再々発

  平成10年     
     3月 3日 由佳に再々発の事、また、治療が必要な事を話した。
由佳の目から、大きな涙がポロポロ出た。つらいよ〜、苦しいよ〜。
   「そんな気がした」と、由佳は言った。ごめんね、ごめんね由佳。  
@このまま治療せず、少しでも良い状態を長く維持して静かに最後を迎えるか。
A完治する確率は低いが、再度辛い治療を受け病気と闘うか。
悩みに悩んだ。由佳自身が決める事が一番大事なような気がするが、
まだ8歳の由佳には厳しすぎる。
  だけど、きっと由佳は「ゆか、もう一度頑張るよ」と言うのではないか。 
辛いけど、何もしないわけにはいかない。
再度、移植に向け治療を受ける事にした。
         9日 治療が始まった。嘔吐激しく、食欲もなく元気もない。
間違っているのではないか。本当にこれでいいのか。
        16日 心臓に負担がかかっており、大きくなっている。胸の辺りを痛がる。
骨髄バンクに登録した結果、HLAの一致する方が5人いたとの事。
        22日 腹痛ひどい。腸閉塞になっていた。
     4月 7日 血圧が高くなる。時々胸が苦しくなり、横になるが汗をかく。
抹消血から白血病の芽球は消えていなかったとの事。
  今回の治療は効果なし。
本当にこれでいいのか。誰に相談すればいいの?
        24日 2日間の外泊をしました。
由佳の希望により、小雨の中、車庫でバーベキューをしました。
コソコソと動きまわり筋肉痛になったね。
これが、結果として最後の外泊になりました。
  でも、この時はそんな事思いもしなかった。   
        26日 病院に戻りました。消灯まで家族4人で一緒にいました。
お兄ちゃんは15才未満なので、感染予防のため通常は病室には入れませんが、
病院側の配慮で、入らせてもらいました。感謝しています。
        27日 また、治療が始まりました。頑張って乗り切ろうね。
        29日 肝機能障害が出ているとの事。
      5月10日 貧血続く。輸血に頼る。
         リンパ腺の炎症のため、あごを痛がる。
        12日 久しぶりに、たんぽぽ学級の先生と勉強する。元気はないが、楽しそうだった。
  図工で「お花畑の夢のたまご」を作っています。
        15日 CRP (細菌感染炎症マーカー、基準値 0.3 mg/dl 以下) 13.0
        20日 熱が出たり下がったり。動悸が激しく胸が苦しいと言う。
        27日 胸のレントゲンを撮った。
  左胸全体に白い影がみられ、周りに水がたまっているとの事。   
        28日 胸の白い影は、アスペルギルス真菌のようだ。
  胸の痛みがひどいので、モルヒネをつかうことになった。   
        30日 CRP 29.2
胸の痛みが強くなる。モルヒネの量を増やす。
        31日 胸の痛み強く、息もしづらくつらそう。酸素吸入をしたが、嫌がった。
     6月 1日 熱が下がっている時は、おしゃべりになる。
         4日 1日に4回もモルヒネの早送りをした。
  心臓が大きくなり、胸の水も増えているようだ。 
         9日 CRP 30.0
CRPが下がらない。今日から健康な方からの顆粒球輸血をした。
また、主人の会社の方にお願いした。
  本当に感謝の気持ちでいっぱいです。 
        11日 CRP 38.7
腎障害が出てきた。
  胃のガスがいっぱいのため、鼻から管を通してガスを抜いた。 
モルヒネの使用期間が長いので、その副作用でおしっこが出づらくなる。
顔のむくみが多くなった。
            
  この日から、亡くなるまで高熱が続きます。
  顆粒球輸血をしても、CRPは下がりません。感染症は悪化していきます。
  体のむくみがひどいので、水分を取ることを控えてきましたが、
  脱水症状が出てきたため、水分を取るように言われます。 
  しかし、痰のからみがひどく、もう口から水分を取れる状態ではありませんでした。
  飲みたがった時に、我慢させずに飲ませてやればよかった。
  自力では、起き上がる事もできなくなりました。