淫らな館(6)主役
「今夜の晩餐係は、あなたが主役よ」ユーナリーナがいった。
「アルマちゃんのいやらしい姿を、みんなに見てもらいましょう」
エミミアーナが楽しそうに付け加えた。
私はどうしましょうとフェルンルンナがたずねると、年上のメイドたちは、あなたは前回の晩餐係のときに主役だったのだからと、参加を免除された。
そして今、アルマは薄暗い倉庫で、一枚、また一枚と衣服を脱ぎ捨てていた。屋敷にやってきて、いまだ晩餐係を経験したことのないアルマのために、予行演習をしてくれることになったのだ。
薄暗い倉庫には、淫らな器具が所狭しと並んでいた。アルマが使うことになったのは、台座の上に一本の支柱が立っているだけの単純な器具だった。支柱の頂上からは鎖が一本垂らされ、その先端には手枷が取り付けられている。
全裸になったアルマは、台座の上に立ち、手枷をはめられた。鎖が引き上げられると、それにしたがってアルマの両手も頭上へと引っ張り上げられていった。否応なしに背筋がピンと伸ばされ、これ以上引っ張られると爪先立ちになってしまうというところで、鎖が固定された。
そうやって自由を奪われてしまってから、アルマは倉庫の扉が開け放たれたままなのに気づいて、うろたえた。そのことを指摘すると、年上のメイドたちは、「大丈夫よ、こんなところへ来るのは晩餐係だけだから」とアルマの心配を笑った。
愛撫はやさしく始まった。乳房が撫で回され、固くなった乳首が、二本の指に挟まれて、そっと転がされた。
アルマは必死で声を堪えていた。本番で大勢の前で淫らに声を上げるのはいやだった。だがそれでも小さくくぐもった喘ぎがこぼれ出るのはどうしようもなかった。
そんなアルマを見てユーナリーナはひどく愛情のこもった声でいった。「アルマさんは本当に可愛いわ」
彼女はアルマの唇を丹念に吸った。彼女が唇を離すと今度はエミミアーナがアルマの唇を吸った。二人のメイドは交互にアルマの唇を貪り、アルマの口の中では三人の唾液が混ざり合った。
執拗な口付けにアルマは恍惚となった。息遣いは荒くなり、口の端からは誰のものともつかない唾液が垂れて、胸元まで流れていった。
そうしている間にも、二人の手は、アルマの体をまさぐり続けていた。一本の指先が、アルマの割れ目にそって、そっと愛撫を続けていたが、やがて割れ目は自然にほころび、愛液を溢れ出させると同時に、指先をくちゅりといういやらしい音とともに飲み込んだ。
鎖につながれているアルマには、太腿を固く閉じ合わせて、侵入を拒むことさえできなかった。指が根元まで入り込み、膣がキュッと異物を締め付ける感覚があった。ゾクゾクとする快感が背筋を這い上がり、アルマはたまらずに声を上げた。
二人のメイドは、もう年下の少女に対するやさしい態度を保ってはいなかった。本能的な欲望の色があらわになり、愛撫は次第に激しくなった。アルマはもう可愛がられる後輩というかりそめの姿を失い、犯され慰み物にされる無力な犠牲者という、本来の姿をさらけ出していた。
乳房が揉みしだかれ、よく動く舌が勃起した乳首を弄んだ。ザラザラとした弾力性のある肉の淫具に蹂躙されるたび、アルマの乳首は痺れるような快感を乳房全体に伝播させた。
股間では二人の淫らな手が、アルマの秘所を犯し続けていた。自らの中で活発に動く何本もの指は、アルマの体のいやらしさをこの上もなく暴き立てていた。ぐちゅぐちゅといういやらしい音が、静かな室内に響き渡る。止め処もなく溢れ出る愛液は、二人の手を汚すばかりではなく、太腿を伝って流れ落ち、台座の上に水溜りを作っていた。
今やアルマはひっきりなしに淫らな喘ぎ声を上げていた。膣の肉襞が引っ掻かれる度に、性器全体がびくびくと震え、快感が脳髄まで突き抜ける。クリトリスに愛液が擦り付けられ、乱暴に揉みしだかれると、燃えるような感覚が下腹部を覆い、下半身が抜けるような快感が襲ってきた。
涙にかすんだ視界の隅に、開け放された扉から入ってくるフェルンルンナの姿が見えた。全身から力が抜けていくような感覚が、アルマを襲った。フェルンルンナとは同室で、この屋敷の中では誰よりも親しく、そして毎晩のように愛を交わす仲だった。だから、他の誰かに犯されているところを、彼女には見られたくなかった。
「いや…いやぁ…」
アルマは叫び声を上げようとしたが、その声は喘ぎ声にまぎれた弱々しい声にしかならなかった。
「…見ないで…おねがい…見ないで…」
誰もアルマの悲痛な声には耳を傾けようとはしなかった。フェルンルンナはむしろ熱っぽい視線でアルマを見つめながら、こちらに近づいてきた。
「ルンナちゃんも混ざりたいの?」
エミミアーナがたずねると、フェルンルンナはこくりとうなずいた。エミミアーナはアルマの太腿に腕を回して、片脚を持ち上げた。股が大きく開かれ、ぱっくりと開いた性器が丸見えになった。
「いやぁ」
アルマの瞳からは、愛液と同じように止め処なく涙が溢れ出した。だが、アルマの性器は、その言葉とは裏腹に、さらなる陵辱を誘うように、いやらしく蠢いていた。フェルンルンナはアルマの足元にひざまずくと、女陰にむしゃぶりつき、舌を挿入してきた。
耐え難い羞恥と屈辱感が、被虐的な快感となって背筋を走り抜けた。頭が痺れ何も考えられなくなる。絶頂の痙攣が全身を震わせた。
