騎士の贖罪(後編)
「ミリス、姫様からお許しが出たわよ」翌日の午後、友人のアンテルス・リーザがやってきて、ミリスを地下牢から開放してくれた。
ミリスはようやく服を着せられ、命令に従って、シーア姫の部屋へ出頭した。扉の前で立ち止まり、躊躇する。気分は重かった。二度もシーア姫に醜態を見られている。それを思うと、ミリスは恥かしさのあまり舌を噛み切りたかった。
が、姫の命令は絶対である。
「エルトワ・ミリス、入ります」
ミリスが入室すると、中庭に面した窓のそばに、シーア姫が一人たたずんでいる姿が飛び込んできた。窓の外には美しい庭園、そして午後の明るい光の中、シーア姫のあまりにも美しい姿が浮かび上がっている。
シーア姫は、いつものように、姫君としては活動的にすぎる、極端に裾の短いドレスを身につけていた。あらわになった太腿が白く輝いている。そして、さらにエロティックなことに、逆光のおかげで、シーア姫の優美な体の曲線が、ドレスから透けて見えていた。
ミリスが近づくと、シーア姫は口につけていたカップをテーブルに置き、眠そうにいった。
「あなたの処遇を決めました」
「はっ」
ミリスは緊張した。これまでの手酷い扱いから考えれば、楽観的な見通しはできなかった。少なくとも謹慎、あるいは近衛隊からの除名、最悪の場合、騎士身分の剥奪ということもありうる。
が、シーア姫はぜんぜん別のことを言った。
「服を脱ぎなさい」
ミリスは息が苦しくなるのを感じた。また、姫の前で性的な責めを受けなければならないのだろうか? それも、このような明るい場所で?
ミリスはのろのろと服を脱ぎ始めた。主君の命には従わなければならない。ミリスはシーア姫の視線を痛いほど意識しながら、下着だけになった。シーア姫にお伺いを立てるように、おどおどした視線を向ける。シーア姫は無表情に、じっと彼女の下腹部を見つめたままだ。ミリスはあきらめて、下着も脱ぎ始めた。
ミリスの全身は羞恥の為に火照り始めた。かがみこんでパンティを脱ごうとすると、すでにあそこが濡れ、パンティに染みができていた。一瞬、愛液が糸を引き、窓から差す明るい日差しにきらめく。
ミリスが全裸となって気をつけの姿勢…というには萎縮した様子が明らかだった…を取ると、シーア姫が近づいて彼女の背後に回った。
「んっ…」
ミリスはシーア姫に触れられることを予想していたにも関わらず、姫の指先が触れた瞬間、思わず声を漏らしていた。シーア姫の指先は、彼女の背中につけられた、赤い鞭の痕をなぞっていた。
「痛みますか?」
「いいえ、姫様。これくらい、傷のうちには入りません」
ミリスは気丈にいった。実際にはまだ痛みが残っており、直りかけの傷特有の痒みもあって、触れられるとヒリヒリする。
シーア姫の手はさらに伸びて、ミリスの胸を嬲り始めた。
「んっ…うぅ…」
ミリスは直立したまま、その愛撫に耐えた。シーア姫の指先が優雅に動き、ミリスの胸の形をエロティックに変えていく。
愛撫を続けながら、シーア姫は話し出した。
「ミリスさん、わたくしたちは普通の人間より性欲が強いのです。分かりますか?」
「は、はい、姫様」
ミリスは苦しそうに息をしながら答えた。
「わたくしは物心ついたときには、もう妹と愛し合っていました。妹は毎晩のように、わたくしを愛してくれました。あなたも、妹に愛されたのなら、その激しさを知っているでしょう」
「は、はい、姫様」
「近衛隊の者たちにあのようなことをさせているのは、その代償なのです」
「あっ…」
ミリスは突然はしたない声を上げて、頬を赤らめた。シーア姫が固くなった乳首をつまみ、指の腹で転がし始めたのだ。胸の頂点から全身に、熱い感じが広がっていく。愛液があふれて、内股にそって流れていくのが分かった。
