英国便り from 出見世先生
ココでは出見世先生より届いたメールや写真なんかをご紹介しております。
英国便り Vol.3〈6月8日〉
出見世ゼミの皆さん、お元気ですか。
昨日、セントメリーズ大学で行われた“St Mary’s adidas Relays”に行ってき
ました。参加するまでは、何が行われるものなのか想像がつかなかったのですが、
その内容は、大学とスポーツ用品メーカーが主催する「大リレー大会」でした。小学生、中学生、高校生、大学生がそれぞれ480メートル、800メートル、1600メー
トル、3200メートルなどの距離のリレーを行うというものです。私が面白く思ったことは、こうした行事が大学と企業により共催で行われ、参加者は、大学生ばかりでなく地域の小学生、中学生、高校生にまで拡大されていることです。小学生もいるので、その保護者も当然大学のグランドに来て応援をしているのですが、そればかりでなく、英国の著名な陸上選手や世界記録保持者も多数出席し、陸上競技のファン層を拡大しているのです。私も写真にあるように、金メダリストにサインをしてもらいました。また、この大学には、世界的にも有望な陸上選手が多数在籍しているとのことですが、クラスメートと思われる普通の大学生もそうした学生を親しく応援していることも印象的でした。
日本では、どうでしょうか。6月3日に息子の通うロンドン日本人学校でも運動会が行われました。日本の学校の運動会を範としているだけに、会場には万国旗が飾られ、徒競走などではお決まりのBGMが流れ、全校生徒が紅白に分かれて応援合戦も行われます。そのため、近隣住民への影響を考慮し、学校から遠くはなれた立派な 陸上競技場で運動会は行われました。確かに、学校から発せられる騒音、子供の送り迎えのための多くの自動車、学校周辺への日本人家族の集中など、日頃の地域社会への影響を考慮した上での、やむを得ぬ選択ではありますが、地域社会を「巻き込む」というものではないと思います。「巻き込む」というのは、CSRや利害関係者の研究でよく使われる“engagement”を訳したものです。企業などの組織や個人が他者と一緒に何かをするというような使われ方をしているものです。
大学、企業、地域社会との関係で言えば、出見世ゼミの4年生諸君は、商学部が文部科学省の支援を受けて行っているプロジェクトの一つである、「老舗プロジェクト」
に参加しています。駿河台周辺の老舗企業の経営をテーマとするものです。可能であれば、4年生の皆さんからプロジェクトの進捗状況について、ホームページで紹介していただきたいと思います。
