SMALL FACES

Small Faces/Small Faces
DERAM POCD-1946 1800円
01 Shake
02 Come On Children
03 You Better Believe It
04 It's Too Late
05 One Night Stand
06 What'cha Gonna Do About It
07 Sorry She's Mine
08 Own Up Time
09 You Need Lovin'
10 Don't Stop What You Are Doing
11 E Too D
12 Sha La La La Lee
Extra Tracks
13 Shake(French EP Virsion)
14 Come On Children(French EP Virsion)
15 What'cha Gonna Do About It(French EP Virsion)
16 Own Up Time(French EP Virsion)
17 E Too D(French EP Virsion)


60年代モッズバンドの代表格、スモールフェイセズの記念すべきファーストアルバム。しゃきしゃきとした小気味の良いカッティングがともかく気持ちの良い、演奏の勢いでは群を抜く。特にボーカルのスティーブ・マリオットのボーカルは格別。
 やはりモッズとういことで、彼らが好んで聴いていた、R&Bの色が非常に濃いが、ボーカルの素質として、その選択は最適だったと思う。
 9曲目はLed ZeppelinのWhole Lotta Loveの元歌で、ハードロックの元祖という見方も出来る。ディストーションを豊かに効かせたギターがそれからのストレートなブリティッシュハードロックの誕生を予感させている。

 1966年5月にこのアルバムはリリースされた。当時のスモールフェイセズはスウィンギングロンドンのど真ん中にあって、非常に人気が有り、出すシングルもことごとくランクインさせていた。
 そんな勢いがそのままこのアルバムには詰まっている。
 
 後のパンク・モッズムーブメント、ブリットポップムーブメントにも影響を与え、いつの日もこれらのカタログは廃盤になる事はない。特に最近はスモール・フェイセズのリ・イシューが非常に盛んで、どれを買って良いか良く解らなかったりするが、これと次に紹介するデッカレーベル時代のオリジナルは欠かせない。
 
強烈なのはエクストラトラックに収録されたフレンチプレスEPと題されたテイク違いのバージョン。どうやらツアーの合間に即興で録音されたらしいが、演奏はワイルドで非常にカッコ良い。


Small Faces/From The Biginning
DERAM POCD-1947
01 Runaway
02 My Minds Eye
03 Yesterday Today And Tomorrow
04 That Man
05 My Way Of Giving
06 Hey Girl
07 (Tell Me) Have You Ever See Me
08 Take This Hurt Off Me
09 All Or Nothing
10 Baby Don't Do It
11 Plum Nellie
12 Sha La La La Lee
13 You've Really Got A Hold On Me
14 What'cha Gonna Do About It
Extra Tracks
15 My Minds Eye (French EP Virsion)
16 Hey Girl (French EP Virsion)
17 Take This Hurt Off Me (Different version)
18 Baby Don't Do It (Different version)
19 What'ca Gonna Do About It (BBS Sesseion)


 上記と一緒に発売されている、デッカのセカンドアルバム

 リミックスはフーと同じジョン・アシュトレイが行っている。賛否は分かれているが、私は好き。
 オリジナルリリースは丁度、イミデュエイトレーベル移籍がアナウンスされたことに驚いたデッカが急にこれを編集したらしい。
 彼等のヒットシングル、及び当時のアルバム未収録の曲を集めて作ったものなので、アルバムとしての統一感はないが、やはりヒット曲集として楽しむことが出来る。
 アルバム用に録音されていたものには、すでにファーストにはないスローなR&Bなどもあり、早くも新しい音楽性を模索していた様子もうかがわせるが、それらが形を結ぶのは次のレーベル移籍後のアルバムやシングルを待つことになる。
 9曲目のオール・オア・ナッシングは彼ら唯一のNO1ヒットだが、モッズのバンドのNO1はこれが初めてではないか?フーも2位どまりである。他にも2曲目の心のひとみ、6曲目のヘイガールなどは名曲。良いメロディを持った若々しいサウンドだ。

 こちらにも上記と同じくフレンチEPのテイク違いが2曲、ワイルドなセッションが収録されている。



Small Faces/Small Faces
Immediate IMLP008

01 (Tell Me) Have You Ever Seen Me
02 Something I Want Tell You
03 Feeling Lovely
04 Happy Boys Happy
05 Things Are Going To Get Better
06 My Way Of Giving
07 Green Circle
08 Become Like You
09 Get Yourself Together
10 All Our Yesterdays
11 Talk To You
12 Show Me The Way
13 Up The Wooden Hills To Bedford shire
14 Eddie's Dreaming

 それまで、ファズディストーションを前面に押し出したスタイルから、レーベル移籍を期に、一気にメロディアスで、様々なアイディアを駆使するようになった。
 移籍第一弾シングルI Can't Make Itで、これまでにないコード進行やアレンジ感覚を見せ付け、自信を持ってリリースしたイミデュエイトレーベル第一弾のアルバムの方は、現在では彼等の最高傑作とも言われている。
 豊かなメロディとR&Bのブレンドはここで見事に結実し、聴き応え有る。

