H16.9.21 中日新聞のコラム『ぺーぱーナイフ』に紹介されました

 ヤッチョマン

 子どもたちがいつしか名付けた「ヤッチョマン」は、三十八年間の教員生活の後、建て売りの自宅を改装し、五十平方bの部屋を作った。
「人生夢道場」と銘打って活動を始めたのは一年半前。 地元で川柳や気功、造形などが得意な人が先生になり、集まる子どもやお年寄りに手ほどき。 集まった人同士は年に関係なくおしゃべりする。
 主のヤッチョマンは、道場オリジナルTシャツが正装で、だいたい道場にいる。 「テストはやらないし、通知表もつけなくていい。子どもの顔を見るのが本当に楽しいね。」 通う人たちに、道場の出来事を記したB4判のニュースを配るのも苦にならない。

 小中学校で教えていたころ、毎日プリントを作り、父母らと意見交換した。 生徒の家庭内のトラブルを匿名で具体的に載せたことも。 信頼関係はそこまで強かった。 厚みある付き合いをしたおかげか、昔の教え子も道場に来る。 「みんなが遊べる近所のたまり場だね」とヤッチョマン。
 本名を谷内尾豊一さん。 四十年間連れ添った妻美智子さんは「お金もなく反対したんだけど。やってみなければ分からない、ということが、この年で分かった」と評価する。 帰り道、自分が通った学校が陳腐に思えてしまったのは、なぜだろうか。

(梅野 光春)





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