おまけ

この物語は「ぺーぱーないと」の管理人が、創作で作ったストーリーです、ここのすべては

フィクションであり、時代も国も読者の想像に任せます。

では、楽しんでください。

パート2   最終話


ここは、武道家の王様と、美しい王女様がいる、平和な国「ぺーパーランド」です。

二人の間には、レアラという、とても可愛いお姫様がおりました。

すべてが順調にいき、とても平和な日々が続くはずだったのですが・・・。

レアラ姫がもうすぐ十歳になろうとしたある日、その事件は起きたのでした。

「王様、大変です!」家来の一人が、顔色を変えて王様のところへやって来ました。

「どうした、朝から騒々しいぞ!」王様が怒って、そう言うと、家来のものが「レアラ姫が・・・。」

今度は、王様が顔色を変えて、「レアラ姫が、どうしたと言うのだ。」王様にとって、レアラ姫は

とっても大事な一人娘です、その姫が大変とは、どんなことか気になって、仕方がないのです。

「早く、言いなさい。」王様が、家来にそう言うと、家来が「王様、落ち着いて聞いてください。」

そう言って、レアラ姫のことを話し始めました。

「実はレアラ姫が、ご病気になったようなんです・・・。」と言いおえる前に、王様が家来を、突き飛ばして

急いでレアラ姫の部屋に飛んで行きました、王女様も王様の後を追って、姫の部屋にやって来ました。

二人が部屋に入ってみると、ベットの上で、とても苦しそうなレアラ姫の姿が、ありました。

王様が「レアラ、どうした大丈夫か!」と言い、続けて王女様が「レアラ、しっかりして!私がわかる。」

と、レアラ姫に、向かって叫びましたが、二人がどんなに、姫に向かって、叫んでもレアラはベットの

上で赤い顔をして、苦しそうにしているばかりで、二人の声は、ぜんぜん聞こえないようです。

あわてた王様が、家来に向かって「早く、医者を呼ぶのだ!」と叫びました。それを聞いた

家来が大慌てで、国一番の医者、フォースをお城に呼びつけました。


(素材「牛飼いとアイコンの部屋」より)