 当時のUKのアーティストが国内でアルバムを出す場合、ほとんどシングルは収録されていなかったが、このアルバムで彼らもその余裕を見せている。
 こちらには当時の優れたシングルは収録されていない。それだけアルバムとしての出来に自信を深めていたのであろう。
 特にロニー・レインのボーカル・ソングは素晴らしいの一言。
 
 フェイセズ〜スリム・チャンスで聴かせる枯れた味わいではないが、ともかくメロディが綺麗である。使われている楽器も多彩。
 ギターバンドのイメージは後退したが、イアン・マックレガンのキーボードはよりスタックス系の味わい深いものに変化しているのも注目。
 9曲目は後年、ザ・ジャムにもカバーされたが、ほとんど同じアレンジが用いられている。彼等のサウンドが時代を超えている証拠だ。
 
 このアルバムの大冒険は、特に全英で大成功を収める布石となっている。オペラという形式はまだこちらは使われていないが、メロディやアレンジ重視のスタイルは、このアルバムと次のシングル辺りからだろう。そして、大傑作の4枚目のアルバムの大成功へと繋がる。

 上記の写真はこのアルバムの発売35周年記念の拡大バージョンです。イギリス盤。
 A Sequel Production。CMDDD 553。
 これが素晴らしい。2枚組みで1枚目はステレオミックスに当時のシングルのステレオバージョンをボーナスで収録。当時のシングルはモノラルなので、このミックスは新しいステレオミックスだと思います。ともかく楽器のパートそれぞれがかなりクリアになり、且つ低音の厚みもしっかりしてて、丁寧な仕事が窺われますね。
 聴いた感じがまるで違います。勿論、オリジナルに比べてもかなり音質向上が図られていて、聴き応えは抜群です。  そして2枚目はモノラル・ミックス。
 60年代のアナログの音がします。驚きの良好音質です。こちらも当時のシングルが収録されていたり、アメリカ用のミックスが収録されていたり、更にモノのミックスも、今までの聴きなれた音とはちょっと違う感じがします。非常に感動してしまいました。ファンはマストアイテムです。
 因みに紙ジャケも前年に発売されてましたが、そちらは買っておりません。折り返しなども再現されてて、良い感じなんですけど、音質はこれ聴いちゃうとどうなんだろう?

Small Faces/Ogden's Nut Gone Flake
Immediate IMSP012

01 Ogden's Nut Gone Flake
02 Aftergrow - Long Agos And Worlds Apart - Rene
03 Song Of Baker
04 Lazy Sunday
05 Happiness Stan: Happiness Stan - Rollin' Over -
The Hungry Intruder - The Jurney -
Mad John -Happydaystown

 スモール・フェイセズ68年5月24日発売のラストアルバムにして、最高傑作の呼び声も高いアルバム。
 7月に4週間続けてイギリスアルバムチャートNO1を記録しているが、確かにそれだけの壮大で内容の濃いアルバムである。
 A面の各曲もメロディとアイディアが前面に出されていて、素晴らしい。
 B面はハピネススタンの物語。物語というより幻想的な詩集に近い。ちょっと日本人にはピンと来ないような歌詞かもしれない。こちらもメロディが綺麗。
 この路線は前のアルバムから続いているものだが、曲が短いので余計に印象的に感じる。又アルバムに先駆けてシングルカットされたレイジーサンデーは最高2位まで上がる、彼等のサイケ調の代表的な名曲。
 豪快なギターサウンドからノスタルジックな感覚まで、バラバラになることなく統一されてまとめられている点が、このアルバムをより楽しいものにしている。
 尚、CDは最近リリースされたものはかなり音質面で向上しており、音のメリハリも充分にあり、アナログ的な音の厚みも感じられる。



Small Faces/In Memoriam
immediate IMSP022

01 Small Faces Live
02 Rollin Over (Live)
03 If I Were A Carpenter (Live)
04 Every Little Bit Hurts (Live)
05 All Or Nothing (Live)
06 Tin Soldier (Live)
07 Collibosher
08 Call It Something Nice
09 Red Balloon
10 Wide Eyed Girl On The Wall
11 The Autmun Stone

-Bonus Track-
12 I Can't Make It
13 Just Passing
14 Here Comes The Nice
15 Talk To You
16 Ichycoo Park
17 I'm Only Dreaming
18 Tin Soldier
19 I Feel Much Better
20 Lazy Sunday
21 Rollin' Over
22 The Universal
23 Donkey Rides A Penny A Glass
24 Afterglow Of Your Love
25Wham Bam Thank You Mam

