12世紀のアラブ式パティオ

 

 

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涼しい空間で家族が集うことを目的に作られているパティオには、陽はあまり差し込みません。

そのため、夏はひんやりしています。

植物やバルコニーが作り出す影の文様が、柱や壁に美しく浮かび上がります。これも大きな楽しみの一つです。

 

 

    

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祖先がこの家を購入したときには既にこの家に伝わっていたという、謎(?)のアラブのタピストリの、中央の文様。

毎年6月に行なわれる聖体祭のときだけ、厳かに庭に飾ります。

 

 

 

 

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この祭りの間中、トレドのパティオ友の会によるパティオコンテストが開かれます。パティオを持つ有志が無料でパティオを公開、訪れた人々による投票で賞を競うのです。

200余あるといわれるパティオのうち、2004年は31件が参加。

 

こちらは12世紀に建造されたアラブ式パティオです。

夏、陽の差し込む側が高く、冬に採光できる側が一段低く設計されている、3階建てのお宅です。

壁の随所に、アラブ式文字や文様が刻まれています。

18世紀にテーラーであったという祖先が購入。現在の女主人(75)も母上からテーラーを引き継ぎましたが、今は引退。サラリーマンの息子さん夫婦と同居し、5人のお孫さんたちににお洋服を作ることを楽しみにされています。

 

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庭の中央には椰子の樹が植えられており、

                     涼しげな影を落とします。

 

私が撮影に訪れたとき、巻尺を首からさげた女主人が、ここで植木の間を飛び回るお孫さんたちを追いかけていました。

 

 

 

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アラブのタピストリは、こんな感じで飾られます。

ちなみに、格子の扉の上の黒い縁取りも、アラブ文字の文様。

 

 

 

 

 

毎年6月頃、2週間にわたって行なわれる聖体祭は、スペインでも有名なカトリックのお祭りです。日本の神社のお祭りのように、トレドの各地区のどこかで毎日、キリストやマリア像の神輿が担がれていますが、最終日には市を挙げての大神輿の行列が出ます。

 

 

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こちら12世紀のアラブ式パティオは、2004年度の最優秀賞に輝きました。過去4回、最優秀賞に選ばれているそうです。