英国便り from 出見世先生
ココでは出見世先生より届いたメールや写真なんかをご紹介しております。
英国便り Vol.18〈2月18日〉
出見世ゼミの皆さん、お元気ですか。
昨日、5期生の方より新年会の写真と寄せ書きをいただきました。新年会を盛り上げていただいた皆さんに改めて御礼申し上げます。せっかく、我が家に来ていただいたので、写真のようなフィッシュ・アンド・チップス、ステーキパイ、コテージパイ等の英国的な料理を用意しました。フィッシュ・アンド・チップスは、タラ等の白身魚のフライとポテトを揚げたものの組み合わせです。パブなどでは、これに「ピー」とこちらの人が言っているグリーンピースが添えられます。黒酢のようなビネガーと塩をかけて食べます。ステーキパイは、パイの中にビーフシチューの具のような味付けの牛肉が入っています。コテージパイは、ミートソースの上にマッシュポテトを載せてオーブンで焼いたものです。英国には、ハギスやキドニーパイと呼ばれる動物の内臓を使った、少し癖のある料理も少なくないのですが、食べやすいものを選びました。もっとも、我が家でしたことはオーブンで加熱して盛りつけたぐらいで、大手スーパーのマークス・アンド・スペンサーで調理済みのものを購入しました。こうした調理済み食品は、英国では広く利用されているようで、冷凍食品を専門に扱うお店もあるほどです。
ただ、加工食品の味等については、売られているお店によってかなり違うようです。同じ名称であっても、メーカーが異なると味も異なるのです。特に、インド料理や中華料理については、顕著なような気がします。たとえば、エビチリの場合、酢豚のような味付けになるものもあります。日本のカレーのようなものでも、同じ名称であっても、辛さがほとんどなく、コリアンダーのような香辛料の香りだけが強いものもあります。レストランで食べる場合にも、こうした傾向が見られます。日本と呼び方が異なるものも少なくないので、自分達が事前に描いていたものと全く異なるものが出てくることもよくあります。以前、「○○リゾット」と書かれたものを注文したところ、パプリカと思われる野菜を半分に切った中に少しばかりのお米と野菜の煮込みが詰まったものが出てきたことがありました。英国でも、「焼肉」を食べることができる韓国料理店が何軒もありますが、そのほとんどでスープではなく豆腐の味噌汁が出されます。メニューには、餃子、とんかつ、てんぷら、すし等々があることも少なくありません。ロンドンには日本料理の専門店もあるので、さすがにそうしたものを今までに注文したことはありませんが、日本でも一般的な石焼ビビンバや焼肉には、日本のそれとは違うところもあります。たとえば、石焼ビビンバには目玉焼きが載せられてきます。日本では、生卵の黄身だけのところが多いと思います。こちらのニュースでは、卵にはサルモネラ菌が混じっているものもあるので、必ず加熱するようにということも伝えていたので、こうしたことと関係しているのかもしれません。焼肉は、たいていお店の人が焼き、自分で焼くことはありません。つけだれも、しょうゆベースのものがないわけではありませんが、ごま油の中に塩が入っただけのものもあります。
今回は、食べ物の話が中心となりました。普段の生活では、日本人が多くいる地域に住んでいるので、日本食に近いものを食べることが少なくありません。普通のスーパーでも、長ネギ、白菜、しいたけ、えのきだけ等々が比較的安く手に入ります。お刺身も種類によっては、日本より安く買うことができます。私は、大学2年のときに、親しい先生に食事に連れて行っていただき、30歳までにおいしいものを食べておかないと味覚が鈍くなるという話を伺いました。それ以来、食べ物にはこだわりを持つようにしています。出見世ゼミの皆さんも、まだ、味覚を鍛えられる年齢だと思うので、様々な美味といわれるものを試されるとよいと思います。
