二人の触手姫(8)
王妃が双子の侍女を残して控え室から戻ってくると、娘のシーア姫が待っていた。シーア姫は淡々といった。
「侍女との秘め事を見せつけるために、わたくしを呼んだのですか?」
王妃は娘の言葉をやさしく受け止めた。
「違います。あなたに見せるつもりなら、もっとエッチなことをしますよ。さあ、立っていないで、座りなさい」
娘がソファに腰を下ろすと、王妃は何から話そうかと考えているように、口元に手を当てて、ゆっくりと歩き回った。やがて王妃は立ち止まると、娘にいった。
「なぜ、あんなことをしたのです」
シーア姫はすました様子で答えた。
「あれはわたくしの侍女です。私がどうしようとお母様には関係ありません。あの娘も嫌だとはいいませんでした。それとも、お母様はあの侍女に気があったのですか?」
「分かっていて話をはぐらかそうとするのはよくないことですよ」
王妃はやさしく諭した。
「…あなたはわたくしの大切な娘です。あなたは何でも包み隠さず、わたくしに話してくれなければなりません。わたくしは娘のすべてを知っている必要があるのです。そうですね?」
「…はい」
シーア姫は顔を赤らめて、うつむいた。
王妃は続けた。
「あなたは、リンディアーサがどの程度のセックスに耐えられるか分かっていたはずです。確かに彼女は陛下の血を少しだけ引いています。あの姉妹をあなたたちの侍女にした理由の一つがそれです。だから、普通の人間なら気がふれてしまうような責めを受けても、正気を保っていられます。ですが、それも程度の問題です。わたくしたちが本気になって彼女たちを慰み者にしたら、彼女たちだっておかしくなってしまうのですよ」
「ごめんなさい…お母様…」
「どうしてあんなことをしたのですか? さあ、何でも話してみなさい」
シーア姫は、雨に濡れた子犬のように、悄然とうなだれていたが、母親にうながされて、ぽつりぽつりと話し出した。
「シールが…あの娘たちと…セックスしているのを見てしまったのです。シールはわたくしの物です。誰にも渡したくありません。シールがいないと、わたくしは生きていけません」
「だから、リンディアーサにあんな仕打ちをしたのですか?」
「はい…」
「リンディアーサが憎い?」
シーア姫は子供のように、首を振った。
「…いいえ。彼女がよい娘だということは分かっています。でも…あのときは止められなかったのです…シールがあの子と絡み合っているところを思い出したら、頭がカッとなって…」
シーア姫の声は震え、その青い瞳には涙が浮かび始めていた。王妃は娘のかたわらに腰掛け、その肩をやさしく抱きしめていった。
「お父様とあんな約束をしたのも、シールのためですね?」
「はい…」
「いくらあなたでも、毎晩お父様に慰み者にされたら、いつか壊れてしまいますよ」
「分かっています。でも、たとえお父様でも、シールを取られるのは嫌なのです」
「シーア、お父様は、あなたを戒めるためにあんなことを言ったのです。シールにだって自分の生活があります。侍女をつまみ食いするくらいのことは許してあげなければ。あなたにだって分かるでしょう?」
シーア姫が無言で首を振ると、王妃は仕方ないというように、ため息をついた。
「…あなたが妹を愛していることはよく分かりました。でも、あなたたちは別々の人間です。いつか離れ離れにならなければいけないのですよ」
「分かっています…でも、どうにもならないのです…」
シーア姫は両手で顔をおおって、静かに泣きはじめた。
王妃は愛情のこもった、少し悲しそうな瞳で娘を見つめていたが、やがて、そっと彼女を抱き寄せた。顔を隠している手をつかみ、そっと下ろさせる。
「…嫌です。見ないでください」
娘の弱々しい抗議を無視して、王妃はその唇に、自分の唇を重ねた。母娘にのみ可能な、限りなくやさしく、限りなく深い口付け。母親のあたたかい舌に口内をまさぐられるうちに、受け身一方だったシーア姫も次第に、その愛撫に応えはじめた。
いつしかシーア姫の涙は止まっていた。全身に漂っている悲しみの色は消えてはいなかったが、それと同時に、甘ったるい官能の色が漂い始めている。
シーア姫の手が王妃の胸に触れ、ドレスの上からそのふっくらとした曲線をなぞるようにしてまさぐりはじめる。
「欲しいのですか?」
王妃がやさしくたずねると、シーア姫は子どもの頃のように、こくりと小さくうなずいた。
