再発

  平成9年     
     
     2月23日  由佳とお兄ちゃんに、入院しないといけない事を話しました。  
   黙って聞いていた二人・・・。  
   「ゆか、死んじゃうの?」  由佳の言葉でした。 びっくりしました。  
   「そんなことないよ。元気になるために入院するんだよ。  
   由佳は死ぬような病気じゃないよ。」とっさに出てきた言葉です。  
   その後、由佳はこのような事は一度も口にしませんでした。  
   もっと、きちんと他の言葉で説明してやれたんじゃないか、私は由佳の母親なのに・・・            
   何やってたんだろう・・・。
        24日  由佳は2度目の入院をしました。
   先生の説明。化学療法で直る確率40%、骨髄移植で完治する確率60%。
   まずは、化学療法で寛解導入。その後骨髄移植を考える。
   7才の由佳にも先生より説明してもらう。
   病名は言わなかったが、今後の治療の事を話した。
   由佳は、腰椎検査の事を特に気にしていた。
   泣きたいのを一生懸命我慢しているようだったが、最後まで泣かなかった。
     3月 3日  今日より治療開始です。頑張ろうね!由佳。お母さん、ずっと由佳と一緒にいるよ。
   お兄ちゃんが、不安がるので、先生より説明してもらう。少し落ち着いたようだ。
        16日  40℃以上の高熱が続く。全く元気ない。お水一滴さえも飲む事ができません。
   重篤な感染症にかかった。
        31日  熱が40℃前後の日が続きました。  担任の励ましの言葉に
   嘔吐、下痢もひどく、お尻が荒れてしまい痛がります。   書き添えた由佳の言葉
   口内炎がひどく水すら飲もうとしません。  
   頭痛もひどく髪の毛を触るだけで嫌がります。  
   口から、肉片が落ちた。口内炎がひどかった部分がとれたようです。 
   検査の結果、カビの固まりでした。  
      4月 2日  また高熱が出た。腰椎検査の結果、髄膜炎にかかっていた。  
          4日  院内学級、たんぽぽ学級の開級式の日です。由佳は出席できませんでした。 
   腰椎検査です。痛いことばかり、辛いです。  
         9日  体のむくみがひどい。水分を出す薬をいれたら、3リットルもおしっこが出た。 
        11日  頭部CT、異常なし。良かった〜。  
   腰椎検査、「先生のバカ〜」と言う声が廊下まで聞こえた。  
        23日  骨髄検査の結果、寛解に入った。  
   由佳は大変だったけど、順調に治療は進んでいます。  
        26日  点滴が抜けました。長かったね。病室から出れるのは、2ヶ月ぶりです。  
        30日  たんぽぽ学級へ初めて行きました。とても楽しかったようです。  
     5月 1日  ぐらぐらしてきた前歯を口腔外科で抜いた。  
   はじめての事で緊張したでしょうが、先生の話をきちんと聞いてじっとしていました。 
   麻酔注射を打つ時も、静かにしていた。我が子ながら、偉い子です。  
         2日  午前中はたんぽぽ学級、午後は待ちに待った外泊です。  
   6日の朝、戻ってきます。  
     
   再発の治療は、とても厳しいものでした。
   由佳の体は、昼夜逆転してしまい、夜になると嘔吐、下痢がひどく、昼間はようやく寝ているという感じでした。 
   食事もまったくとる事ができず、点滴が頼りでした。こんなに辛い思いをしても、体調が良くなってくると、 
   明るく笑い、ニコニコして、入院の辛さを感じさせない子でした。 
   付き添っていた私は、由佳のこの明るさに、いつも助けられていたと思います。 
   個室でしたから、すっと二人です。この時間をどう楽しく過ごすか・・・二人でいろいろと楽しみました。
   トランプ、お人形さんごっこ、ドンジャラ、粘土細工、折り紙、モール工作、ビーズ工作、お手玉作り・・・ 
   二人の時間は、とても楽しかったです。 
   この楽しい時間が過ごせたのも、元気になるという目標が目の前にあったからです。 
   元気になる事だけが、二人の目標でした。そのために、痛い事も辛い事も頑張れました。