「ハァハァ…」
ミリスは目を閉じて、喘いだ。シーア姫の美しい手が、下腹部に流れて、少女のもっとも敏感な場所を嬲り始める。
「うっ…うぅ…ぅ…」
クチュクチュといやらしい音が、午後の部屋に響き始めた。シーア姫の指先が、ミリスの秘部の入り口付近を掻き回しているのだ。さらにその指先は、溢れ出た愛液を掬い取ると、固くなった陰核に塗りつけ始めた。
「あっ…くぅ…うっ…んっ…く…ぅ…」
快感が下腹部を中心に広がり始めた。背筋が痺れ、膝ががくがくとし始める。
「うっ…あっ…やぁああっ…もうだめ…もうだめです…あぁあああぁあぁ…ぁ…ぅ…」
ミリスは耐えられなくなって、床にがっくりと崩れ落ちた。
ミリスはしばらくの間、うずくまって、ハァハァと苦しそうに呼吸していた。絶望感が全身を覆い、再び立ち上がろうという気力も沸いてこない。これで三度目だった。シーア姫に逝くところを見られるのは。そして、シーア姫がその過程を、彼女特有の無表情でつぶさに観察していたことは間違いがなかった。
「う…ぅ…」
ミリスは一人すすり泣き始めた。たとえ姫の命令とはいえ、白昼に嬲り者にされて、それをじっくりと観察されるなど、あんまりではないか。
だが、ミリスは何かに気づいてふと顔を上げた。はらりと何かが目の前の床に落ちてきたのだ。それは、シーア姫のドレスだった。さらに精緻なレース入りのブラジャーが落ちてくる。そして最後にパンティが。
ミリスは驚いて上半身を起こした。
そこには、全ての衣服を無造作に脱ぎ捨て、全裸になったシーア姫が立っていた。明るい光の中で、シーア姫はまるで白磁の人形のように輝いていた。上半身には黄金にきらめく髪がエロティックにまとわりついている。
ミリスはついさっきまで泣いていたことも忘れて、呆然とその美しいオブジェに見入った。全体の優美な曲線、丸くやわらかに盛り上がった胸、下腹部の割れ目はまるで朝露に濡れたかのようにきらめいている。
シーア姫がひざまずき、ミリスの手を取ると、ミリスは魅入られたかのようにふらりと立ち上がり、シーア姫にいざなわれるままに、ベッドへと横たわった。
その上から、シーア姫が覆い被さってきた。体と体が重なる。そして唇と唇が。
「あ…」
ミリスはシーア姫に口づけされて、感極まったように、甘い吐息をついた。
シーア姫は、その優雅な指先で、ミリスの頬から首筋、そして肩、さらには胸に触れ、ふくらんだ腰までを、繰り返し撫でさすった。
「姫様…」
ミリスは名状しがたいシーア姫の愛情のようなものを感じ取って、瞳を潤ませた。シーア姫がそのミリスの手を取って、自分の背中に導く。
「ミリスさんも、さわってください」
「は、はい、姫様」
ミリスはシーア姫のまねをして、ぎこちない手つきで愛撫を始めた。シーア姫の背中を、肩から腰、そしてお尻のなめらかな曲線へとなぞっていく。ミリスはその肌触りに感動した。驚くほどきめ細かで、しっとりとした触感は、極上の絹のようだった。
二人の少女は、互いに抱きしめ合い、手に触れられるすべての部分を、撫で、さすり、愛撫した。全身をエロティックにくねらせ、互いの体をこすりあわせる。やわらかな胸が圧迫し合い、押し潰され、いやらしく変形し続ける。
「あぁ…姫様…姫様…」
ミリスはうわずった声で、幸福そうな喘ぎを漏らした。愛しい主君とこのまま一つになって溶け合いたいという情念が全身を浸し、快感と入り交じって彼女の体を熱くした。
やがてシーア姫は、体を横臥させ、ミリスの太股を手で引き寄せつつ、自分の太股をミリスの股間に割り込ませてきた。
「あんっ…」
ミリスは体をびくっと震わせて喘いだ。敏感になった陰核に、シーア姫の太股が押しつけられたのだ。
