触手姫物語(19)








二人の触手姫(2)



シール姫は朦朧とした意識の中で、自分の体が動かなくなっていることに気づいた。激しい快感は峠を越し、その余韻が彼女を波に揺られているような気分にさせていた。体全体の感覚が遠のき、皮膚の表面がかすかにしびれたように感じられる。

体全体の細胞が変化しつつあった。皮膚が透明に透き通り、美しい触手生命体へと変身を遂げつつあるのだ。

身動きのできない彼女に、姉のシーア姫が依然として執拗な愛撫を加えていた。弾力性が増し、変形しやすくなった体を、粘土の人形でもあるかのように弄繰り回す。乳房がありえない形に変形し、膣の中の奥深くに姉の手が入ってくるのが感じられた。

シーア姫の手が、彼女の体内をゆっくりと捏ね回し始めた。人間としての膣の感覚はほとんどなくなっていたが、その体の中心を揺さぶられる感じは、彼女を興奮させ、変身を促進させた。

目が開いた。透明な体の表面に点在している視覚細胞が活動を開始し、像を結んだ。姉の美しい姿は残念ながら人間のときのようにはっきりとは見えなかったが、より強力な臭覚が、そのかぐわしい匂いから愛する姉の全体像を描き出した。

彼女は今や生殖への欲望に駆られて、そのぶよぶよとした全身を振るわせ、隠されていた触手を次々と伸ばした。

太い触腕を姉の腰に巻きつけて自分の方へ引き寄せると、細い触手を姉のほっそりとした首筋に、慎重に絡ませた。それは触手流の愛情表現だった。

シーア姫は彼女の触手の群れをまとめて抱きしめると、潤んだ瞳で彼女を見上げた。

「わたくしの可愛い妹…愛しています」

彼女は体内に散らばっている発行器官を歓喜の色に点滅させながら、無数の触手を姉の体に絡みつかせた。きめの細かな姉の肌をより完全にするために、全身に粘液を塗りたくり始める

「あぁ…んっ…」

シーア姫が悩ましげな吐息を漏らし始めた。

彼女はシーア姫の二つのふくらみに、それぞれ触手を巻きつけると、搾り上げるようにして愛撫し始めた。反射的に胸をかばおうとする姉の手を、触手で縛り上げて引き離す。それと同時に、彼女は、気持ちよさそうに喘ぎ始めた姉の美しい頬に、別の触手で粘液をべったりと塗り付けていった。

「あっ…んっ…シール…気持ちいです…もっと…もっと、わたくしを嬲ってください…」

快感に耐えるようにしてシーア姫が言うと、彼女は姉の胸にさらに触手を伸ばした。すでにシーア姫の胸は触手を巻きつけられて、いやらしく変形し、何かの果物のように突き出している。その先端で固く立っている乳首に、舐めるようにして触手が粘液を擦り付け始めた。

「ああっ…だめです…そんなにされたら…わたくし…もう…あっ…うっ…うぅ…」

絶頂に達してぐったりとうなだれた姉を見て、彼女は人間の時には抑圧され隠されている嗜虐心を燃え上がらせた。彼女は無理やり姉の顔を仰向かせると、その唇を押し広げて触手を侵入させた。たちまち唾液と粘液が混じりあい、涎のように口元からあふれ始める。

「んっ…んぐっ…ぅ…っ」

姉の苦しそうな様子にも関わらず、彼女はさらに触手を絡ませ、姉を持ち上げて宙吊りにした。自分の方に腰を向かせ、人間には抗うことのできない強い力で、その白い太腿を無理やり開かせる。姉の神秘的な秘部が、彼女の前にあらわになった。そこはもう、十分に熱くなり、淫靡な液を垂らしながら、いやらしく蠢いていた。

彼女は、自分を嬲っている間に、姉のその部分が、すでにそうなっているのを知っていた。彼女は姉が自分に抱いている、純粋とも、淫猥とも、嗜虐的ともいえる、病的な独占欲を思って、激しい欲情を掻き立てられた。