アルマはもう抵抗する気力もなく、三人の少女たちの肉人形と化していた。薄暗がりの中で、アルマは延々と犯され続けた。ぴちゃぴちゃという淫らな水音と、アルマのひっきりなしの喘ぎ声が、静かな室内に響き続けた。
「今晩の練習?」
聞き覚えのある声を聞いて、アルマはのろのろと顔を上げた。いつの間にか陵辱は終わっていた。空ろな瞳にゆっくりと焦点が戻ってくると、すぐ目の前にシルルヴィーアが立っていて、そのおかげで愛撫が中断されたのだと分かった。
シルルヴィーアの純白のドレス姿は、この陰惨な雰囲気の漂う倉庫の中では異質だった。まるでぼんやりとした光を放ってでもいるかのように、少女の姿は浮き上がって見えた。
「はい、お嬢様」
エミミアーナが答えると、シルルヴィーアはメイドたちに、後ろを向いて壁に手を突きなさいと命じた。
シルルヴィーアの、股間が隠れるかどうかという短いドレスの裾から、数本の触手が這い出してきた。メイドたちのスカートが触手に捲り上げられ、下着を着けていない白い臀部があらわになった。触手はしばらくの間、その谷間に粘液を擦り付けていたが、やがていっせいに、じゅぶりと音を立てて、少女たちの秘所へと潜り込んでいった。
アルマの左右で、メイドたちは犯され始めた。ぐちゅぐちゅといういやらしい音に、少女たちの喘ぎ声が混ざり始める。拘束されたままのアルマは、どうすることもできず、ただ彼女たちが犯される様を見ているしかなかった。つい先程まで、アルマを責め立てていた彼女たちだったが、今ではただ触手に犯される犠牲者に過ぎなかった。
シルルヴィーアに視線を戻したアルマは、背筋にぞくりとするものを感じて身を固くした。シルルヴィーアがこちらをじっと見つめていた。欲情した、熱っぽい、憧憬の色とも取れる得体の知れない視線だった。
ドレスの下から、真紅の花弁を広げながら生殖茎が伸び上がった。花弁が頬に触れると、表面の微細触手がざわめいて、くすぐったさにも似た快感が広がった。花弁はアルマの体を隅々まで味見するように、全身を這い回った。それから花弁は、アルマの中へと押し入ってきた。
花弁がじゅぶじゅぶと音を立てて中に入ってくる。
「あっ…うぅ…やっ…やぁ…あぁああ」
アルマは腰を捩じらせ、淫らに悶えた。だが、快感を感じているのはもちろんアルマだけではなかった。シルルヴィーアがドレスが汚れるのにもかまわず、アルマに抱きついてきた。快感に耐えかねているのか、半開きの口元から小さな喘ぎが漏れている。ピンクに染まった頬と、潤んだ瞳がアルマの中の嗜虐的な部分を昂ぶらせた。
「シルルさま…シルルさまぁ…」
膣に充満してうねっている生殖茎に堪えながら、アルマは少女の名を呼んだ。だらしなく開いた口元から溢れた唾液が、抱きついているシルルヴィーアの頬に糸を引いて垂れた。
シルルヴィーアと目が合うと、相手もまた自分と同じように快感を感じ、エロティックとしかいようのない顔をしているのが分かった。アルマの胸には、この少女を滅茶苦茶にしたいという、どす黒い衝動が沸き起こったが、自由を奪われている身ではどうすこともできなかった。
シルルヴィーアの口から愛らしい喘ぎ声が漏れ、アルマの中で生殖茎がびくびくと跳ね回った。愛液の奔流が膣の中へと注ぎ込まれ、アルマは絶頂へと達した。
その日の夜のことは、後になってもよく思い出せなかった。シルルヴィーアが食事をしているテーブルの前へと引き出されたときから、アルマはもう恥ずかしさのあまり死にそうだった。大勢のメイドたちが晩餐のために立ち働いていた。そしてその全員が…実際はそうではなかったが…アルマを見つめていた。
アルマは練習のときと同じように、裸にされ、鎖に吊るされていた。逃れるすべもなく、自分の淫らな姿を大勢に見られているという感覚は、アルマをいつもよりはるかに感じやすくさせていた。指一本も触れられていないのに、アルマの内腿は、溢れ出る愛液で濡れていた。
そっと乳房が撫で回されただけで、アルマは最初の絶頂に達した。後はもう滅茶苦茶だった。何度も繰り返し絶頂が襲い掛かり、頭は朦朧とし、記憶は途切れ途切れになった。アルマの肉体は淫らに喘ぎ、すすり泣いた。空ろな瞳からは涙が零れ、半開きの口からは唾液が流れ落ちた。蠢く女陰からは止め処もなく愛液が溢れ出し、足元に淫らな水溜りを作っていった。
耐え難い辱めの中でアルマの瞳に写ったのは、テーブルの向こう側に座るシルルヴィーアの姿だけだった。彼女はいつものように「犬」に股間を舐めさせながら、淫らなショーを見物し、メイドに食事を食べさせてもらっていた。
アルマはいつしかシルルヴィーアと見つめ合っていた。そして、犯されながらも、アルマは突然悟ったのだった。陵辱されているのはアルマだけではなかった。シルルヴィーアもまたアルマと同様に犯されているのだ。メイドたちの見守る中で、下腹部と口内に異物を挿入され、少女は確かに犯されていた。アルマを見つめ返す少女の瞳は、獲物を前にした触手の瞳ではなく、陵辱されている無力な少女の瞳に他ならなかった。
陵辱を受けながら、アルマは朦朧とした頭に、少女が無残に犯される様を思い描き、何度も逝き続けたのだった。