ミリスは下腹部を見下ろし、二人の太股が互い違いに相手の股間に挟まっている有様を見た。ミリスは下半身をもぞもぞと動かし、自分の太股がシーア姫の秘部を刺激するように位置をずらした。
「あっ…」
とシーア姫が声を震わせる。
二人は互いに下半身を蠢かせ、相手の敏感な突起に刺激を与え始めた。相手の愛液が太股に付着してヌルヌルし始める。太股とアソコが愛液で滑り、それに連れて少女たちの動きは激しさを増していった。
今や、ミリスの理性は、主君に対する狂おしいほどの愛情のために、完全に失われていた。シーア姫がその腰を蠢かすたびに、すぐ目の前で姫の白い胸が艶めかしく揺れている。ミリスはたまらなくなって、その二つのふくらみに手を伸ばした。
ミリスは手が吸い付くような皮膚の感触と、今にも指が溶けて乳房の中に吸い込まれていくかのような驚くべきやわらかさに感動した。ミリスは喘ぎながら感嘆の声を漏らした。
「ああっ…すてき…すてきです、姫様…」
ミリスは夢中になって、そのやわらかな乳房を揉みしだいた。掌に堅くなった乳首が当たっている。ミリスはその乳首を掌でこすりつつ、もはや原形をとどめなくなるのではないかと思われるほど強く、乳房をこね回し続けた。
「あっ…ああぁあっ…ミリスさん…もっと…もっと強く…んんっ…」
シーア姫の喘ぎがミリスの耳を刺激する。清楚さを感じさせる美しい声であるだけに、その口から卑猥な言葉が発せられると、ひどく淫らがましく感じられる。
シーア姫はさらにミリスの頭を抱き寄せると、その唇をむさぼり始めた。今度はただのキスではない。ミリスの口の中にシーア姫の舌が侵入してくる。
「んっ…んんっ…うぅ…」
ミリスは舌と舌が絡まる淫靡な感触に陶然となった。唾液があふれ、口の端から垂れ始めるが、それをシーア姫が音を立てて吸い上げる。次の瞬間には、今度はシーア姫の唾液がミリスの口の中に注入され、ミリスは感動してむさぼるようにそれを飲み込んでいった。
腰のあたりのしびれたような快感は、次第に全身を冒し始めていた。ミリスはシーア姫の太股に手を回すと、思い切り引き寄せた。股間に当たる太股の圧力が増し、シーア姫が腰を動かすたびに、強く陰核を刺激し始める。
「ああっ…姫様…私、もう…」
シーア姫の手がミリスの背中に回され、強く締め付けられる。
「ミリスさん…わたくしも…一緒に…」
二人の少女は、固く抱きしめ合いながら、腰を激しくよがらせ続けた。陰核を相手の太股にこすりつけながら、自分の太股で相手の陰核を刺激する。それはもう、互いに絡み合い、一つに混じり合いたいと悶えている、淫猥で艶めかしい、何か別の生物のようにも見えた。
「姫様ぁ…姫様…わたしっ…わたしっ…あっ…あぁああっ…」
「ミリスさん…んっ…ああぁ…」
少女たちのよがり声が切迫した調子を帯び始めた。それに連れて、二人の腰の動きも、淫らさと激しさを増していく。
「あっ…ああっ…姫様っ…もうだめっ…んっ…んくっ…いっちゃう…いっちゃいます…あぁああっ…あぁあぁぁぁああああああっぁあああっっ」
「わたくしも…んっ…ああっ…あぁああっ…ミリス…さん…だめ…んっ…くっ…ああっ…あぁああぁあああっ…っっ…ああぁああぁあああああっっっ」
ミリスはしばらくの間、シーア姫と抱き合ったまま、快楽の余韻に酔いしれていた。が、自分の腕の中でシーア姫が身じろぎし、そのやわらかな胸がミリスの胸に触れたとき、自分がどれだけ大それたことをしてしまったかに、ようやく気づいた。ミリスはこわばった表情でゆっくりと起きあがり、シーア姫からそっと体を離した。同様にして起きあがったシーア姫が、頬を上気させたまま、じっとミリスを見つめる。
ミリスはうなだれていった。
「…申し訳ありません、姫様。卑しい身分の私が、姫様に…あ、あのような淫らなまねを…」
