腎は骨を主り、髄を生ず。脳は髄の海なり。)

肝腎の陰虚があるので、脳海空虚になれば健忘・精神萎縮して頭の回転も動作も鈍くなります。

>疲れやすい。
>小便 陰部 : 切れが悪い 陰部が痒い
>頭がかゆい。足の裏がほてる

腎陰虚から精気が乏しくなり疲労しやすく、排尿や陰器に影響が出ます。
また陰虚による“虚熱”が頭皮熱や足熱になって現れます。
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> アトピーだったのですが、ここ3ヶ月くらいでまた症状が出てきた
> 大学生くらいから、カンジタの症状でたびたび病院に行っています。

ともに陰虚体質であることを示唆している。

> 毎日、憂鬱であまりやる気がおきません。生理前に特に憂鬱
> になります。食欲はあるのですが、ご飯を食べた後に眠くなり、体が重くなります。疲れやすい

その上での鬱病なので加味逍遥散では50%の当たり。
陰虚を補いつつ肝鬱を解き放ってやらなければならない。