彼女が触手であり、姉が人間である今だけが、彼女が自由に振舞える時間だった。姉が彼女を自由にするのではなく、彼女が姉を自由にすることができるのだ。

彼女の触手は次々と姉の秘部にもぐり込んでいった。熱い姉の膣が、彼女の触手を包み込み、締め付けた。彼女は触手をうねらせて押し込み、先端を小刻みに動かして襞から襞へとよじ登らせ、淫らがましい蠕動運動を行って徐々に姉の奥深くへと這い進んでいった。

「っ…うっ…んっ…んんっ…っ…」

シーア姫は固く目を閉じて、涙を流しながら、耐えかねたように激しく首を振った。彼女はさらに姉のお尻の谷間に触手を這わせ、陰核を締め付けて、さらなる快楽を煽った。

口元から触手を引き抜くと、口内にたまった粘液がどろりと流れ出した。

「んっ…ぷはっ…コホッ…コホッ…」

シーア姫は苦しそうに粘液を吐き出したが、すぐに美しい快楽の鳴き声をあげ始めた。

「あっ…あぁああ…だめ…シール…そんなに…あっ…し、しないでください…そんなにされたら…わたくし…わたくしは…あっ…やっ…んくっ…」

今やシーア姫は、彼女の玩具と化していた。その美しく高貴な容貌にも関わらず、今のシーア姫は妹に嬲られることだけを求める淫らな人形に過ぎなかった。依然として王女としての慎みを保とうとはしてはいたが、全身を粘液に汚され、両手両足を自由を奪われた有様では、それもむなしかった。

彼女は姉の女陰からゆっくりと触手を引き抜いた。姉の愛液と彼女の粘液の混合物が、糸を引くように垂れ、ベッドの上に染みを作る。

「…あぁ…シール…愛して…います……」

シーア姫がうわごとのようにつぶやいた。

彼女は姉をベッドに下ろすと、うつ伏せに押さえつけた。触手を伸ばして腰を引き寄せ、臀部をいやらしく突き上げさせる。後ろから丸見えになったアソコヘ、彼女は太い触腕を一気に突き入れた。

「あっ…あぁああああっっ」

シーア姫は背中を仰け反らせて、悲鳴をあげた。姉の無惨な様子にも関わらず、彼女は突き入れた触腕を運動させ始めた。最初はゆっくりと、そして次第に激しく、いやらしい音を立てながら男根のように前後に動かす。

「あっ…だめっ…そんな…んっ…くっ…いやっ…シール…あっ…ぁああっ…ひっ…」

姉のよがり声に反応して、彼女の生殖茎が、次々にその蕾を開いていった。真っ赤な襞が五枚の花弁にびっしりと蠢いている。生殖管の奥から生えている微細な触毛の先端は、彼女が感じている快感に応じて、美しい燐光を放っていた。

彼女は再び姉の体を持ち上げると、今度は自分の体の上に座らせた。脚を大きく広げさせ、またがらせる。その股間から、触腕を引き抜き、代わりに生殖茎の一つを無理やり挿入する。花弁が膣の中で押し潰され、花弁の襞と膣の襞が擦れあって、彼女は快感のあまり、思わず生殖茎の中にたまった愛液を放出してしまった。姉の秘部からどくどくと液体が流れ出す。

「あ…ああぁ…」

快感のあまり放心したような姉の胸に、彼女はさらに、二本の生殖茎を貼り付けた。花弁で乳房を包み込み、揉みしだく。花弁の襞が蠢きながら、粘液を分泌し、乳房の表面にこすりつける。管の奥から伸び上がった微細な触毛が、固く立った乳首に巻きついて、引っ張った。

それと同時に、彼女は姉の股間を激しく突き上げ始めた。シーア姫のほっそりした肢体が仰け反り、跳ね上がる。シーア姫は切羽詰った喘ぎ声を上げ始めた。

「あっ…やっ…あっ…あぁああっ…だめっ…んくっ…うぅ…ひっ…ぃやぁああっ…ああっ…あっ…くっ…」

彼女は姉が快楽に耐え切れず、悩ましげに腰をくねらせ始めたのを知った。その表情は、苦しそうで、ぎゅっと閉じられた瞳からは涙があふれ、ひっきりなしの喘ぎのために、その口元は閉じられることがない。