シーア姫は不思議そうにちょっと首を傾げ、再び体をくっつけてきた。乳房をミリスの腕にこすりつけるように寄り添い、ミリスの背中から腰に駆けて、掌を這わせる。
「ひ、姫様…あの…私の…私の処遇はどうなるのでしょう」
「いいませんでしたか?」シーア姫はミリスの耳元に息を吹きかけるようにしていった。「分かり切ったことです。あなたは妹を連れ帰ることができなかったのですから、妹の代わりになってもらいます」
ミリスは「えっ」と驚き、それからカーッと顔を赤くした。
「で、でも、それでは処罰にはならないんじゃ…」
「あなたしかいないのです。あの者たちは…」
とシーア姫は毎晩の乱交の相手になっている近衛騎士たちのことをいった。
「…何人いても妹の代わりにはなりません。ですが、あなたは違います。あなたは、一晩中妹に責められても、正気を失いませんでした。普通なら、おかしくなってセックスの事しか考えられなくなってしまうものです。分かりますか? あなたの体は、わたくしたちとセックスできるように作られているのです」
「私、そんな…」
「わたくしのいうことを信じなさい。あなたの祖先には触手の血が入っています。あなたの体がそうなっているのは、そのためです。それとも、わたくしと交わるのが嫌なのですか?」
「ち、違います」
ミリスは慌てて否定した。
「では、わたくしを愛してくれますね?」
ミリスは顔を真っ赤にして、石になったように動かなくなったが、やがて、
「はい…」
と、まるでプロポーズを受け入れる花嫁のように、恥じらいながらも小さくうなずいた。それからミリスは、当惑の色を見せて付け加えた。
「…でも、私のような卑しい者が、姫様の肌に触れるなど…」
「よいのです」
シーア姫は天啓を下すように断定した。
「…見てください。あなたの愛撫のおかげで、我慢できずに出てきてしまいました」
ミリスはおそるおそるといった様子で、シーア姫の股間を覗き込んだ。ごくりと唾を飲み込む。シーア姫の言う通りだった。見やすいように、やや大きく開かれた太股の間、もっとも重要な秘部の裂け目から、透明な触手の先端が顔を出して、周囲を探るように蠢いている。それはまるで、何かの生物がシーア姫のアソコに潜り込んで、尻尾だけを覗かせているようにも見えた。
触手はミリスの視線に反応したかのようにするすると伸び始めた。シーア姫の太股の上を、粘液を分泌しながら横切り、ミリスの太股に上陸し、さらにその平らな腹部をよじって胸の谷間を通り過ぎ、最後に挨拶でもするかのように、ミリスの目の前へと伸び上がって、先端をくねらせた。
何となく、身をのけぞらせて顔を引いたミリスに、シーア姫がたずねた。
「気味が悪いと思いますか?」
「そんなこと…」
ミリスは首を振った。ただ、その視線は触手から離れていない。
その透明でつるつるした感じの表面は、明るい午後の光の中で、かすかに青みがかって見えていた。もっともつるつるした感じは見た目だけで、実際には粘液のためにぬめついていることをミリスは知っている。その内部では、体液とおぼしき、わずかに白濁したような液体が、血管の中を血が巡るようにして流れているのが見て取れた。そしてその表面も、単純な円筒形ではなく、注意してみれば、ヒレのように波打つ突起が並んでいるのが分かった。
ミリスはその触手の群れが、いかにして女体を責め苛むのかを思い出して、欲情したような吐息をついた。
「きれい…」
触手はミリスの唇を濡らすと、そのまま口内に入ってきた。甘い匂いがいっぱいに立ちこめる。
「んっ…うぅ…」
ミリスはうっとりと目を閉じて、触手が口の中の隅々までを愛撫していくのに任せた。
シーア姫が耳元で言う。
