はじめに

ああ それはげに歓びにみちていた
いくとせも前 ぼくは夢中になっていた
想像しつつ生きてゆく自然のさまを
探り知ろうとひたすらこころみながら
 さまざまな姿かたちをとるものも
 永遠にひとつのもの
 大は小さく 小は大きく
 万物は得て勝手に身を変えて
 絶えまなく変化しつつも 己を固持
 近づいては遠ざかり 遠ざかっては近づいて
 みずからを創りあげ また創りかえてゆく
自然よ 目を瞠るためにこそぼくはいる 
                 ゲーテ