子どもたち一人ひとりのちがう個性が生かされ、輝くことを求めて
日本の教育を変えるために
テキスト 群れ遊びの復活ために「日本の教育を変える」――その戦略はなにか
遠山啓『競争原理を超えて――ひとりひとりを生かす教育』を受け継ぐ
明良 佐藤
資料
考えを深めるために
授業方法から教育を変える原理的視点が提示されているもの
遠山啓『競争原理を超えて――ひとりひとりを生かす教育』1976 太郎次郎社
一人ひとりの個性を生かす教育が実践されている先進国の事例
・河本佳子『スウェーデンののびのび教育』2002 新評論
あせらないでゆっくりまなぼうよ。意欲さえあれば再スタートがいつでもできる国の教育事情( 幼稚園から大学 ) を「スウェーデンの作業療法士」が自らの体験をもとに描く。たった一人の小学生の意見を取り入れて、生徒のために時差登校を試みる小学校。流行の服装に身を包んで香水をかけて投稿する小学生。ディスコ大会でチークダンスに酔いしれる小学生。選挙前に政治家の公約を調査する小学生。いざ、授業となると、テーマ学習を頻繁に行い、グループワークで激論させ、結果よりもその過程を重視している教育。
・福田誠治『競争やめたら学力世界一・フィンランド教育の成功』2006 朝日新聞社
経済協力開発機構・OECDが実施した国際学力調査・PISAで学力世界一とされた国。訪問者が目にする光景は、授業中に立って歩いたり、ソファーで休んでいる子もいたりする、なんとものんびりした授業。16歳までテストも競争もないという。どんな秘密が。
・リヒテルズ直子『オランダの教育』2004 平凡社
教材や教育方法は先生が決める。大枠のみ文科省が決める。実地研修重視の教員養成。したがって、教員養成制度に入った一年目から、一年間の実習に入る。
小学校の子どもたちは、宿題がない。高校や大学にしんがくするのに、入学試験もない。したがって、塾もない。子どもたちは午後三時に学校から帰ると、力いっぱい自由時間を楽しむ。
日本の教育の現状と変える方法について
・尾木直樹『変われるか ? 日本の教育――現場の視点から「教育改革」を斬る』
2009/9月 新日本出版
小泉政権以降の教育改革によって、現在の教育界全体を貫いているのは新自由主義・市場原理です。何でも数値目標を掲げさせ、その達成のため「PDCAサイクル」で競争をあおり、学力向上は全国学力テストが牽引し、これに小中学校の学校選択制がセットされ、学校の存続自体が、「競争」にさらされています。子どもには、厳罰化、管理主義が横行し、子どもたちは自己肯定感が世界一低く、自信喪失状態で心を病んだ子どもが大量に生み出されています。学力低下どころの騒ぎではありません。「生きる力」、無限に「伸びる芽」そのものを摘みかねない『子どもの危機』に日本は直面しています。では、どうするか。その処方を提言します。
・尾木直樹『日本人はどこまでバカになるのか』2008/4 青灯社
PISA調査で日本人15歳の学力がさらに低下していることが判明。新学習指導要領や全国一斉学力テスト等、発想の転換ができない文科省を、フィンランド教育の例などを交え批判と提言を行う。
・尾木直樹『教育破綻が日本を滅ぼす ! 』2008/12 ベスト新書
教育再生のカギは、実は「教育委員会再生」に尽きる、といまの教育委員会がいかに先生を絞めつけているのかの現状を明らかにして、教育委員会の再生のカギと文科省への要望をまとめている。