英国便り from 出見世先生
ココでは出見世先生より届いたメールや写真なんかをご紹介しております。
英国便り Vol.14〈12月18日〉
出見世ゼミの皆さん、お元気ですか。
5期生の皆さんは、卒業論文の完成に向け努力されていることと思います。さて、先週、セント・メリーズ大学経営学部の「企業倫理」の最後の授業に出席しました。最後の授業は、後期中に行なった毎回の授業を1回にまとめたような内容になっています。また、過去3年分の学期末試験の問題が参考資料として配布されました。そのためでしょうか、最後の授業には、学生がいつもより少しだけ多く出席しているように感じました。授業中にも、今まではほとんどなかった光景を見ることができました。それは、アンドリュー・カーニー先生の説明の途中で、学生が「アンドリュー、質問があります」と言って、何度か質問したことです。英語圏では、親しい間柄であると、ファースト・ネームで呼び合いますが、それは先生に対しても同様なようです。カーニー先生は、一つ一つの質問に丁寧に答えていました。参考までに、過去の試験問題を紹介すると、以下のような問題が出されています。
・倫理的投資の合理性を評価し、その枠組みの実効性について批評せよ。
・内部告発者は、同僚や使用者にとって反逆者になるか。この質問の妥当性について論じよ。
・「企業はその利害関係者の声をいつ聞くべきである」、この陳述について評価せよ。
・広告に応用される倫理的考慮について評価せよ。
・今日の多国籍企業が直面する、主要な倫理的課題事項について分析せよ。
・企業行動規範の長所、短所について批判的に述べよ。
学生は、2時間の中で、これらの中から3題を選び、回答することになります。カーニー先生から、採点基準について話を伺うことはできませんでしたが、提出されたレポートと試験の採点にかなりの時間をかけるとのことでした。学生達は、クリスマス休暇を利用して試験準備を行なうことになります。ロンドンは、クリスマス一色になってきました。BBCが伝えるところでは、「環境にやさしいクリスマス・プレゼント」を贈る動きも見られるようです。また、慈善団体によるクリスマス・カードの販売が教会ばかりでなく繁華街の中にあるチャリティーショップなど、様々なところで行なわれています。実際、こうしたカードが毎年5億枚以上送られているそうです。チャリティーショップというのは、リサイクル・ショップのような趣がないわけではありませんが、慈善活動に参加したい人がモノを提供しショップで販売し、その売上を寄付する仕組みです。日本でも有名なOxfamの他にも、Cancer Research、Age Concernなど、数多くの組織がそれぞれ運営しています。インターネットも積極的に利用しているので、興味のある方は、英国のヤフーに入って検索してみてください。
写真は、我が家のクリスマス・ツリーです。英国生活初心者の私達は、クリスマス・ツリー一つ買うのにも、どこで買えばよいかわからず苦労しました。3軒ほど、見当を付けていったお店には売られておらず、個人レッスンを受けている先生に教えていただき、買いに行きました。ツリーの飾りもたくさん売られていますが、現在、折り紙に凝っている息子が作った作品も一緒に飾っています。なお、下のテーブルは、9月までこちらにいらした寺島先生よりいただいたものです。寺島先生は、リッチモンドにあるチャリティーショップで購入されたのだそうです。リッチモンドというのは、日本でいれば田園調布のような高級住宅地として知られるところです。そのため、このテーブルには、金箔などが用いられ、骨董品の雰囲気があります。
時間が経つのは、早いものです。今年も残りわずかになりました。
Merry Christmas and a Happy New Year!
