平成16年1月15、16日とのりまき先生講師の「高齢者のためのレクリエーション入門」
の講座を受けて参りました。
それが、あ〜た、面白いの面白くないの、って!
目からうろこ、の2日間でした。
自分なりにまとめてみました。先生はこんな事が言いたかったのではないかな?と。


1、レクリエーションの意味

  レクリエーションとは=ゲーム(活動)ではなくやすらぎ触れ合いを求め生活
  のあらゆる場面で心地よいと感じるように持っていく支援を言う。


  *レクリエーションの歴史

  レクリエーションは戦前「厚生運動」と呼ばれていた。アメリカが先駆となり
  レクは「青少年の健全な育成のための遊び場作り」として脚光を浴びてきた。

  戦後日本でも「敗戦感を除くための社会運動の一つ」としてレクリエーション
  ムーブメントが生まれた。
  高度経済成長に伴い「仕事以外の何かに夢中にさせる」ことにより
  意欲を高め仕事の能率を図るという考え方が定着してきた。
  それが当時人気の「社員旅行」であり「集団ハイキング」「社内スキー」
  「社内○○大会」であった。


  *レクリエーションは楽しい?

  やすらぎがないとまず「遊びたい」という気分にならない。やすらぎを感じ
  させるのがレクの最大の使命。そして信頼関係もないのに他人に触られたり
  慣れなれしく笑われたりするのも苦痛である。
  レク以前にその方が「レクをしたい」気持ちにならなければレクはその人に
  とって楽しくも何ともない苦痛の繰り返しなのだ。

  「レク」の時間だけを「レク」と決め付けるのではなく例えば食事入浴就寝
  等全ての生活において「その入浴は安らぎに繋がっているか?
  選択肢のない中で提供されているサービスなのではないか?」等確認して
  いくのが「レクリエーション的考え」である。

  利用者さんが「この職員さんと一緒にいると楽しい」と思った時、その職員
  自身がレクサービスとなっている。
 

  *本人が求めて初めてのレクリエーション援助
  
  本人の願いに寄り添ったレクリエーションプランニングでないとそれは本人に
  とって苦痛になるだけ。
  レクリエーションというのは普段の生活ではあまりしないものなのに施設に
  入った途端毎日のようにやらされる。
  まず本人の意思を汲み利用者が本当にそれをしたいのか、したくないなら
  何をしたいのか、そして「どうしたら」それが出来るのか、引き出すのも
  援助の一つ。
  人は笑いの中にいると心地よいものだから最初は「見学」でも段々心を開いて
  参加してくれるかもしれない。
  見学だけ、という利用者さんはドアの近くに座って頂きいつでも退室出来る
  ような気配りをしておくと良い。
 
2、アイスブレーキング〜自分ひとりじゃない


  利用者さんの心から氷を溶かすように緊張や不安を取り除き他者と他者を
  結びつけていくのがアイスブレーキングである。

  *一緒に声を出す
  同時に声を出し軽いふれあいが出来て同一動作が出来るものを考える。

  *偶然が左右する
  能力でなく偶然が左右するレクリエーションを行う。
  他者と一緒に何かをする時利用者が一番恐れるのは(麻痺等)
  「自分の欠陥を暴露される」ことである。
  勝敗や優劣を決めるゲームでなく偶然が左右するゲームを取り入れることで
  利用者も劣等感抱くことなく堂々と楽しくレクに参加出来る。

  *出来ないから楽しい
  みんなが出来ないから楽しい。出来ないと笑いが起こる。
  みんなが笑うから連帯感も沸く。


3、心が動くから体も動く

  レクリエーションとはレ・クリエーション(再 創造)
  リハビリテーションとはリ・ハビリテーション(再 獲得)
  
  *リハビリとは身体機能の回復だけを指すのではなくその方の生活や
  その人らしさを取り戻していく努力を指す。
  例えばリハビリで訓練しても立ち上がれなかった人が風船バレーで夢中に
  なりひょこひょこ歩いてボールを取りに行ったりするようなケースが
  目撃され理学療法の世界でも「心が動けば体も動く」と見直しされ
  リハビリにレクやゲームを取り入れるようになってきた。