「ミリスさん、舌を絡めて…そう、もっとしゃぶってください。あなたも聞いたことがあるでしょう? 触手の分泌する液体を飲めば、何日でもセックスし続けることができます」
触手が口から抜け出ると、代わりにシーア姫の唇がミリスの唇を塞いだ。口の端から垂れた粘液を舐め取り、唾液と分泌液の入り交じった液体を、少しずつ交換していく。二人の少女は互いの手を握り、体を寄せ合い、丹念に舌を絡め合った。
そうしている間、触手はミリスの頬から首筋にかけて、筆で色を塗るようにして粘液を塗りつけ続けている。
やがて、ミリスは、二本目、三本目の触手が、腰のあたりに巻き付き、胸の方へと皮膚を這いながら上ってくるのを感じて、ぴくりと体を震わせた。
「あぁ…姫様…」
触手はミリスの乳房にぐるぐると巻き付き、締め上げ始めた。ヌルヌルと滑る感じが、異常な快感をもたらす。
ミリスは自分の胸をちらりと見下ろし、羞恥を感じて、
「あっ…」
と哀願するような声を上げた。乳房の根元に触手が巻き付いているため、まるくふくらんだ乳房の形が、いやらしく強調されてしまっている。
そして、シーア姫の胸にも、また、触手がからみついて、乳房を縛り上げていた。ミリスの股間がじんと熱くなった。自分の触手で自分を嬲るのは、オナニーではないか。
「ミリスさん…気持ちいいですか?」
シーア姫が喘ぎ喘ぎしながら言った。
「は、はい…姫様」
触手の数は次第に増え始めていた。シーア姫の股間を覗くと、秘裂が徐々に広がり、その中から菌類が異常発生するようにして、次々と触手が伸びてくるのが見えた。それは、ぞっとするほど淫靡な光景で、ミリスは目を離すことができなかった。たとえて言えば、途方もなく巨大な女陰がめくれあがり、膣の内壁が露出し、その襞が得体の知れない物に変質して触手を生じせしめているようにも見えた。
「ミリスさん、あまり見ないでください」
シーア姫が恥ずかしそうに頬を染めて言ったので、ミリスはどきりとした。シーア姫は睫毛を伏せて、荒い息の中からいった。
「わたくしは…中途半端なのです…アソコ…アソコだけが触手に…」
ミリスは義務感に駆られて首を振った。つないだ手をぎゅっと握りしめる。
「姫様…そのようなことをおっしゃらないでください…姫様も…アレも…とてもおきれいです…」
「ミリスさん…」
「あっ…あんっ…んっ…」
ミリスは快楽の不意打ちを受け、目をつぶって喘ぎ声をあげた。新しい触手が固くなった乳首にじゃれついたのだ。触手はまるで舌で舐めるようにして乳首を嬲った。
「うぅ…ぁ…ぁああ…んくぅ…ぅ」
ミリスは次々に自分の体にからみついてくる触手を、恍惚とした瞳で見下ろしながら、苦しそうに喘いだ。触手はいたるところにからみつき、ミリスの体を粘液で汚していった。
ミリスが喘いでいる間、シーア姫自身もまた自分の触手を全身に這わせて悶えていた。
「ミリスさん…んっ…あぁぁ…ぁ…」
二人の少女は全身をからみつく触手で汚されながら、体をぴったりと寄せ合った。握りしめられた手と手。うねる触手に絶えず揉みしだかれている乳房がこすれあい、唇と唇が求め合う。
やがてミリスは腰をくねらせ、瞳に涙を浮かべて哀願した。
「姫様…姫様…私…私、もう…」
「がまんできないのですか?」
「ああぁ…お許しを…お許しください、姫様…うぅぅ…」
新たな触手が現れ、次々とミリスの太股、そして足首へと巻き付いた。それらが人間には考えられない力で、ぴったりと閉じられていたミリスの太股をじりじりと開いていく。続いて現れた触手がその間に入り込み、固くなったピンク色の突起を嬲り始める。
「あぁあああっ…姫様…姫様ぁああっ…」
「見てください、ミリスさん…あなたの愛液を塗りつけています…」
