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クィントゥス・ユニウス・ブラエスス

初代ローマ皇帝アウグストゥスから任命され、アウグストゥス没時の西暦14年には元首属州であるパンノニアの総督 (Legatus) として駐留する3個軍団を指揮する立場にあった。

ブラエススはアウグストゥスの喪と新皇帝ティベリウス即位の祝賀のため、夏期陣地に集結していた指揮下の軍団兵に対し休暇を与えた。しかしこの休暇をきっかけに、日頃から軍務に不満を抱いていた軍団兵達はブラエススに賃金の上昇と退役年数の引き下げを要求し、その騒乱はついには暴動へと発展した。当初ブラエススは兵達の説得を試みたが効果はなく、兵達の要求を伝えるため副官を務めていた息子をティベリウスのもとへと向かわせた。

同時期、ゲルマニアでも同様に軍団の暴動が発生しており、この対処にティベリウスは自らの息子達をあたらせた。ゲルマニアはその総督の任に養子ゲルマニクスがあったためそのまま対処を任せ、パンノニアには実子小ドルススを近衛軍団と共に派遣した。

小ドルススとブラエススは兵士達と交渉し息子のブラエススが再び使者としてティベリウスのもとへと送られた。しかしその後、月食を契機として兵士達に動揺がひろがると、ドルススはその動揺を利用し厳罰で対処し、使者のブラエススが戻る前に暴動を鎮圧した。

その後、西暦21年にブラエススは元老院属州アフリカの総督(プロコンスル)に選出された。このときマルクス・アエミリウス・レピドゥスとブラエススの二人から知事は選ばれたが、レピドゥスの辞退とブラエススがセイヤヌスの叔父であったことが決め手になった。このときセイヤヌスはティベリウスから重用されていた。

西暦22年に属州に赴任。同年、任期の延長も決定された。この当時のアフリカではベルベル系のタクファリナスが西暦17年から反ローマ闘争を行なっており、その対処が最重要任務であった。タクファリナスはブラエススの前任の知事フリウス・カミッルス、ルキウス・アプロニウスによって2度敗北を喫していたが、決定的な打撃を与えるには至らず、再び勢力を回復させていた。



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コンスタンティヌス1世 ディオクレティアヌスの時代に副帝を務めていたコンスタンティウス1世の子として生まれたコンスタンティヌスは、312年に帝国の西の正帝となり、ディオクレティアヌス退位後の内乱を収拾して324年に帝国を再統一した。330年には帝国東方の交易都市であるギリシア人の植民都市ビュザンティオン(後のコンスタンティノポリス、現イスタンブル)に遷都した。統一された帝国の皇帝として、コンスタンティヌスは官僚制を整備し、属州における軍事指揮権と行政権を完全に分離するなどディオクレティアヌスが始めた専制君主制(ドミナートゥス)を強化した。経済・社会面では、ソリドゥス金貨を発行して通貨を安定させ、コロヌスの移動を禁止、身分を固定化することで農地からの収入安定を図った。 宗教政策の面では、帝国の統一を維持するため寛容な政策を採り、ネロ以来禁止されていたキリスト教に信教の自由を与えて公認した。ミラノ勅令によって彼がキリスト教を公認したことは、後年キリスト教がローマ帝国領であったヨーロッパへ浸透するきっかけとなる一方、教義決定に皇帝の介入を受けることにもつながった。 コンスタンティヌス自身は、ブリタンニア出身のキリスト教徒ヘレナを母として生まれたのでもともとキリスト教に好意的であったと言われる。一時期ミトラ教に傾倒したが、晩年にはキリスト教の洗礼を受けた。正教会ではキリスト教徒であった母とともに「亜使徒」の称号を付与されて尊崇された。 コンスタンティノポリスを首都とした東ローマ帝国(ビザンツ帝国)では、彼と同じ名(ギリシア語形:コンスタンティノス)を持つ皇帝が多数即位した。東ローマ帝国はコンスタンティヌスが創始した専制君主制とキリスト教の信仰の上に成り立っていたため、その先駆者であるコンスタンティヌスを「最初のビザンツ皇帝」と呼ぶ歴史家もいる。