お城に着いたフォースは、すぐにレアラ姫の部屋に通され、姫の様子を診ましたが

「ふむふむ・・・・ふむふむ・・・。」と、うなるばかりで、王様もイライラしてきました。

しびれを切らした王様が「いったい、どういう病気なのだ。」と、フォースに問いただしましたが

またもや「ふむふむ・・・ふむふむ・・。」とうなるばかりでした。が、しばらくするとフォースがやっと

口を開いてこう言いました「これは、困った。風邪でもなければ、流行の病でもない。私には

さっぱりわかりません。」国一番の医者のフォースに治せないとわかると、王様も王女様もオロオロするばかり

「なんとか、姫の病気を治せないのか?」と王様がフォースに問い詰めましたが、彼は首を横に振るばかりです。

「とにかく、姫の熱を下げることが大事です。私も屋敷に戻って、病気のことを調べて参ります。」そう言って

フォースは、帰ってしまいました。残された王様や王女様は、もう大変です。お城中がレアラ姫のことで

大変な騒ぎになってしまいました。それから何日も経ったのですが、姫の様子は熱が少し下がっただけで

相変わらず口も聞けない状態でした。王様はフォースに国中からいろんな薬を運ばせるのですが、

全部、口から吐き出してしまって、飲むことも出来ず王様は困ってしまいました。

王女様は、部屋にこもったきりで、ただひたすら祈るばかりです。そして困り果てた王女様が、「こうなったら

もう、魔女でもなんでも構わないから、早くレアラを助けてください。」と、とんでもない事を祈ってしまったの

です。でも「こんな、お祈りなんて叶うはずないわね。悪い魔女に聞かれたら大変なことになるわ」と

思い直しましたが、悪い事に魔女にはしっかり聞かれていました。

王女様がうつむいていると、何処からともなく、すぅーっと風が吹いたと思うと「王女様、お呼びになりましたか?」

と声がしたので、王女様がびっくりして顔を上げると、そこには一人の魔女が立っていたのでした。

「あなたは、誰、どうやってここに入ったのですか?」と王女様が尋ねると、魔女は「私の名は”ジル”、

王女様の願いを叶えるために参りました本物の魔女です。あなたの願いはしっかりと聞こえましたよ。」

と答えると手に持っていた、小さなビンを王女様に見せました。

王女様が「それは何ですか?」と尋ねると「この中に入っているのは、どんな病気も治る、薬が

入っています。これを飲めば、お姫様の病気も治りますよ。」とジルが答えました。

王女様は、ジルの言っていることを、信用していいのか迷いました、が、しかしもう迷っている

場合じゃありません、もうその薬が欲しくてたまらなくなりました。王女様は再び、ジルに尋ねます

「その薬を、私にくれるのですか?」すると、ジルは「お望みであれば、差し上げましょう。しかし

タダでは、上げられません。」と言いながらその薬を、自分のポケットの中に隠してしまいました。

慌てて、王女様が「私の上げられるものなら、どんな物でも差し上げます。どうかその薬を

譲って頂きたい。」と言いました。ジルは、その言葉を聞くと、ニヤリと笑いながらこう言いました。

「その言葉を忘れないでくださいよ、王女様。」そして、ビンに入った薬を王女様に渡すと

「それでは、早くレアラ姫の所へ持っていき、飲ませてあげてください。」とジルが薬をくれました。

王女様は、その薬を持って急いで王様の所へ行くと、さっきの事を王様に話します。

王様は、少し迷いましたが、レアラの事を思うと断ることが出来ず、すぐに王女様に薬を飲ますように

言いました。王女様がレアラの体を抱きかかえながら「お願い!、この薬で治って下さい。」

そう願いながらレアラに薬を飲ませました。

しばらくすると、姫の顔から赤みが消え、ゆっくりと目を開け始めます、そして何日かぶりに

レアラの声が聞けたのです。「お父様、お母様、私はいったいどうしていたんですか?」

王様も王女様も、口をそろえて言いました。「私たちが分かる?レアラ」そしてレアラ姫は「はい、分ります

お父様も、お母様も、よく分ります。」二人は、もう嬉しくてたまりません、夢ではないかと疑うほどです。

そして、周りにいた家来たちや、召使たちも、城中が大喜びでした。がそれもつかの間、

いつのまにか、あの魔女ジルがその部屋に現れていたのでした。ジルがその嬉しい気分を

吹き飛ばすかのように、ぶきみに笑い出したのです、「イーヒヒヒヒ、どうですか?私の薬よく効くでしょう。」

王様も、王女様も、そしてレアラ姫までも、驚きました。レアラが「あなたは、誰ですか?」

と聞くと、ジルは「魔女ですよ、お姫様、あなたの病気を治したのは私です。」そう言うと、すぅーっと

レアラのそばまで、飛んで見せるとこう言いました。「さぁ、王女様、約束ですよ。今度はあなたが

私の願いを聞く番です。」それを聞くと王女様が「わかりました、私が差し上げられる、物なら何でも

どうぞ。」と言ったのです。「では、遠慮なく言わせてもらいますよ。私が欲しいものは宝石でも

なければ、金貨でもない、それはあなたです王女様。」ジルがとんでもない事を言い出したのです。

それを聞いた、王様が慌てて「何を言い出すのだ冗談も、程々にしなさい。」と言いましたが