ミリスは自分の股間を見下ろした。秘裂にたまった愛液をねぶるようにしてすくい上げた触手が、その透明な液体を、粘液とともに陰核に塗りつけている。
「あっ…ああっ…いやぁ…はずかしい…うっ…んんっ…」
「ミリスさん…そんなに、恥ずかしがらないでください」
「でも、姫様…うっ…あうぅ…」
シーア姫は涙を流して恥ずかしがるミリスを、うっとりと欲情した表情で見つめ、やさしくいった。
「ミリスさん、入れてもいいですか?」
「そ、そんな…」
「嫌なのですか?」
ミリスは慌てて首を振った。
「ち、違います」
「それでは、入れてもいいのですね?」
「は、はい…入れて…入れてください…お願いします…お願いします、姫様…ああぁ…ぁ…」
触手は愛液で濡れそぼった秘裂から、何の抵抗もなくするすると侵入してきた。
「…入ってくる…入ってくるよぉ…ぁ…あぁあああぁぁああ…」
ミリスは激しく喘ぎながらも、シーア姫にしがみついて何とか体を支えた。中に入ってきたといっても、張形を入れられたときや、シール姫に犯されたときと比べると、その衝撃ははるかに小さい。それは当然だった。シーア姫の触手は張形よりもずっと細く、今のところ、シール姫のように何本もの触手を一度に挿入させたりはしていないのだ。
シーア姫の触手は、ミリスの膣の中で、何か捜し物でもしているかのように、注意深く、そして繊細に蠢いた。
「あぁ…ぁ…」
ミリスは深い吐息をついた。
「姫様のアレが…中で動いてる…」
シーア姫はミリスに口付けすると、ささやくようにいった。
「気持ちいいですか?」
「は、はい…姫様」
「あなたの中は、とてもあたたかい…分かりますか? 今、あなたの中の襞にそってなぞっています…」
「うぅ…ぅ…」
「襞をこすると、どんどん愛液があふれてきます」
ミリスはいやいやをするように首を振った。
「いやぁ…恥ずかしい…恥ずかしいです…あっ…ああっ…だめっ…奥に…奥に当たってます…うっ…」
やがて、どういう訳か触手の活動が収まり、ミリスは上気して真っ赤になった顔を上げて、シーア姫を見つめた。その瞳には、より激しい快楽を欲しているような、哀願の光が宿っている。
今や、シーア姫の下腹部は、数え切れないほどの触手に覆われて見えなくなっていた。そこからあふれた触手は、放射状にベッドの上に広がり、そのかなりの部分は、ミリスかシーア姫のどちらかにからみついたまま、動きを止めていた。それらは、さざ波のようにざわめいてはいたが、もはや強く揉みしだくこともなく、激しくくねることもしていなかった。
ミリスは捨てられた子犬のような瞳で、シーア姫を見つめ続けた。シーア姫の呼吸は苦しそうだった。
「姫様…」
だいじょうぶですか…とたずねようとしたとき、シーア姫が甘ったるい官能の声を漏らした。
「あっ…ああん…」
びくびくと二三度体が震え、それからシーア姫はその美しい瞳を開けて、いとおしそうに下腹部を見下ろした。
ミリスもその視線にそってシーア姫の下腹部を見ると、ちょうど一本の太い触手が伸び上がってくるところだった。
「ミリスさん、つかんでください」
「は、はい、姫様」
ミリスは壊れ物でも扱うかのように、おそるおそるその触手をつかんだ。それは、他の触手とは全く違っていた。内部の複雑な構造が、透明な皮膚から透けて見えている。無数の線が走り、小さな燐光がゆらゆらと揺れている。そして、先端はまるで植物のつぼみのようにふくらんでいた。
「あっ」
ミリスは少し驚いて声を上げた。つぼみのようだと思っていた物が、今度は花のように開き始めたのだ。花弁の表面は、真紅の襞で覆われ、淫らにざわめき、おしべのように内部から突き出した無数の触毛の先端が、美しく光っていた。
「これがなんだか分かりますか?」
「分かりません」
「妹は見せてくれませんでしたか?」
