【42】気虚
心気虚弱 (心労過度により心神は疲弊する/心気虚証)


<心気虚弱により現れる症状>

1呼吸がしにくい 2胸痛 3動悸 
1善驚(驚悸) 2動悸 3不眠


<相談例> ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >精力減退 >ここ1〜2年非常に疲れやすい状態が続いています。(仕事が忙しい、睡眠不足、運動不足) 漢方では“腎は精を蔵す”といい、生殖の機能をつかさどるのは腎と考えています。 従来は陽萎(または陰萎とも言う)の殆どは老年の腎陽不足によるものばかりでしたが、 近年はストレス性のケースがしばしば見られます。 その一つに「驚恐傷腎の陽萎」というのがあります。 それは“恐れは腎を傷(やぶ)る”という原則があるからです。 日常の「焦慮不安」や「卒遭驚恐」というストレスが腎精を損なうのです。 もちろん原因が心因性ならその原因を無くすのが根本療法になります。 しかし感情とは必ずしも心(こころ)にばかり宿るものではありません。 漢方では情志は五臓すべての気によって支えられていると考えます。 例えば喜・怒・憂(思)・悲・恐(驚)はそれぞれ心・肝・脾・肺・腎の配下に置かれます。 ですから七情の乱れは五臓の調節によって整える事もできると考えています。 “神・魂・魄・意・志”を「五志」といいますが、その内もっとも指導的な位置に ある心と腎に宿る神と志を取り上げて、情志の安定を図る事を「安神定志」の法と言います。 バイアグラなどの薬物は単に物理的な作用をもたらすだけです。 もし原因治療を目的とするなら五臓の調節から始めた方が宜しいかと思います。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >就寝中に息苦しくなり動悸が激しく治まらなかったことがあり >その後全く眠気がこなくなり不眠症になりました。 息苦しいのを「少気」または「短気」といい、同時に「心悸」もあるとこれは「心気虚損」 に相違ありません。 不眠は心気虚弱のため「神を養わず」の状態です。(心は脈を蔵し、脈は神を舎す) >喉は普段からとても弱いです 声が出なくなったのも心気が弱くて声量が乏しいからでしょう。 >月経量が少ない 流産しやすい(二度あり) 「心は血脈を主る」ので心気虚弱であれば当然有り得る事です。 くれぐれも体力の温存に心掛けてください。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >排卵から生理までの期間、気持ちが沈んでしまいます。 >自信がなくなり自分の言葉や行動が気になり何もしたくなくなる。 >涙もろくなる 《霊枢》という書物には“心気が虚せば則ち悲しむ”、“悲しめば気が消える”とあります。 これは「心気虚」になります。 >普通の生理が5日くらいで終わった後、10日くらい少量の出血がある。 気虚は心気のみに止まらず、脾気もまた虚しています。 おそらくは労倦過度かまたは生来の「脾虚気弱」という体質によって、生理と 関係が深い衝脉・任脉の気血がしっかりと保持されなくなり(気虚失固,衝任失約)、 月経延長が起こっているのでしょう。……(脾不統血) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