ぱんな著/すんぢ編

その1
うめは、とっても厚い手の皮をもっている。
その熱さを感じぬ黄金の両手は豆腐つくりには欠かせない道具となっているのである。
「きゃ!あついわ!」「だめ、しぼれない!」と腰を引く人妻達をおしのけ、何人分もの沸騰したての大豆汁をつぎつぎ絞りおからを作って行く姿に、雄雄しさを感じるぱんなであった。

 

その2
うめは、飲茶がすこぶる好きである。
チョコとすんぢと坊主の次に好きなのが、飲茶である。(その次はマイダーリンハニーであろう)
飲茶にうめと行くと、うめの人格は変わる。 目はつぎつぎと行き交うカートに吸い付き、近隣の中華人達のテーブルに乗るSARAにも血走った目をむける。
会話はうわの空で続かない。 お腹がくちくなるまでカートに乗る食べ物のフタを空けてもらい覗きまくる、のみ。 デザートを食べるころの彼女の目は、すっかり満足してうるんでいるのであった。

 

その3
うめは博学である。 何でも本当に良く知っている。
記憶力がいいのである。 ぱんなのスケジュールもぱんなより知っていることがある。
Yahooマップならぬ、うめマップはカーナビの比ではない。 先日もSFユニオンスクエアへの道を教えてもらったら、、、「101は、XXが見えたら右の車線にはいる。。。。OOを越えたらウインカーを右に出し、右折。右折したら左2本目のレーンに入る」てな具合で、あせることなく、すうう、っと初心者がユニオンスクエアの駐車場まで入ってしまった。 あまりの詳しさと嬉しさに、日本語であることを忘れて私のお客さん、その紙をお土産としてイギリスに持って帰った。
みなさんもうめを「歩くインターネット」「ゆみナビ」と呼んでください。

 

その4
うめは力持ちである。
本人も「いやあん、こんなの重くてもてない」など言えば可愛がられる、ということを知っているが、性格が許さないのであろう。
彼女が植木を掘り起こすのを見るのは、快感である。 ざくざくスコップを立て、ばさばさ切る。 もりもり掘り起こして、かるがると持ち上げる。 頼もしくてオスカル様のようである。
あの力を見ると、喧嘩はしない方がよい、と思うのである。

 

その5
うめは合いの手を入れるのがうまい。
綺麗な花なぞを一緒に見て「きれい!」ときゃぴきゃぴしていると、うめは低い声で耳元にささやく。 「いやあ、君の方がきれいさ。」
慣れるまでは赤面してしまうが、慣れてくると「いつもいわれるの。ありがとう。」と返せるようになってくるらしい。
「すんぢが言ってくれないから、言うのよ」と本人は笑うが、愛息もうめの教育が行き届いている。 ある日、車の中が変なにおいであった。 うめは「なんかくさくない?」と息子に問うた。 息子は「いやあ、君の方がくさいさ。」 この母にしてこの子あり、である。

 

その6
怪力うめは実はとっても繊細でロマンチックなのである。
尋ねたオフレンチの家に、ちっちゃな空き瓶にきゃわいい花一輪とローズマリーのひと枝をさしてもっていった日は、かのオフレンチはいたく感激したものだった。 ローズマリーの匂いがずっと感動的に台所に漂っていたそうな。
バケツにばらの花をふわふわうかべてBBQの夕べを演出したり、家のあちこちにも、ちょこっと小さく花が飾ってある。
うめは人にやさしい。 人に気を使いすぎてぼろんぼろんになっていることもある。
そういううめが、どうしてマイペースのひげおやじ、鉄兜のすんぢに20年も魅了されているのか、奇怪な謎である。

 

その7
ホームスタイルのうめは、しばしば首からカギを下げている。
ひもつきのながああい、ブルーのストラップのキーホルダーなのであるが、プールの監視員の笛のようにも見える。 あれはカギを探さなくてよいし、おしゃれだし、日本で流行るのでは,とおもっているのはぱんなひとりであろうか。

 

最終更新 8/26/00