彼女は姉の変化が近いのを感じ取って、ぶよぶよの全身をうち振るわせた。興奮のあまり、生殖茎が次々と溜まった愛液を噴き出し、姉の体に注ぎ掛ける。自分の愛液で全身を濡らした姉に激しい欲情を感じて、彼女はさらに触手を絡ませ、姉の股間をより激しく突き上げた。

「やぁああああっっ…だめぇ…うっ…うぅっ…ひっ…やっ…そんな…くっ…あっ…はぁっ…んっ…くぅ…あっ…あぁああ…ああっ…あぁあああぁあああっっ…」

彼女は姉を陵辱しているすべての触手の動きを止めた。姉は秘部に深々と挿入されたまま、がっくりとうなだれ、無惨な姿で意識を失っていた。髪の毛から足の先まで、全身を彼女が発射した愛液がだらだらと流れていく。その愛液は、姉がまたがっている彼女自身へと流れ落ちていた。

彼女は固唾を飲んで姉を見守った。変化が進行しているのだ。姉を陵辱することには、ある種の背徳感があったが、それは一時的な経過に過ぎなかった。彼女が望んでいるのは、姉に支配され、玩具にされ、陵辱の限りを尽くされることだった。それが、姉の愛情をもっとも深い形で感じていられる時間だった。

彼女の視覚器官と、姉のゆっくりと開いていく、濡れた瞳の視線が交錯した。

「シール…愛しています…」

彼女は姉の股間に挿入した生殖茎が次第に押し戻されるのを感じた。その圧力を受けて、思わず愛液を吹き出してしまう。シーア姫の女陰がめくれ上がり、触手がざわざわと成長し始めた。

彼女は自分の頭上で、姉の触手がどんどん広がっていくのを感じた。それは人間で言えば、仰向けになった無防備な体の上を手で撫でられているような感じだった。触手の上にまたがっている人間は、あらゆる方向から触手に嬲られる無防備な存在に過ぎない。だが、触手の頭上を占有している別の触手は、下の触手を好きにすることができるのだ。

触手と触手が互いに絡まり始めた。彼女は姉に触れられている快感で陶然となった。触手同士は、人間には不可能なほど密接に、体を接触し合うことができるのだ。

シーア姫の触手は、彼女の触手にまとわりつき、蠕動運動を絡めながら、ゆっくりとしごいた。粘液同士が擦れ合う、じゅぷじゅぷという淫靡な音が、いたるところでひっきりなしに聞こえ始める。

彼女は早くも、完全に姉のなすがままになっていた。触手同士の快楽に、全身を痙攣させる。彼女のはしたない生殖茎が、ひっきりなしに愛液を噴き出し始めた。その生殖茎も、すぐに姉の触手に絡めとられてしまう。

捕らえられた生殖茎に、姉の触手が次々に侵入し始めた。触手は大きくくねり、反り返り、激しい蠕動を繰り返しながら、強引に入ってきた。彼女は反射的に生殖茎をくねらせて逃れようとするが、しっかりと触手に巻き付けられたそれは、どうあがいても逃れることができない。

シーア姫の触手は、彼女のあらゆる抵抗を打ち砕きながら、どんどん奥へと入ってきた。奥へ、奥へ。生殖管の内壁がこすれて激しい快感が全身を襲う。ついに触手は、彼女の本体へと到達し、子宮に当たる部分へとその先端を突き入れた。彼女は深い快楽のために全身をぶるぶると震わせた。

「シール、気持ちいいのですか? もっと、気持ちよくしてあげます」

すべての生殖茎に挿入された触手が、一斉に前後運動を始めた。彼女は気が狂いそうな快感に、全身の触手を痙攣させた。すべての触手がめちゃめちゃな動きを始めるが、もう止めることはできない。

それは人間には理解することのできない、恐ろしい快楽だった。全身に分布しているいくつもの生殖器が、同時に犯されているのだ。すべての花弁が陵辱されていた。じゅぷじゅぷと音を立てて、長い生殖管の中を姉の触手が行き来する。愛液が止めどもなく分泌され、彼女はたまらずにすべての生殖茎から、はしたなくもだらだらと愛液をあふれさせ始めた。彼女はもう理性を保ってはいなかった。陵辱に反応する一匹の雌と成り果て、姉に嬲られるままに、暗い快楽の奈落へと堕ちていった。


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