「いいえ、姫様」
シーア姫は、いとおしそうにミリスの頬を触手でなぞった。粘液がべったりと付き、あごにかけて垂れていく。
「では、あなたは妹の計略にかかったのです」
「け、計略?」
「これは、わたくしの性器です」
ミリスははっとして、まじまじとその赤い花を凝視した。胸の奥が熱くなる。これが、シーア姫の一番大切な…
シーア姫はなおもしゃべっていた。
「あなたにこれを見せなかったということは、妹はあなたとセックスする気などなかったということです。ですが、わたくしはあなたを妹の代わりにすると決めました。今日からこれは、あなたの物です」
「わ、私の?」
うろたえたミリスに、シーア姫は小さく首を傾げた。
「そうです。さわってくれますか?」
ミリスはごくりと唾を飲み込み、そっと花弁の表面に触れた。
「んっ…」
シーア姫が恥ずかしそうに小さく喘いだ。ミリスは胸の鼓動が高鳴るのを感じた。頭に血が上り、胸だけではなく、全身がどきどきと脈動する。
「ミリスさん…舌で…舐めてください」
「は、はい、姫様」
ミリスはぺろぺろと花弁を舐め始めた。微細な襞が、舌の表面をくすぐる。襞の隙間から絶えず粘液が分泌され、口の中にねっとりと甘い味が広がった。
「あんっ…ミリスさん…気持ちいいです…あっ…んんっ…」
シーア姫が喘ぐたびに、全身に絡みついた触手がびくびくと反応し、締め付けを強めた。
シーア姫が切羽詰まったように言った。
「あっ…ミリスさん…出ます…あくっ…うっ…」
「えっ」
ミリスが顔を上げた途端、シーア姫の生殖茎がびくびくと震え、花弁の中心の穴から、シュッと液体を吹き上げた。液体はミリスの顔面に勢いよくかかり、彼女の顔をべたべたにした。濡れた髪が頬に張り付き、淫靡な液体があごの先からぽたぽたとしたたり落ちる。
「ひ、姫様…」
びっくりした様子のミリスに、シーア姫は何かを我慢しているような苦しげな表情でいった。
「わたくしの…愛液です…あっ…また、出ます…んんっっ…」
二度目の放出は、ミリスの胸元に命中し、二つのふくらみを濡らして、腰の方へと垂れていった。すでに触手の粘液で湿っていたベッドのシーツが、大量の液体を吸って、黒っぽく変色していく。
今やシーア姫は何かに脅えているように喘ぎ声をあげた。
「ああぁ…だめっ…止まりません…ミリスさん、お願いです…わたくしの…わたくしの愛液を飲んでください…あっ…また…また出ます!…っ」
「はっ、はい」
ミリスはびくびくと痙攣したように蠢いている生殖茎をしっかりとつかむと、その中心部に唇を押しつけた。たちまち喉の奥を打つようにして、勢いよく愛液がほとばしる。
「ううっ」
ミリスは健気にその甘い液体を飲み込んだが、とうていすべてを飲み干すことなどできず、口の端から大量の愛液があふれ、喉元を伝ってだらだらとこぼれていった。
「ハァハァ…だめっ…少し触られただけなのに…こんなに感じるなんて…あっ…どんどんあふれてきます…ミリスさん…わたくしは…ぁぁああ…」
シーア姫は激しく身を仰け反らせると、ベッドに倒れ込んだ。触手で幾重にもからめ取られていたミリスも、それに引きずられるようにして、シーア姫の上に覆い被さる。
シーア姫は瞳を潤ませ、悩ましげな表情でミリスを見上げた。
「ミリスさん…お願いです…わたくしのものを、あなたのアソコに…」
「はい、姫様」
ミリスは両膝をついて腰を持ち上げた。手に持った美しい花弁を、自分の股間へといざなう。だが、それは容易な作業ではなかった。ミリスの股間の真下には、シーア姫の股間があり、そこは触手たちの密生地になっているのだ。今や触手たちは活発に動き始めており、ミリスの太股や腰の回り、そして生殖茎を運ぶ腕にまで見境なくまとわりついてくる。
