
*は楽譜の所在がつかめないもの、※は録音したものが見つからないものです。
〈コロンビア〉 コロンビア民謡をもとに、《300 Trozos en el sentimiento popular》 という300曲
ものピアノ曲を作られた情報があります。
http://www.lablaa.org:80/blaavirtual/blaaaudio/compo/uribe/uribe.htm
http://www.banrep.gov.co/blaavirtual/letra-t/trozos/indice.htm
〈ベネズエラ〉 ASVから《ベネズエラ、平原の映像》(DCA890、作曲:Moises Moleiro (1904〜
1979)、ピアノ:Clara Rodriguez)が出ていますが、2、3の面白い曲を除いて、西洋
古典音楽そのままで独創性は感じられません。もう一つのCDは《カリブ海の愛の歌》
(DCA962、作曲:フェデリコ・ルイス*、ピアノ:クララ・ロドリゲス)で都会的でしゃれた
音楽です。モレイロの楽譜は、La Fundacion Vicente Emilio
Sojo(FUNVES)のホー
ムページで紹介されています。
〈ペルー〉 ペルーのピアノ曲は概して地味で、華麗な要素は少ないながら、深い内容があり、
また東洋的な音の響きが感じられます。じっくりと味わってみたいものです。その一
つアギーレ Manuel Aguirre (1863〜1951)の《モンタナの光景
Escenas de Montana》
*は素朴な情感が心に沁みました。またTheodoru Valcarcel (1900〜1942)の
《Chililin-Uth'Aja》*やPablo Chavez Aguilar (1899〜1952)の《Seis Preludios
Incaicos》*を聴いてみると、まるで日本の佐渡おけさのような世界が出現しますか
ら驚きです。
ペルーのCDについてはAlma musicは のホームページ
を見て下さい。日本国内で
は以前、東京・秋葉原の石丸電気で取り扱っていましたが今はどうなのかわかりません。
サス Andres Sas (1960〜1967)はインディオの音楽を研究し、ピアノ曲に編曲し
ました。知られざる重要な作曲家と思われます。CDの情報はなく、楽譜もごくわずか
しか入手出来ていません。資料収集は今後の大きな課題です。
1992年4月23日、ピアニスト池宮正信さんは東京での演奏会で彼の作品(舞曲?)
※*をを演奏しました。そのメロディーには、日本の民謡を思わせるものがありまし
た。
〈ボリビア〉 Simeon Roncalの作品を収録したCDがあります(問い合わせはまちゅぴちゅ)。
ただし、サロン音楽といった感じです。
Jaime Mendoza-Nava作曲《Tres Danzas Bolivianas》※がBongwen Music, Inc.
New Yorkから出版されています。
〈ブラジル〉 
熱帯の国の途方もないエネルギーがほとばしるヴィラ・ロボス
Heitor Villa-Lobos (1887〜1959)(写真)の驚くべき作品《野生の
詩》をまず聴いていただきたいものです。(「野蛮人の詩」と訳して
いるものがありますが差別用語ですよ。やめて下さい)。《ブラジ
ルの密林への郷愁》とか「こどもの謝肉祭」の中の《こどもたちの
フォリア(陽気な騒ぎ)》などもお勧めです。ブラジル原住民の音楽
世界とも結びついたスケールの大きな作品群にふれると、こんな
世界もあるのかと人生が変わったような気持ちになると思います。
楽譜は全音のピアノ・ピース No.286に《三つの星》、またカワイ出
版から「ヴィラ・ロボス ピアノ曲集1〜5」が出ています。
ナザレ― Nazareth のタンゴもたいへん魅力的で、CDや楽譜
が次々に出て来ています。これからますます流行してゆくのでは
ないでしょうか。
ミニョーネ Francisco Mignone (1897〜1986)、ニャタリ Mozart
Camargo
〈アルゼンチン〉 最近、世界的に注目されるようになったヒナステラ Alberto Ginastera(1916
〜1983)の作品、《アルゼンチン舞 曲》 op.2 は牛が地響きを立てて大地を
走り回る光景やカウボーイの姿をダイナミックな音楽語法によって描写してい
ます。彼の作品の特徴は硬質な抒情というところでしょうか。
グアスタビーノ Carlos Guastavino (1912〜2000)にはアルゼンチンの民
族音楽を取り上げた美しい作品があります。ピアソラ
Astor Piazzola(1921〜
1992)が大ヒット中なのはご存じの通り。
CD付き楽譜「ラテン・アメリカ・ピアノ曲選」Aアルゼンチン編が全音から出
版されています(演奏・校訂:宮崎幸夫、CDだけならラック・ミュージックから。
027-234-6484)。
〈チリ〉 アメリカの作曲家、ジェフスキー Frederic Rzewskiの作品《「不屈の民」変奏
曲》は、1970年代のチリの民主化闘争の中で生まれた歌に基づいて作られて
いるので、チリの項に入れました。高橋悠治さん、アムランらの演奏があるは
ずです。楽譜は全音から。私としては、作曲の動機は素晴らしいと思うものの、
このような前衛的な技法を用いた作品は、作曲家がこの作品を一番聞かせた
いと思っている人たちに届くのだろうかと懸念いたします。テーマ曲は感動的
なものです。
アジェンデ Humberto Allende のピアノ曲は、チリの民族音楽を素材としつつ
独特の現代的な処理をしているものです。CD、楽譜の入手方法などは
中南米ピアノ音楽研究所を見てください。チリのネットCDショップ
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