奴隷少女は触手がお好き(12)








奴隷商人



その奴隷商人は、形のいい足を組み、椅子にふんぞり返っていた。大きく開いた胸には、豊かな乳房が作り出すやわらかな谷間がのぞいていた。一言でいって、その奴隷商人は美しかった。

アルマが立場もわきまえずに見とれていると、彼女を買い取った奴隷商人…クローリリアはいった。

「それじゃ、着ている物を脱ぎなさい。私のキャラバンでは、奴隷は服を着ない決まりなの」

「え、そんな…」

アルマが言い返そうとした途端、クローリリアの鞭が剥き出しの地面を打つ鋭い音が響いて、アルマはびくりと身を縮こまらせた。

奴隷商人は冷酷に言った。

「前の主人がどうだったかは知らないけれど、ここでは奴隷は奴隷。私は主人としてあなたに絶対服従を要求します。さあ、分かったら服を脱ぎなさい。心配しなくても、体を隠すための外套くらいは用意します。他の奴隷たちを見たでしょう」

再び鞭が鳴り、アルマは慌てて服を脱ぎ始めた。その間もアルマの視線はクローリリアが弄んでいる鞭から離れなかった。以前の主人であるエルランシアももちろん鞭は持っていたし、鞭で打つと脅かされたこともあった。だが、実際に彼女がそれを手にしているのを見たことはなかった。彼女の罰は常にアルマを性的に辱めるものだったのだ。

だが、この新しい主人は実際に鞭を振るうかもしれなかった。そのときの痛みを想像して、アルマの体は恐怖のために震えだした。

奴隷商人の二人の助手が、全裸になったアルマの首に、番号が彫られた皮の首輪を嵌めた。それから、鎖を取り付ける金具のついたベルトを、両手首と両足首に取り付けた。

すっかり惨めな気分になったアルマを見て、奴隷商人は初めて微笑んだ。

「あら、なかなか似合っているわよ。やっぱり奴隷には奴隷らしい格好がお似合いだわ」

アルマは褒められて嬉しそうな顔になりかけたが、再び鞭の音が鳴り、びくりと体を硬直させた。

「そこのベッドに横になりなさい」

ベッドを一目見ただけで嫌な予感がしたが、アルマは言われたとおりにした。思ったとおり、助手たちがアルマの両手足を、ベッドに取り付けられた鎖に繋ぎ始める。それから二人の助手…双子なのか同じ顔だということにアルマはようやく気づいた…は、無言で身動きできなくなったアルマの乳房に、両側からしゃぶりついた。

「あっ…あっ…」

アルマの体がびくんと震えた。すでに固くなっていた乳首を、二人の少女の舌がいやらしく舐め回す。じゅるるという唾液の音。引っ張られた鎖が軋みを上げる。こんな風に乳首を責められるのは初めてだった。触手とは違う、舌のざらざらした感触が、乳首の先端を、あるいは根元を、上下左右から絶え間なく責め立てる。

「あっ…いや…ああ…あっ…あぁああ」

アルマは快感のあまり腰を捩じらせ、髪を振り乱して首を振った。

「ふふ、その調子よ。もっと責め立てなさい」

奴隷商人の淫らな笑みを含んだ声が、天幕の中にやけに大きく聞こえた。アルマはいっそう興奮し、激しく乱れた。二人がかりで責められているだけでも異常な状況なのに、その光景を見て楽しんでいる者がいるのだ。

双子の指先がアルマの股間をまさぐり始めた。溢れ出した愛液が塗りたくられる。やがて、双子の指先はほとんど同時にアルマの割れ目を探り当て、左右からその中へと潜り込んできた。

「ああっ…やっ…いやああ…だめっ…だっ…あっ…あぁあああ」

股間を閉じようとしてもベッドの左右の柱に繋がれた鎖が鳴るばかりで、どうすることもできない。アルマのからだが跳ねる度に、ジャラジャラと鎖の音が響く。双子の指は、アルマのはかない抵抗をよそに、アルマの中を弄くっている。