4、動機付け=モチベーション★         

  「レクリエーション」と聞くと「子供のお遊び」を連想する利用者が多い。
   バカにされているように感じる利用者もいるだろう。
  そこで「どうしてこのレクをやるのか」「このレクをやるとこんな効用が
  あるよ」等の説得力が必要とされる。
  本人にやる気を持たせるためには援助者が工夫をしなければならない。
  まず笑顔で相手に安心感を与え演出で相手の積極性を引き出し
  (自分だけ喋っていちゃダメ)相手を惹きつける為に「動機付け」をする。
  「○○するとこうこうこういう効能がありますよ、やってみませんか?」等。


5、笑いの効用

  これもレク入門講座でのりまき先生が仰っていたのですが「笑い」というのは
  精神神経免疫学の研究において体内の免疫能力を高める働きがあるらしいです。
  わっはっは、と笑わなくてもにこっと笑うだけ或いは笑おうとする瞬間もう免疫が
  高まっているらしい。
  「笑い」こそが「レクリエーション」と医療福祉を結ぶ大きな立役者になっているようです。
  「笑い療法」「生きがい療法」を実践している病院では病気を癒しなおしていく力
  としての「笑い」に重点をおき患者に「生きる意欲」「病気もちであっても病人にならない
  気持ち」を持たせるようにしているそうです。
  「抗癌剤の代わりに笑いを」と働きかけているそうです。
  何でも大阪の病院で癌の末期患者を何人も喜劇のお芝居に連れて行って
  血液検査をしたところ笑わなかった人より笑った人の方が免疫力が高まっていた
  のですって。

  また近年の乳児研究では赤ちゃんが笑う時に足をばたつかせるのは歩行への準備で
  笑いながら手を動かすのが言語を獲得しようとする生得的な能力であるらしいことが
  明らかになってきたそうで、笑うことは人間の成長にも不可欠なものであり、
  人間に本来備わっているものなのだということが出来ます。

       「笑いの効用」

        精神安定
        脳内血流促進
        抗鬱効果
        血圧安定
        風邪ひかない?
        人間関係をよくする
        免疫を高める
        糖尿病改善


6、日本人、年齢層に合ったレクリエーション


  *目を見て話すのが苦手
  まず日本人の文化背景として「向き合い」は緊張感を生む。
  横並びに座り目を合わさないよう話すスタイルが古くから定着していた。
  (小津監督の映画がいい例)
  90度法(カギ型の位置取り)をすれば無理なく自然にレクに参加しやすい。

  *笑うことは失礼
  現在80歳以上の高齢者は「先生を笑う」という事に対して「失礼だ」と
  言う意識がある。
  レクの開始以前に「笑っていいんですよ、笑ってもらうと嬉しいんですよ、
  笑ってくださいね」と意思を伝えることが必要。


7、レクネタは必要ない

   *レクネタサイト作っておいてこんな事書くのもつらいんですが(爆)
   結局他者と他者が触れ合えれば良いのだからゲームの内容以前に
   利用者さん達が盛り上がれるよう援助するだけでよい。
   例えばみかん一つ持ってきて「さあ剥いたら何房入っているでしょう?」
   でも十分盛り上がり利用者さんは楽しめたりするものなのだ。


8、アセスメント

  相手のいいところ、プラスの部分を情報から集める。
  相手の話に耳を傾け受容し共感的態度で受け入れ初めて信頼関係が生まれて
  くる。そこから援助の方法を計画する。
  



レク講座で学んだこと

高齢者レクリスト 前座ちょいレク みんなでわいわいレク     あんたが主役レク 出来ないから楽しいレク  回想法  音楽レク
 頭脳クイズ  言葉遊び   音楽クイズ 人生のバックに流れていた歌 カードで盛り上がろう!