け ん 玉 の 本

目次


 「けん玉」に関する参考書は以下のようなものがあります(ありました)。しかし、昨今の出版事情では、すぐに品切れ・絶版になってしまうことが多く、出てから数年たつと書店で入手することはほとんど不可能になってしまいます。そうなると図書館で探すしかありません(仙台市泉区の図書館には結構揃っています)。
 以下のリストの中で、今でも入手できそうなのは、『けん玉スポーツ教室』、『けん玉楽しいな』、『けん玉 けん玉道の奥義101』、『けん玉の技百選』くらいでしょうか。
 幸い公立図書館は「相互利用」の制度が整っていますので、自分の地元の図書館にはなくても、県内の図書館であれば、他の図書館から借りることも可能です。(近くの図書館に申し込むことで遠方の図書館の本を借りることができます。)
 また、運が良ければ古本屋でめぐりあうことが出来るかもしれません。
 身近にけん玉有段者がいる人にとっては、実際にプレイぶりを間近に見ることができますので、参考書など不要かもしれません。でも、自分が見たいと思う時に有段者がいつでもつきあってくれるとは限りませんし、本は本でやはり参考になるところ大です。自分の苦手な技のコツをつかんだり、自分の知らない遊び方や新しいオリジナルな技などを知ることができます。
 ここでは、けん玉の文献を「けん玉団体」別に、刊行年順にリストアップしました。団体別にしたのは、けん玉の技の呼び名が団体によって違うからです。もともと、けん玉の技は地方によってさまざまでした。本に登場する技の名前は、その本の著者の属している団体・地方の名称であることがほとんどです。地方や団体によるネーミングの違いを較べてみるのも面白いものです。
 【参考文献】
 ★印は仙台市泉区の泉中央図書館で閲覧可能なもの(平成12年1月現在)ですが、その後事情が変わっているかもしれません。)

 

<日本けん玉協会>

 「日本けん玉協会」の方針は、全国的に統一ルールを定めて、競技としてのけん玉(スポーツけん玉)を発展させるということだったので、「〜〜でなければならない」式の記述が目につく。また、子どもたちへの教育的効果というものを重視するのもけん玉協会の特徴で、「けん玉道」と「道」をうたったり、礼を重んじ、ルールにこだわる傾向が見られる。それが初代藤原一生会長の方針だったようである。そのことが「文部大臣杯全国少年少女けん玉道選手権大会」(※)などスポーツけん玉の発展におおいに貢献したことは確かだが、その反面、「公平な試合をするために、ルール上〜〜でなければならない」ということ(ルール上の正当性)が、「技をこなすため、技術的に〜〜でなければならない」ということ(技術的な正当性)と混同された記述になっている箇所が見受けられるのが難。しかし、なんといっても、けん玉協会は発表文献も多く、また現在最大の全国組織としてスポーツけん玉の普及に多大の貢献をしてきたといえる。
  ※平成13年度大会より「文部科学大臣杯」
著者
 
刊行年
出版社
 タイトル
(下段に寸評)
藤原一生
 
1980
金の星社
『けん玉スポーツ教室……入門からチャンピオンコースまで』



 
 著者は、日本けん玉協会の創設者、初代会長。
 現在でも日本けん玉協会に注文すれば入手可能(普通の本屋では無理?)。最も基本的な手引き書として貴重な文献。主に入門者(小学生)向けの内容。基本的な技の説明は丁寧だが、上級者向けの技についてはあまり詳しくない。
藤原一生
 
1982(昭和57)
教育出版センター
『ひと目でわかるけん玉リーダー読本』★
 


 
タイトル通り、指導者向けの内容。著者の「精神主義」的な指導方針がよく出ている。けん玉の技術的なことに関心のある読者は、「ウルトラC35」というイラスト入りの技解説の部分だけ読めば足りる。(おそらく絶版←未確認だが)
日本けん玉協会編 1984(昭和59)
小学館
『けん玉シリーズ@ レッツ・プレイ!』 
日本けん玉協会編 1983(昭和58)
小学館
『けん玉シリーズA おもしろプレイ71!』 
日本けん玉協会編 1983(昭和58)
小学館
『けん玉シリーズB きみも有段者!』 
日本けん玉協会編 1984(昭和59)
小学館
『けん玉シリーズC ウルトラCにチャレンジ!』 