「いい感度だわ。ネーンネア、あなたの舌で逝かせてあげなさい」

右側の乳首を吸っていた唇が離れた。薄目を開けると、涙に滲んだ視界に、双子の片割れが、股間に顔を近づけるのが見えた。

「ああ…だめ…だめぇ」

アルマは哀願したが、奴隷商人の性具と化した舌は、容赦なくアルマのクリトリスを襲った。

「あぁああっ…あっ…あっ…あっ…あっ…だめえっ…いっちゃう…いっちゃうよぉ」

腰をくねらせて耐え難い快感から逃れようとするが、少女の唇は蛭のようにアルマのクリトリスに張り付いて離れない。

「やっ…いやあっ…あっ…ああっ…ああぁああっ…やあっ…あっ…あっ…あっ…あっ…あぁあああああああっっ」

アルマの肢体はびくびくと仰け反り、跳ね上がった後、ぐったりとベッドに沈み込んだ。



アルマは放心状態で暗い天幕の天井を見つめていたが、まだ陵辱は始まったばかりなのは分かっていた。双子がアルマの股間に頬を寄せ、両側から割れ目を引っ張って中を覗き込んでいる。恥ずかしさに居たたまれない気持ちになったが、絶頂を迎えたばかりの体はその羞恥に反応することさえできない。

「御主人様、見てください。すごくきれいなピンク色ですよ」

「ああ、本当に。素敵。ここに御主人様の触手が…」

双子がうっとりしたような声で話している。可愛い声だなあ、と能天気なことを考えていると、アルマの上に影が差した。

太腿の間からクローリリアが見下ろしていた。服を脱いだ彼女はいっそう美しかったが、股間で蠢いている十本ばかりの触手が、その美しさをいっそう魅惑的なものにしていた。

触手は前置きもなしに、双子によって広げられたアルマの秘所へと潜り込んできた。

「ひっ…」

アルマの口から小さな声が漏れた。じゅぶじゅぶと音を立てながら、触手は愛液の海を掻き分けて、奥へ奥へと這い進んでくる。

アルマは恍惚とした虚ろな表情で奴隷商人を見上げた。深奥部に突き当たった触手が、ゆっくりとくねり始めた。体の中が捩れていく異様な感覚に、赤子のような曖昧な喘ぎを上げる。

「あ…あぁ…あぁあ…あ…ぁ…」

「あなた、すごくそそる顔をしているわよ。中もすごくいいわ」

クローリリアは妖艶な歓喜の笑みを浮かべて覆いかぶさってきた。唇を塞がれる。生き物のような舌がアルマの口内を掻き回し、たちまち唾液が溢れ出す。

ねっとりとした接吻が終わると、今度は代わりに触手が口を塞いだ。甘ったるくムッとする粘液の匂いが充満する。

「んっ…んんっ…ぷはっ…こほっ…はあっ…あっ…あぁあ」

触手が引き抜かれると同時に、思わず咳き込んでしまう。粘液の半分が顔面を汚し、残りの半分は食道を下っていって、アルマの体はその催淫効果によって火照り始めた。

残りの触手が全身に絡み付いてきて、敏感になった肌をまさぐり始めた。双子に吸われて赤くなった乳房が絞り上げられる。過敏になった乳首が、今にも母乳を噴出しそうな程に勃起した。

「はぁ…あぁ…んっ…んぁあ…あぁあ…あああ…」

アルマは全身をくまなく犯され辱められる感覚に恍惚となった。体内で蠢く触手の動きにあわせて、体が無意識のうちにエロティックな動きを繰り返す。

「さあ、あなたたちも脱ぎなさい」

涙に滲んだ視界の中で、双子が服を脱ぎ捨て、四つん這いになって奴隷商人に向かってお尻を突き上げるのが分かった。その下半身に触手が伸びていき、すぐにアルマの両側で愛らしい喘ぎ声が上がり始めた。

「あっ…あぁんっ…んっ…」

「んっ…ぁあ…御主人様ぁ…御主人様ぁ…」

アルマは二人の犯されることに慣れた幸福そうなよがり声を聞きながら、自分ももっと犯して欲しいとでも言うように、より激しく喘ぎ始めた。



今や奴隷商人の小さな薄暗い天幕の中では、三人の少女たちが触手によって陵辱されていた。ベッドに大の字に拘束されたアルマは、全身を触手に絡みつかれて腰をよがらせている。その両側では奴隷商人の助手たちが、あそこに触手を迎え入れて、めいめいに突き上げた腰を蠢かしたり、クリトリスを弄ってよりいっそう快感を高めようとしていた。

少女たちの喘ぎ声が交錯する中で、奴隷商人は甘い吐息を吐きながら、自らの豊かな乳房を揉みしだいていた。その妖艶な瞳には歓喜と満足の色があった。

「ふふ、アルマレーナ、あなたは最高よ。誰よりも高く売り飛ばしてあげる。でもそれまでは…」

クローリリアは恍惚とつぶやくと、アルマに覆いかぶさり、その乳房にむしゃぶりついた。


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