12-25 Single Mono Mix
 1969年発売のスモール・フェイセズ未発表曲集。
 
 この後に出される名盤ベスト「Autumn Stone」にもここからの曲が含まれる。
 しかし今となっては、沢山のベストがリリースされているため、オリジナルベストのオータムストーンはあまり価値があるとは言えない。
 それはここに含まれるライブによる。オータムストーンにもこの同じライブが収録されているが、ぶつ切りになっているため、ライブを聴くという感じではないが、こちらはアナログにおけるA面全てがライブである。
 残念ながらオリジナル盤は短期間しか出回らなかったようだ。このライブこそがこのアルバムの最大の聴き物。
 音質は悪い。キンクスのケルビンホールやストーンズの1枚目のライブ以下の海賊盤並みの音質である。
 この様なライブアルバムに慣れていない人には辛いが、それでも感じる何かが有るはずだ。
 当時のライブ盤はティーンエイジャー向きの歓声のオーバーダブという処理がしてあり、今の完成された臨場感とは又違う熱気を伝えていた。
 オーバーダブの向こうの音楽に耳を傾けると、ホーンとキーボードが凶暴に絡み合って、マリオットのボーカルを煽る形が見える。
 スモールフェイセズのライブの質の高さが良く解る出来の良い演奏だ。68年のニューキャスルの録音ということで、いわゆるスウィンギングロンドンの終わりごろの円熟された演奏をするアーティストが目立つ中、あくまでも熱いロンドンのロックを伝え続けていた、彼等の貴重な記録はいつまでも残されるべきである。
 B面には上記のスウィンギングロンドンの終演を告げるような、スモールフェイセズの円熟しすぎた未完成作品が並ぶ。
 その中では8曲目のコール・イットサムシングナイスやレッドバルーン等の非常に出来の良い曲も含まれているので、こちらも侮れない。
 その中でも最終曲「オータム・ストーン」はバラードとしても、非常に良い味わいを持っている。
 
 さて2001年には紙ジャケ仕様で再発されたが、ここに収められたイミデュエイトのシングルのモノラルの全バージョンは、美味しいボーナストラックだ。
 全く本編とは関係はないが、ここに収録されることによって、ベストアルバム「オータムストーン」の価値はなくなったと言える。
 モノラル・シングルはミックスが命だが、スーパーコーディーングデジタル処理と呼ばれる変換技術で、非常にアナログに近い味わいを持たせてある。
 ストレートに3分のシングルの世界が楽しめるので、価値は高い。



Small Faces/The BBC Sessions
Strange Fruit SFRSCD085

01 Watcha Gonna Do About It
02 Jump Back
03 Baby Don't It
04 Shake
05 Sha La La La Lee
06 You Need Love
07 Hey Girl
08 E - D
09 One Night Stand
10 You'd Better Believe It
11 Understanding
12 All Or Nothing
13 If I Were A Carpenter
14 Lazy Sunday
15 Every Little Bit Hurts
16-19 Interviews with Steve Marriott
20 Interview with Kenny Jones

1999年に待望のリリースのスモール・フェイセズBBCコレクション。
 これが凄まじい。演奏が生き生きしている。

 3曲目、4曲目のモータウンナンバーはスタジオ録音より、オリジナルに近いノリだが、演奏の迫力はこちらの生々しさが勝る。
 低音がガンガン来るのミックス。テープの保存状態が最高だったからだと思われる。
 フーやキンクスもBBCセッションは素晴らしいが、こちらも負けず劣らずである。
 聞き物は2曲目のスタジオ未収録曲や13曲目の未収録曲である。重々しいアレンジはインメモリアルで聴かれるライブの勢いそのままだ。




参考

ビデオ「Small Faces Big Hits」
Videoarts VAVC-314 Castle Music Pictures

01 Here Comes The Nice
02 Whacha Gonna Do About It
03 Hey Girl
04 All Or Nothing
05 Itchycoo Park
06 Tin Soldier
07 Talk To You
08 Lazy Sunday
09 Itchycoo Park
10 Lazy Sunday
11 Here Comes The Nice
12 My Mind's Eye

彼等の唯一の映像集。それだけで貴重といえる。
 しかし分数を稼ぐための水増し的な部分もあり、残念な部分も。
 30分のソフトにプロモの4、5とTV口パクが6,7、70年代後半のリバイバルヒットのプロモが9,10。
 それ以外は写真や映像の使いまわしである。
勿論、画質は最高なので貴重だが・・・。

スモール・フェイセズは意外に色んなビデオが出回ってる。
 有名なところではドイツのTVライブショー「Beat Beat Beat」に66年に出演していて、4曲ライブ演奏してるが、こちらは素晴らしいの一言。
 若いメンバーの演奏が実に溌剌としてる。それからやはりドイツの有名な「Beat Club」にはアイキャントメイクイット、ティンソルジャー、グリーン・サークル、イチクーパーク、レイジーサンデーを半分口パク映像で出演していて、かなり良い画質で残されている。
 一部はスティーブ・マリオットストーリーというDVDでも観ることが出来る。
 そして忘れてならない彼等の最高の映像は68年の「カラーミーポップ」という英国の番組。
 ここでなんとオグレンズナットゴーンフレークのB面を半分口パクながら再現。
 しかも題名どおりカラー映像もとても綺麗だ。
 これらは残念ながら海賊盤でしか観ることが出来ないので、是非とも正式に映像ソフトとしてリリースが望まれる



粋で優しい伊達男・ロニーレイン

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