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新しいのが上にくる仕組みです。



あてもなく歩ければ


きれいな風がふいてくる
不思議な音がきこえてくる
このままどこか行ける気がして
スニーカーをはいて 外に出た

あてもなく歩ければ
知らない街につられて
あてもなく歩ければ
知らない僕につられて

やさしい光がさしてくる
ゆっくり人があるいていく
この街は全部 僕しってるんだ
どこかに行ける気がしてたのに

あてもなく歩ければ
明日なんか忘れて
あてもなく歩ければ
影をおいてけぼりにして

横顔でわかるよ 考えてるふりしてる
これからもずっと そうしてる
どこにも行けないの知ってる癖して
あてもなくなんか歩けない


2011.10

どうして


おいしいおかしを 食べると
あの子にあげたくなるのは どうして

きれいな景色を みつけると
あの子におしえたくなるのは どうして

おなじ空を 見ているのが こわいから
おなじ空気を 吸うのが つらいから

ぼくはもう 木星にでも いこうかな
ぼくはもう 地下にでも もぐってようかな

おいしいおかしを 食べると
君にあげたくなるのは どうして

きれいな景色を みつけると
君におしえたくなるのは どうして


(2010/04/14)






知ってる?
誰も教えてくれないこと

死んだミミズの原子の間に なにがある
死んだスズメの原子の間に なにがある

そこに大きなものが見えるなんて無責任は言わないし、
ましてや科学なんかじゃわからない

それは午後3時の
スーパーマーケットにあるはず

僕と探そうよ 団地の裏の日常
綺麗なままで終わらせるのやめにして








通り過ぎた生活が夢のようだったとつぶやきながら
彼は生活をする。
彼女は、永遠の景色も時間の先端も、
あなたの前にないのなら、後ろにもないと言った。


彼女はマーブルチョコレートのたった一粒を、
彼の手の平にのせた。








太い電線をつたって鉄塔を見付けていくと、やはり帰れなくなるだろう

それを見付ける度に、赤い感情は気だるさに怯え、隙間に、
(それこそ元の居場所かもしれない)

汚れた白

知らないボタン

カラフルな木目を思い描いてみたけれど、どうしても、
わざとらしく「わずかな裏面」があった(見てみたいとは言えない)

(なぜならそれは、何度も何度も道をくりかえす、太い電線のようで)

固めた土を、ほぐしつくしたら、もういない(電線の向こうへ)








甘美で生ぬるく柔らかな匂いはいつもと同じだった。
彼女は僕の頬を冗談っぽくたたいた。
しかしそれは本気の冗談なのだ、と気付いたのは、
僕が3年という歳月の重さを実感しているからだろう。

一日一日、僕の感受性が壊れるのにつれて、彼女の目はさらに研ぎ澄まされ、
ついには尖った氷になり、その時粉々に割れてしまったようだった。
粉々の氷は表面積が増えたからか、すぐに溶けて服を濡らした。
「助けてください。」彼女は泣きながらなにを見ていたのか?
僕はアスファルトしか見ていなかった。








流れ出す 流れ出る (クリックですすむ)








ヴィヴィッド (クリックですすむ)








イライラした木には近付かないほうがいいよ、と蜂は言った。
そうかもね、と僕は自分の意見をごまかして答えた。

雨上がりの匂いのする公園の背もたれの無いベンチに寝転がってタバコをふかしていた。
暑いのと、蒸し暑いのとの、ちょうど中間ぐらいのジットリした空気。
ああ梅雨だなあ、と思わせられた。
煙をはくと、自分の口のなかが汚れているのがよくわかった。

スズメがピョンピョンと歩き回り、水溜まりから水を飲んだ。

右も左も前も後ろも、どこをみたって僕を知っているひとはいないんだ。

起き上がってベンチに座り直したら、腰が痛かった。








とても濡れた山肌に寝転びながらいまにも眠りそうな僕は安心を見つけた。
安定はいらないが安心こそが欲しい、という意味のない言葉の羅列に甘えて、
忘れたくないことさえも忘れた。何者かが僕を殺すかもしれない。
と無邪気をきどる独り言を自分にも聞こえない声でつぶやいた。
カバンを肩に下げ歩く、止まる、生きる。




<こっから下は同級生の木下君から唐突に送られてきた詩です>






とどのつまり、アレです

団子よりも偉いものは何か?
その何かより偉いものは何か?
それを繰り返せば
やがて団子にたどりつく

団子よりも偉いものは何か?
もう一周考える
やがて団子にたどりつく

タン タン タタタン
タン タン タタタン
タン タン タタタン
タングステン

団子よりも偉かった








その猫は、浮遊、沈殿したり褐変する
でも問題はありません

ただ、直火にはかけないでください
衝撃もさけてください

凍らせないでください
血が膨張し、血管が破損したり、分離、沈殿します