王妃はドレスの前を開け、片方の乳房をあらわにした。赤ん坊を抱くようにしてシーア姫の頭を抱き寄せる。シーア姫はためらいもなしに、母親の乳首を口に含んだ。
二人は黙ったままで、母と子の時間を過ごした。言葉はいらなかった。娘が飲み込むたびに、絶えることなく吹き出す母乳があれば、それで十分なのだ。シーア姫の顔にも次第に穏やかな表情が浮かび始めた。
しばらくすると、シーア姫の手が、空いているもう片方の乳房を、本能的にまさぐりはじめた。同時に、しゃぶりついている乳首を、舌と歯で刺激しはじめる。
「シーア、そんなにされたら、ミルクが吹き出してしまいます」
王妃は、娘が調子を取り戻したのがうれしいのか、笑みを浮かべてたしなめた。
シーア姫が吸っていない方の胸を覆っているドレスに、あふれ出た母乳が染みとなって広がっていく。
王妃もお返しに、娘の胸に手を伸ばして、ドレスの上からその乳房を揉みしだき始めた。
「あっ…お母様…」
シーア姫が思わず乳首から口を離して声を上げると、吹き出してきた母乳が、その美しい頬に降りかかった。王妃はそれを見ると、くすくすと朗らかな笑みを浮かべて、指先で娘の顔についた母乳をぬぐった。
母と娘は、互いの胸をはだけさせ、乳房を重ねあわせた。シーア姫の少女らしい形のいい乳房に、王妃のふくよかな胸が押し付けられる。二人が互いに体を揺らし、四つの乳房が擦り合わされると、王妃の乳首から吹き出した母乳が、二人の胸を濡らした。それは最適な潤滑剤となって、母娘の微笑ましくも淫らな愛撫を、より気持ちのよいものにした。
「お母様…こんなにたくさん…」
シーア姫が恍惚とした表情でいうと、王妃は娘の手を取って、自分の胸に導いた。
「最近は、あなたたちもあんまり飲んでくれなくなりましたからね。フィルリーナに毎晩飲んでもらっていますけど、それだけでは足りないのです。だからほら、あなたに触られるだけで、どんどん吹き出してきてしまいます」
母と娘は、仲睦まじく、母乳を搾り出す作業に熱中した。王妃が自分の胸を、自慰する時と同様に揉みしだく。シーア姫はそのいやらしく変形し続けている胸に舌を這わせ、固くなった乳首を指でもてあそんだ。
王妃の乳房は、刺激を受けるたびに、とめどもなく母乳を吹き出した。シーア姫の顔から胸、そして腹部にかけてはたちまち白い液体にまみれ、それは下半身を覆っているドレスへと染み込んでいった。
「ああ…シーア、その調子です…どんどん搾ってください…わたくしのお乳を飲んでください」
「お母様…もうだめです…アソコにまでお母様のミルクが入ってきました…アソコが…熱い…」
王妃は娘の体を嬲り始めた。付着した自分の母乳を、掌で全身に塗りたくっていく。邪魔なドレスを剥ぎ取ると、王妃は娘を抱き寄せ、再び乳房を娘に擦り付けた。新たな母乳が吹き出し、娘の体を、下腹部の三角形に向かって流れ落ちていく。それから王妃は、その母乳を、娘のもっとも敏感な場所に、掌で丹念に擦り込み始めた。
陰核が白い母乳にまみれ、王妃の指が娘の中を掻き混ぜると、ミルクと愛液の入り混じった液体が泡立ち、ゆっくりと太股を流れていった。
シーア姫は母親の愛撫によって、ひっきりなしに喘ぎ声を上げていたが、ついに耐え切れなくなって絶頂を迎えた。母の腕の中でびくりと全身を大きく震わせ、がっくりと首を垂れる。
王妃は依然として娘の秘部に触れていた。愛液にまみれつつも、みずみずしくなめらかだったそこは、今や触手的なぬるぬるした感じを帯び始めていた。触手特有の理性を狂わせる甘ったるい芳香、ねっとりとした粘液が指に絡み付く。
「シーア、遠慮しなくていいのですよ。わたくしはあなたの犯されるのを、いつも楽しみにしているのですから」
「お母様…」
シーア姫が潤んだ瞳で王妃を見上げると、それに応じて彼女の股間から発生した触手が、王妃の白い体を這い登っていった。
王妃は娘の触手をいとおしそうに撫でながら、いざなった。
「わたくしのおっぱいに巻き付けて…締め上げて下さい…もっと強く…粘液で滑りますからね…絶えず動かし続けて…ああ…上手ですよ、シーア…わたくしのおっぱいが、こんなにいやらしい形に…次は乳首も…いいえ、巻き付けるのではなく、乳首の先の…」
王妃はいいつつ、娘の胸のしかるべきところを、指で刺激した。
「…おっぱいが出る穴を、触手の先でいじってみて…そうです…大丈夫ですよ…ちょっと痛いくらいがいいのです…ああっ」
