全部満たされた気持ちになれる箱の色なんて無い
結んである紐を一本抜いてみたくなった。
上手に包み紙まで綺麗に四つ折りにして解いた紐を横に添えてから開けるのと、そうじゃない破り方をしてゴミ箱に包み紙と紐を捨てて
しまうこととは、いつかの結論だけが一緒に過ぎない。
開けたらこのクリスマスプレゼントは完成すると、止められない思いを儚く思う。
詰め込まれたプレゼントは濃縮され圧縮されて押し込められているわけではないし、開いたから救われるわけでもない。
水で洗い流せるプレゼントなんて要らない
すべてが喜びになるからと勘違いして、箱の中身を開けてみたくなった。
圧倒的な好奇心だけが占有していく。
見て見ぬふりをすることは、その気持ちに嘘をついているわけではない。
きっと大きな期待と落胆が交錯しているだけのちっぽけな気持ちだから仕方ない。
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