ジルは、本気です。さっきまでの顔とは違って、恐ろしい顔つきで王様を睨みます。「冗談じゃ

ないよ!、誰も治せなかった姫の病気を治したのは、誰だと思っているのさ、約束どうり私の

願いを聞いてもらうよ!」ジルはそう言うと、今度は王女様を睨んだのです。

そして、そばにいたレアラの髪をつかみながら「この子の治療代は高いよ!」とみんなを脅します。

国一番の武道家の王様が、ジルに立ち向かおうとしたのですが、相手が魔女では、あっさりと

かわされ、それを見ていた家来たちも恐ろしくて、手も出ません。ジルが「さぁ、遊びは終わりだよ

三日後に王女様を、いただきに来るから、それまでに覚悟をきめて、せいぜい別れを惜しんで

おく事だね、特にお姫様。イーヒヒヒヒ」そんな不気味な笑いをしながら魔女は、みんなの前から

すぅーと、姿を消しました。残されたみんなは、言葉も出ません。

さぁー大変です。せっかく姫の病気が治ったというのに、今度は王女様が大変なことになりました。

王様は、自分の力不足を悔やみ、王女様は、自分の愚かさを悔やみ、そしてレアラまでも

自分のために二人が、苦しんでいることを悲しみました。

お城中を、完璧な守りにしたいのですが、相手が魔女ではどうしようもありません。三日間は

あっという間に過ぎてしまいました。そしてその日の夕暮れに、ジルは再び現れたのです。

王室の中では、王様と王女様と姫の三人が、抱き合って身を潜めていましたが、ジルは

あの不気味な笑い声とともに「どうだい、覚悟は出来たのかい!イーヒヒヒヒ」と言いながら

三人の前に姿をみせます。「さぁ、王女様!約束どうり私の所へ来てもらうよ」とジルが言うと、

レアラが聞きました「お母様を、どうするつもりですか?」するとジルは「安心しなさい、命まで

とらないよ、私が欲しいのは、王女様の美しいその姿さ」そう言うと、王女様をあっさり捕まえました。

すると、ジルがいきなり怒鳴ります「どう言う事だい!この私を騙すつもりかい!」

実は、王女様は全くの別人、召使が化けていたのですが、ジルには通用しなかったようです。

ジルは、もの凄く怒りました。「魔女の私を騙すと、どうなるか思い知らせてやろうか!」

次の瞬間、ジルはレアラ姫の腕をつかんで「もう一度、この子を病気にしても、いいんだよ。」と魔法を

かけようとしましたが、王様はすごい勢いで、ジルを突き飛ばしました。王様は言いました「もう二度と

この子に手を出すな!」するとジルは、王様の足を石に変えてしまい「この私に、手をあげた罰さ」

とまた不気味に笑い「これでは、王様も動けまい。さぁ、王女を早く渡しな!そうしないともっと

ひどい事になるよ!」とふてぶてしく言い放ったのです。「もうやめて!私ならここにいます。」

王女様が居たたまれなくなって、自分から姿を現しました。ジルはあっさりと王女様を

捕まえると「あんまり、手間をかかせるんじゃないよ、私は欲しいものは絶対に手に入れるんだからね。」

そう言って王女様をかかえ、消えようとしましたが、レアラが「待って!」とジルに向かって言いました。

「本当に、命だけはとらないのですか?」するとジルは「本当さ、ちっょと王女様の体を使わせてもらうだけさ」

「では、その後にお母様は、返してもらえるのですか?」レアラがそう言うと「それは、出来ないねぇ、

再びこの城へ現れれば、今度は王様が黙ってないからね。武道家の意地でも、この私に立ち向かうだろうから

ちょっと、魔女の私も危なくなるかもしれない。だてに王様の足を石に変えたわけじゃないよ。お前さんが

女の子でよかったよ。イーヒヒヒヒ」ジルはついに、王女様と共に消えてしまいました。

それから、お城は何日も静まり返ったままです。レアラ姫は部屋に閉じこもったきり、食事もとらずに誰にも

合おうとしません。心配になった王様は家来に、足を石にされて動けなくなった自分を姫の部屋まで

運ばせてドアの前でこう言いました。「レアラ、もう出て来てくれないか?お母様を失って悲しい気持ちも分る

でもね、王女を失って悲しいのは、レアラ、お前だけではないんだよ。私だって悲しんだよ、それに城や

国のみんなも悲しんでくれている。」そしてまたこう言いました。「それにね、何か食べないとだめだ、

このままでは死んでしまうぞ、それでは何のためにお母様が犠牲になったのか、王女の気持ちを

無駄にしないでくれ。」しばらくすると王様の言葉が通じたのか、部屋のドアがカチャット開くとレアラが

やっと出て来ました。目には何日も泣き明かした様な跡が残り、少し痩せたような姫が王様の腕の中で

再び泣き出しながら「お父様、ごめんなさい。」と何度も言うのでした。

その夜、久しぶりに二人で食事をとって、姫のレアラは王様の腕の中でぐっすりと眠ることが出来ました。

翌朝、王様が目を覚ますと、ベットの横で立っているレアラの姿が見えました。「おはよう、どうした

こんな早く、もっとゆっくりと・・・・。」そこまで言うと王様はびっくりしました。レアラの手にナイフが

握られているではありませんか、しかも、あの自慢の栗色の長い髪が、ばっさりと切られていました。

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製作・「ぺーぱーないと」製作委員会