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14世紀のアラブ式パティオ |
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表紙
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屋根の梁には、数百年も前の色彩画も残されています。 こちらのお宅には、ローマ時代の広大な地下室もあり、ワインをはじめ、飲み物や食品を保存しています。
へラーニョという名の夏の花。 トレドやアンダルシア地方独特の花よ、と自慢げに話すお嬢さん。 ところがこれ、ゼラニウムと呼ばれて日本でも人気なのです。 でも原産地を聞いて納得。モロッコ産なのだとか。 なるほど、花好きのお姫様のためにアラブの王様がモロッコから運んだのでしょうか? あるいは象に乗ったハンニバルがピレネーを越える頃には、すでにスペインに咲いていたのでしょうか? 想像が膨らみます。
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こちらのお宅は、14世紀のアラブ式パティオを改築。4階建ての大きな建物に、御兄弟の二家族が住んでいます。 この写真は、下から屋根を見上げたところ。 屋根といっても、パティオは空に筒抜けです。 雨の日は雨が吹き込み、雪の日は雪が舞い込む。 それを窓から眺めるのも、いとをかし、というわけです。
ご主人は、古い建物を修理し蘇らせる建築家。 骨董にも詳しく、トレドの教会の修理をはじめ、多くの古い建物を再建させてきた方です。 実は、このお宅も、元は廃墟。 トレドには、打ち捨てられた建物もまだまだ多くあります。 それをいかに守り、蘇らせるのか。 重い課題が山積みです。
庭の一部、 シンプルな空間に、色とりどりのへラーニョが咲いていました。 手前に見える石の植木鉢は、7世紀頃、西ゴート時代のものです。 トレドの夏は、へラーニョ繚乱。どこの家のバルコニーも可憐な花で彩られます。虫除けの効果もかねて、という話も。
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