 
 以上@〜Cはシリーズで、ポケットサイズで写真が多いのが特徴。冒頭ページの「名称」「持ち方」などは重複するところもある。@はもっとも入門的な内容。基本技の解説中心。以上はいずれも絶版。図書館で見るしかない。(泉区図書館の書棚に見あたらない場合、カウンターに問い合わせれば、県内の公立図書館から取り寄せてもらうことも可能。) 
記載なし 1998(平成10)
ポプラ社
『けん玉 けん玉道の奥義101』 


 
 けん玉の基本からウルトラ技までを写真・イラストで解説した本。記述は子ども向き。「あそびとスポーツのひみつ101シリーズ」の中の1冊。著者名も編者名も記載されていないが、技の名前や級・段位認定表など、内容的には日本けん玉協会のものである。
 
<日本けん玉愛好者連盟/東京けん玉クラブ>
 新間英雄氏が主宰した上記の団体はすでに活動休止。新間氏は、独力で競技用けん玉の設計・改良に取り組み、今日の競技用けん玉の基礎を築いた人物。新技を次々と世に紹介し、けん玉新時代の原動力となった。
著者
 
刊行年
出版社
 タイトル
(下段に寸評)
新間英雄


 
1984(1978)
刊々堂出版社

 
『けん玉入門』★
1984年(昭和59年)4月新装一刷(旧版の初版は1978年(昭和53年)、自家製パンフレットは1976年(昭和51年)4月とのこと)
新間英雄

 
1984(1980)
刊々堂出版社
 
『けん玉のテクニック』★
1984年(昭和59.4新装一刷(旧版の初版は1980年、昭和55年)







 
 以上二冊は、けん玉ファン必読文献ながら、出版社倒産のため現在入手不可能。泉区図書館にあり。伝承技にはなかった新技の紹介など今日の競技けん玉(スポーツけん玉)の原点がよくわかる。けん玉のあらゆる可能性に挑戦しようという著者の遊び心、新技創造の意欲は見事。今日の日本けん玉協会の普及活動で一般化している技名とは全然異なる名称が使われているもの興味深い。技術的には相当高度な内容だが、一般的入門的読者を前提に書かれているので、記述は平易。8ミリフィルムから起こしたというイラストが見事である。
新間英雄
 
1988(1995再刊)
日本けん玉愛好家連盟
『新・けん玉の楽しみ方』
 




 
 直接注文すればまだ入手可能と思われるが未確認(\1500)
 絶版となった旧著の内容を受け継ぎつつ(イラストなども再利用されている)、新技の紹介など、これでもかこれでもかとけん玉の可能性に挑戦する、著者の面目躍如といったところ。記述内容のレベルは旧著以上にけん玉マニア向け(文章そのものが大人向け)。
新間英雄
 
1988年(1995再刊)
民芸交易
『けん玉講座』
 



 
 前掲書『新・けん玉の楽しみ方』がけん玉上級者、指導者を読者に想定しているのに対し、こちらは、入門者、初心者向けの内容。ただし、記述は一般向けなので子どもには難しいと思われる。前掲書同様、直接注文すればまだ入手可能と思われるが未確認(\1500)
新間英雄
 
1991
一声社
『けん玉たのしいな……シリーズつくってあそんでB』★


 
けん玉協会の既刊書とはひと味異なる入門コースの本。初級〜中級の技を中心に解説している。児童書の体裁をとっているが、末尾に示されている著者の「けん玉哲学」は、傾聴に値する点が多い。 
 
<日本けん玉連盟>
 元の沼津けん玉クラブが静岡けん玉クラブに発展し、後に上記新間氏らの日本けん玉愛好家連盟の役員を迎え入れて日本けん玉連盟を結成(本部、静岡県沼津市。石川学会長)。現在も活動中。出版物については現在調査中。
 
<その他の資料>
 映画『望郷−−ペペ・ル・モコ』(ビデオ) ★
 文献ではないのだが、けん玉ファンにはおなじみの古い映画。フランスの名優ジャン・ギャバン主演。映画のストーリーは別として、主人公の子分が、絶えずヨーロッパタイプのけん玉をしているのが興味深い。鼓部(=大皿小皿)がなく、けん部には中皿もないので、けん先と玉だけで遊ぶ。つまり、「ふりけん」と「地球回し」だけを繰り返す遊び方である。警察に追われてカスバ(スラムのような所)に潜伏している主人公、犯罪者ながら気っぷのよさで住民には人気絶大。しかし、パリ恋しく、そこへ現れた絶世の美女に恋いこがれて・・・という年代物の白黒映画。映画として面白いと思うかどうかはともかく(私にはつまらなかった)、けん玉に関心のある人には一見の価値あり。
 往年の名画なので、図書館のビデオライブラリーにあることが多い。またレンタルビデオ店でもみかける。



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