シーア姫がいわれた通りにすると、王妃は快感のために体を震わせた。びくびくと揺れる胸から、射精のように母乳が飛び出す。
「ああぁ…逝きそうです…シーア、あなたの花弁を、わたくしのアソコに入れてください」
王妃はドレスをたくし上げ、愛液で濡れそぼり、半ば透けたパンティをあらわにした。たちまち、数本の触手がパンティを引き摺り下ろす。シーア姫の唯一の生殖器である、真っ赤な花弁を先端につけた生殖茎が、王妃の中へと潜り込んでいった。
「ああぁん…」
王妃は満足げな、甘ったるい吐息をついた。
一方シーア姫は、快感に耐えかねたように、手と触手で母親にしがみついた。
「あっ…だめ…お母様…そんなに締め付けないで下さい…あっ…んくっ…」
「ふふっ…あなたの花弁の襞が、わたくしの膣の襞と擦れ合っているのが分かりますよ。もっと、動かしてください。もっと深く…」
「はい…お母様…」
「ああっ…その調子です…子宮の中にも届きましたよ…ああぁあ…もう、離したくありません…わたくしの可愛い娘…シーア、遠慮しないで…わたくしのアソコは、まだ何本でも入りますよ…」
「こ、こうですか…お母様…」
「そうです…んっ…こうしていると…あなたがお腹にいた頃のことを思い出します…あっ…くぅん…もうすぐ…もうすぐです…もうすぐあなたをめちゃくちゃにしてあげられます…」
王妃はいとおしくてたまらないというように、娘の体をぎゅっと抱きしめた。
シーア姫を抱いている王妃の腕は、その力を急速に失っていった。腕だけではなく全身から力が抜け、シーア姫の触手を締め付けていた膣もそのみずみずしい力を失った。それと同時に触手化が進行した。全身の細胞が変質し、すべすべだった肌が、粘液を分泌してぬるぬるしたものへと変貌していく。ゆっくりと色が透き通り、体の奥深くで、透明化した内臓が、新たな居場所を求めてのたくっているのがかすかに見えた。
今や透明の肉塊と化した王妃から触手が発生し、シーア姫の全身に絡み付き始めた。
十数本の生殖茎が伸び上がり、一斉に花を開かせる。シーア姫はその優雅な動きにうっとりと目を奪われた。人間のままでも美しい母親だったが、触手になった今、その美しさはもう美の極致といっても過言ではなかった。
シーア姫は、その美しさの前に萎縮し、おずおずと触手を伸ばした。もちろん心配することなどなかった。王妃はすべての生殖茎に、娘の触手を迎え入れ、あたたかく包み込んだ。シーア姫はゆっくりと触手を侵入させていった。奥へ、奥へ。人間の膣とは比べ物にならないほど、その生殖管は長く、あたたかで、魂がとろけそうなほどの快楽を与えてくれる。
娘の挿入に反応して、王妃はその肉塊をぶるぶると震わせた。母親特有の乳茎を何本も伸ばす。それは普通の触手ではなかった。先端にいくにしたがって、次第に白色化しているのは、母乳を作り出す組織のためだった。その先端は人間の乳房のようになめらかな半球形で、中心部には乳首がエロティックに突き出している。
一本の乳茎がシーア姫の口を塞いだ。シーア姫は歯を立てないように注意しながら、その乳首を舌で刺激した。たちまち母乳が吹き出し、口の中を甘ったるい匂いで満たす。
王妃はそのいくつもの乳房を、娘の体のいたるところに擦り付けていた。母乳が次々とあふれ、シーア姫の白い体を、より白く染め上げていく。
そして、王妃の乳茎は、シーア姫の生殖茎にも、侵入してきた。
シーア姫は今や口と生殖管を乳房で塞がれ、次々と母乳を注ぎ込まれていた。乳茎がいやらしくくねるたびに、生殖茎が堪え難い快感を生み出す。それと同時に、あたたかい母乳が吹き出して、卵嚢の内壁に打ち付けた。
卵嚢はやがて母乳で一杯になり、母乳は愛液と入り混じって、生殖管を逆流し始めた。乳茎を包み込んでいた花弁がだらしなく開き、その隙間から、白っぽい液体が絶え間なくあふれ始める。
シーア姫の全身は、王妃の触手に包まれ、ほとんど姿が見えなくなっていた。ぐねぐねと蠢いている触手の隙間から、時折ちらりと肌が見え隠れする。
シーア姫はあらゆる場所を触手に責められつつ、触手の分泌する粘液と、母乳の入り混じった液体にまみれ、快感に悶えていた。だが、シーア姫の心には、奇妙な安堵感が満ち溢れていた。全身を包み込む触手は、母の子宮だった。注ぎかけられる分泌物は、あたたかな羊水だった。
(ああ…お母様…わたくしはあなたの娘…あなたのむすめ…アナタノ…)
シーア姫は、何一つ心配することのない淫靡な空間で、何度も何度も、気を失うまで逝き続けた。