英国便り from 出見世先生
ココでは出見世先生より届いたメールや写真なんかをご紹介しております。
英国便り 「常春」の島-マディラ諸島編〈1月3日〉
出見世ゼミの皆さん、新年、明けましておめでとうございます。
正月休みを利用して、ポルトガルの自治領マディラ諸島に行って来ました。マディラ諸島は、アフリカ大陸の近くにある大西洋に浮かぶ島々で、「常春」の島と呼ばれています。しかも、ロンドンから飛行機で3時間あまりの距離ですので、ヨーロッパの人々にとって、格好のリゾート地となっています。ただ、インドネシアのバリ島などとは異なり、砂浜はほとんどなく、海水浴はできません。私達が滞在したホテルでは、屋外のプールサイドで日光浴をしながらのんびりする人たちを大勢見かけました。亜細亜大学時代には、旅行業、ホテル業、外食産業などを対象としたホスピタリティ研究に参加し、実際に、バリ島にある地中海クラブのバカンス村などにも取材に行きました。そのときも感じましたが、こうしたリゾート地を利用する欧米の人は長期に滞在してのんびり休暇を過ごすようです。取材のときもそうでしたが、仕事のことを忘れることができない人間には、こうしたレジャーは十分に楽しめないのかもしれません。
また、本国がEUに加盟し、島という地理的な条件からでしょうか、エコロジーも重視しているようで、標高の高い地域には風力発電のため風車が置かれ、ホテルの部屋にも4色に分けられた分別用の屑篭がありました。シーツやタオルの交換には、どれだけの水が必要になるかを説明するカードが置かれ、利用客にも環境への配慮を求めているようでした。その一方で、以前は滑走路の距離が短く、無事に着陸すると乗客から拍手が沸き起こったといわれた空港は、海に浮かぶような形で拡張工事が行なわれたとのことです。空気のようにあって当たり前のことですが、安全や安心がなければ、観光業は成り立たないことを改めて実感しました。
私達は、ホテルに4日間滞在し、市内観光や島内の周遊観光に参加しました。カウントダウンの後では、島内各所で花火が打ち上げられ、壮観な景色を見ることができました。息子は、大好きなサッカーのユニフォームのレプリカを着ていましたが、やはり、ヨーロッパでのサッカー人気はすごいものがあります。イングランド・プレミアリーグのチームのものでも、当地の人は気軽に息子に声をかけてきます。市内観光の際にポルトガルリーグのチームのレプリカを買い、翌日、早速これを着たのですが、一層声がかかりました。正直なところ、息子本人も私達も、それがポルトガルのユニフォームであることはわかったのですが、どこのチームかまではわかっていなかったので驚きました。後で、聞いたところでは、リスボンにあるベンフィカという人気チームのものだそうです。帰りの空港では、サッカーショップが免税店の中にあることを見つけました。息子は、17番ロナウドと書かれたものを欲しがりましたが、残念ながら、サイズが合いませんでした。偶然ですが、この選手は、マディラ諸島出身で、現在、イングランド・プレミアリーグで活躍しているそうです。
ホテルでテレビをつけると、いくつかのチャンネルで、「ドラゴンボール」「ドラえもん」「キャプテン翼」などの日本のアニメを放映していました。多くは、ポルトガル語の放送でしたが、息子は絵を見ているだけでとても喜んでいました。市内では、ソニーやキヤノンなどの製品も売られており、欧州車とともに多くの日本車を見ました。大西洋に浮かぶ小さな島でも日本企業のグローバル化を見ることができましたが、こうしたことを考えていると、やはり欧米の人のようなレジャーはできないように思います。写真は、ホテルの部屋から撮った初日の出です。皆さんのますますのご発展を祈念しました。
