アフリカのピアノ曲

  広大なアフリカだが、便宜上一つの文化圏としてまとめてみたい。
  ガーナ人ピアニスト、ニャオ William Chapman Nyao が、アフリカのピアノ曲を精力的に紹介して
 おり、それはCD 《senku:MSR Classiks MS1091》と《asa:MSR Classiks MS1242》で聴くことが出来、
 お勧めしたい。そこにある作曲家の国籍ははナイジェリア、ガーナ、南アフリカ、エジプト、そして他の
 国々(アメリカ、 イギリス、ハイチ、キューバ)に及ぶ。ニャオはまた、オックスフォード大学から5冊の
 楽譜集を出している。
  関心のある人は、さらに、ネットで、<towards an african pianizm>を検索し、取り寄せると、同名
 のエッセイ集(英語)、楽譜、2枚のCDを入手出来る。
  なおライヒ Reich の《木片のための音楽》は、アフリカの音楽からの影響を受け、リゲティに影響を
 与えた作品。もともとはクラベスという楽器のための作品だった。(CD「アフリカン・リズム」に収録。
 ピアノ:エマール。ワーナーミュージック WPCS-11566)。
 
  興味深い作品は、下記で紹介する。
 
          
*は楽譜を探索中のもの、※は録音したものが見つからないものです。
〈エジプト〉   
 謎めいた響きの作品 Halim El-Dabh 作曲《Mekta in the art of kita》のうち
           《Sayera》*の録音があります(CD:World Keys、piano:Joel Fan、Reference 
           Recordings RR-106に収録)。《Sayera》の入っていない楽譜は出版されています。
           (Editions Peters No.6184)。、いかにもアラブ的な Gamel Abdel-Rahim作曲
           《Variations on an Egyptian Folksong》※の楽譜(Verlag Doblinger No.01577)
           も出版されています。


〈スーダン〉  Ali osman作曲《Agro Arab Blues》※の楽譜を入手して弾いてみましたが、よく
           理解できませんでした。(Piano Music of Africa and the African Diaspora volume 5
           (Oxford University Press))。


〈チュニジア〉  
以前、日本で公開されたこの国の映画「セジュナンの青春」に美しいアラブのピ
           アノ曲*が挿入されていました。この国にはピアノ音楽の伝統があるのです。


〈アルジェリア〉マルタの作曲家カミレリ Charles Camilleri (1931〜  )に、この国の砂漠ををス
           ケッチした?《Schraab》*という作品があります(CD:Camilleri:Piano Music, Vol.2
           Piano:Murray Mclachlan, OLYMPIA OCD464)。
        

〈エチオピア〉 エチオピアのピアニスト Girma Yifrashewa(1967〜  )についての情報はこちら
           作曲もしているようです。youtube でエチオピア作品の演奏にれることも出来ます。

            

〈ガーナ〉    ガーナのピアノ曲 Gyimah Labi (1950〜  )作曲《16 Earthbeats op.22》が録
           音され、CDの中で聴けるようになりました。
             http://www.nyaho.com/senku.htm サンプルを聴くことが出来ます。


〈ナイジェリア〉 この国のロックは有名ですが、クラシック音楽の導入も盛んだと思われます。
           イフェ大学の出版局(UNIVERSITY OF IFE PRESS, ILE-IFE, NIGERIA → 現在
           はObafemi Awolowo Universityに改称)から、ヨーロッパの楽器を用いた民族音
           楽の楽譜がいくつも出ています。この中から私はピアノ曲としてAkin Euba作曲
           《Scenes from traditional life》※とAyo Bankole作曲《Sonata No.2》※の楽譜を入
           手しました。前者はアフリカの大地とそこに生きる人々の生活を12音技法を用い
           て描いた3曲ですが、弾いてみて私の想像を超える世界が開けてくる感じがしま
           した。アフリカの魂とも言うべきものがあるようです。技法的にも独特で、その第2
           曲など8分の17拍子の曲です。後者については、弾いてみましたが、全く理解でき
           ませんでした。
             Akin Eubaについてはこちら
             Joshua Uzoigwe (1946〜  )の作品《Nigeria Talking Drums》については、
           http://www.nyaho.com/senku.htm サンプルを聴くことが出来ます。

〈ベニン〉    ベニンは旧名をダホメーと言いました。オーストラリアの作曲家グレインジャー
           (1882〜1961)による《ダホメーにて In Dahomey》という軽快な作品があります。

〈コンゴ民主共和国(旧ザイール)〉 Bangambula Vindu(1953〜  )の《Lullaby(子守唄)》※
           という作品の楽譜が、「Piano Music of Africa and the African Diaspora Volume1
           (Oxford University Press)」に収録されています。

〈ウガンダ〉   これはウガンダのピアニスト、Ivan Kiwuwaの写真です。

 
            


〈マダガスカル〉この国には少なくとも一人、女性のプロのピアニストがいるそうです。
           
   Ratianarivo作曲《Ny Sakaiza Fahazaza(=Childhood)》※の
 最初の1ページだけを留学生からもらいました。弾いてみると
 開放的なとても楽しい曲のように思えました。残りのページを
 入手しようと思いましたが、出来ていません。


 (左)マダガスカルの作品の楽譜の表紙











〈南アフリカ〉  Nyaho の CD、asa に収録されている Isak roux(1959〜  )の《Preludes in
 African Rhythm》は面白い作品ですが、Bongani Ndodana(1975〜  )の《Flowers in sand》はあま
 りに静かな曲でよくわかりません。
   Kevin Volans(1949〜  )の《Wrist Rock》は現代音楽作品。(CD:spectrum3。ピアノ:Thalia
Myers。metronome CD 1053)。

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