英国便り from 出見世先生


ココでは出見世先生より届いたメールや写真なんかをご紹介しております。


英国便り 花の都-フランス編〈10月31日〉

  出見世ゼミの皆さん、お元気ですか。
 息子の秋休みを利用してパリに来ました。10月31日は、ハロウィーンという西欧のお祭りなのですが、私の住んでいる地域ではあまり好ましくない噂話を耳にしたので、パリに行くことにしたのです。実際、日本からの留学生がアメリカでハロウィーンの際に射殺されるという事件も起きています。その一方で、息子にハロウィーンを楽しませたいとも思ったものですから、写真のように、ハロウィーン・フェスティバルが行なわれていた、ユーロ・ディズニー・リゾートに行きました。ハロウィーンは、もともとはケルト人のお祭りで、宗教的な意味合いはあまりないようです。現在は、ディズニー・リゾートがそうであるように、ケルト人がいたアイルランドやスコットランドよりはアメリカでとても盛んなお祭りだそうです。
 パリには、ロンドンからユーロスターを利用しました。国際列車としての乗車手続きは、空港での検査等の手続きと比較すると、とても簡便で、駅も空港に比べて都心にあるので、時間の節約になりました。ユーロスターは、ロンドンからユーロ・ディズニー・リゾートまでの直通便も運行されていますが、出発時間の関係で、パリからはバスで移動しました。パリの中心部からユーロ・ディズニー・リゾートまでは、バスで約30分ほどです。日本で持っていたユーロ・ディズニーに対するイメージやヨーロッパの現在の気候からすると、ユーロ・ディズニー・リゾートにはそれほど人がいないのではないかと思っていましたが、その予想は当たりませんでした。学校の秋休みというのは、英国のみならず他のヨーロッパ諸国でも導入されているらしく、大勢の子供連れでユーロ・ディズニー・リゾートは大変、賑わっていました。東京ディズニー・リゾートでも人気のアトラクションには、どれも長い行列ができていました。
 息子にとっては、ビックサンダーマウンテンもスペースマウンテンも興味の対象外でしたので、比較的空いているメリーゴーランドなどを繰り返し乗りました。また、「不思議の国のアリス」を題材にした迷路や「イッツ・ア・スモール・ワールド」、ディズニーランド内を周回する機関車などで、私達も十分に楽しみました。早目にレストランを予約したので、レストランで食事をしながら、ハロウィーンを祝うパレードを見ることもできました。
 異文化の経営への影響について考える際、初期の頃のユーロ・ディズニー・リゾートの話題がよく取り上げられていました。休日の際のお金の使い方、アルコールに対する考え方など、様々な違いが指摘され、ユーロ・ディズニー・ランドでは、アルコールを認めるような変更が行なわれたことが紹介されていたように思います。それが、私達が訪れたときのような賑わいになっているのは、経済的繁栄、地域統合の進展、アメリカ文化の浸透などのヨーロッパの変化を示しているのかもしれません。その一方で、気になったことは、ユーロ・ディズニー・リゾート内で、喫煙がまったくといってよいほど規制されていないことです。子供が大勢いるところであるにもかかわらず、子供の目線の高さにタバコの火が行き交います。私自身は、とても危険なように思いましたが、皆さんはどうでしょうか。
 ユーロ・ディズニー・リゾートからパリへ帰る際、私達は二つのハプニングに遭遇しました。その日がハロウィーン当日だったということもあり、怪しげなコスチュームを身につけた人が大勢いたのですが、その中の一人に息子が驚かされたのです。息子がびっくりしたことはいうまでもありません。すぐに、彼を抱きかかえ、その場を去りました。もう一つのハプニングは、事前にメモで指示された場所にバスが来なかったことです。メモにあった発車時刻ぎりぎりのところで、来るときに一緒に乗ってきた人たちとともに往路と同じ会社のバスを見つけ乗り込むことができましたが、間一髪のところでした。一緒にバスを探した人の話では、バスを降りる際に運転手から降ろした場所で待つように指示があったそうですが、その場所にもバスは来なかったのです。
 英国の日々の生活においても、こうしたことはないことではないので、我々も順応力が高まっているのかもしれません。