「あっ…だめ…姫様のアレが絡みついて…」
「ごめんなさい、ミリスさん…止められないのです…わたくしの体が…あなたと一つになりたがっています」
「あっ…んっ…くぅ…んっんっ…」
ミリスは触手の責めに耐えながら、何とか花弁を自分の秘部へ押しつけることに成功した。べったりとアソコに張り付く花弁。ざわざわとその表面の襞が蠢き、その蠕動運動によって秘裂を押し広げ、徐々に内部に侵入してくる。
「あっ…あぁああああ…姫様…姫様…入ってくる…入ってくる…」
「分かりますか、ミリスさん…襞と襞がこすれあって…あっ…だめっ…また出てしまいます…あぁああっ」
「ひっ…」
ミリスはシーツをつかんで、びくりと背中を仰け反らせた。膣に潜り込んだシーア姫の生殖茎から、勢いよく愛液が噴き出したのだ。それは子宮の奥を打ち、内部をはち切れんばかりのあたたかな液体で満たした。収まりきらない愛液が、秘裂と触手の隙間からどくどくとあふれ出し、股間をぐちょぐちょに濡らす。
「あ…あぁああ…ああぁあぁぁあああ…」
ミリスは半ば悲鳴のような喘ぎをあげると、シーア姫のやわらかな胸の上にがっくりと崩れ落ちた。シーア姫のしなやかな腕が、ミリスの首をいとおしげに抱きかかえた。
「あぁ…ミリスさん…あなたの中はとてもいいです」
「姫様ぁ…あんっ…んっ…うぅ…くぅ…」
ミリスはぐったりとシーア姫の腕に体を預けながらも、悩ましげに腰を蠢かせ続けた。今や、ミリスの下腹部は、シーア姫の触手の群れの中に、完全に埋没してしまい、あらゆる場所を絶えず刺激され続けていた。さらに触手は二人の全身に絡みつき、シーア姫が感じているらしい激しい興奮に合わせて、狂ったように蠢いている。
ミリスはまるで赤ん坊が母親にしがみつくように、シーア姫のほっそりした体をぎゅっと抱きしめた。乳房と乳房が密着し、押し潰される。が、そのふくらみも絶えず数本の触手によって揉みしだかれ、淫らに変形し続けているため、まるで互いの乳房が意志を持って、愛撫しあっているような感じがした。
「ミリスさん…あっ…んんっ…だめっ…ああぁあ…そんな…そんなに、締め付けないでください…んっ…くっ…ぅぅ…ひっ…」
快楽に体を引きつらせ、あごを仰け反らせたシール姫に、ミリスは盲目的に頬をすり寄せた。
「お許しください…姫様…ああっ…そんな…そんな奥まで…あぁあああ…姫様のアレが…あっ…ひっ…あぁああああっっ…」
二人の少女は全身に触手を這わせたまま、しっかりと抱き合い、相手を求め合って、いやらしく全身をくねらせ続けた。頬を寄せ合って、触手に塗りつけられた粘液を擦り合わせる。
「あっ…んっ…ミリスさん…ずっと…ずっと、わたくしの側に…いて…うっ…くぅ…」
「はっ…あんっ…んっ…私は…姫様のものです…ずっと…ずっとお側に…あっ…だめっ…」
ミリスはシーア姫の生殖茎が痙攣するのを感じて、切羽詰まったように喘ぎ声をあげた。
「だめっ…姫様…姫様のアレがひくひくしてる…あっ…いやっ…いやぁ…」
「んっ…んんっ…だめっ…ごめんなさい、ミリスさん…また…また出ます…あっ…あぁああっ…」
再び大量の愛液が放出され、その激しい勢いがミリスの体の奥深くを突き刺し、逆流しては股間から吹き出した。
「ひいっ」
ミリスは硬直したように背中を仰け反らせた。
「…あっ…ああぁあっ…姫様のあったかいのが…あっ…だめっ…いっちゃう…あっ…ああっ…あぁあああぁぁあああああっっ」
「んっ…ううぅ…だめっ…そんなに締め付けたら…ミリスさん…んんっ…んあっ…あぁあああっ…あぁあぁああああっっ」
二人の少女はびくびくと全身を震わせ、それからぐったりとベッドに沈み込んだ。その触手に汚された美しい顔には、幸福そうな笑みが浮かんでいた。