体が痒い。風呂に入ってないからだ。
昔から僕は痒がりで、掻くことがよくある。
濡れタオルで体を拭いてはいるがそれでも痒い。
せっかく髪を短くして、汚れを取りやすいようにしたのに、
頭も異様に痒い。掻かないようにしようと思っているのに、
眠い時は、無意識に掻いてしまう。
服がすれて、肌がカサカサしてしまうことがよくあるが、
ズボンのせいか、腰の辺りが痒くなっていた。
深夜に、とても痒いので、蚊に刺されたと思って、
薬をナースステーションに貰いに行った。
「うわっ、痒そう!」
そこに居た看護婦は、大袈裟に言った。
薬を別容器に分けてもらい、付けた。
しかし、体じゅうが痒い。
腰の辺りも痒いので見せた。
「引っ掻いてしまったのですが、こちらにも薬付けたいのですが」
「同じ薬で良いですよ」
と言われた。
虫刺されは治ったのに、腰の痒みが全然治らないので、
その日の午後に、看護婦に言ってみた。
(看護婦)「だいぶ・・・広く赤くなってますね・・。痒そう」
そう言って、赤くなってる所を触ってきた。
(痛くはないが、何故触る?)
(看護婦)「皮膚科の先生に診てもらったんですよね。」
(僕)「え、いえ」
(看護婦)「私では分からないです。今日はもう、診察してもらえないので、
明日診察してもらってください」
次の日の朝、普段通り耳鼻科の診察があった。
皮膚科の診察は昼になるらしい。
ナースコールを呼ぶ機械で逆に呼び出された。
「皮膚科の診察がありますので、ナースステーションに来てください。」
看護婦に付いて行く。エレベーターで1階へ。
一般の患者と同じように、やっていくらしい。
ということは、しばらく待つことになるのか。
と思ったが、初診専用の部屋が在り、一人待っただけだった。
診察室の前で、待っている時に、壁に貼られた
医学関係の説明で、皮膚炎を起こす原因について書かれていた。
昆虫では、ダニとかが書かれていた。
現在着ている寝巻きは、洗濯してから半年位洗ってない。
入院前に寝巻きを用意する時には、もう別の洗濯をした後であり、
それ以降では、入院日に乾いてない状態になるので、
洗わないで使うことにした。
その寝巻きを出す時に引き出しを空けたら風呂場やトイレなどに生息する虫が
ちょうど「今まで閉じ込められていた引き出しからやっと出れた」
ような感じで僕の方に飛んで来た。
ってことは、虫が発生しているのか?
と思ったが、その引き出しは毎日使っているし、
他に虫が居る形跡も無い。
考え過ぎだろうけど、そのせいで体が痒いのかと思った。
医者に診察してもらうと、
(医者)「これは分かり辛いなぁ。原因は何だろう。
いつからこうなってる?」
(僕)「2日位前には痒かったんですが。」
(医者)「手術したのはいつ?」
(僕)「今週の月曜です。」
(医者)「うーん、手術の時のアースを腰の部分に付けたのかな。」
(僕)「いや、分からないです。」
(医者)「ああ、そうか。手術中のことは、分からないよね。
麻酔してるもんね。」
(医者)「普通アースは、脚に付けたりするけど、腰のその部分に
付けたりもするんだ。アースはぴったり付けないといけないから、
それでアレルギーのようになったのかもね。」
(僕)「体じゅう痒いんですよ。風呂入ってないせいか。
タオルで拭いてはいるんですけど。」
(医者)「ああ、分かります。手術後では、洗えないでしょう。
それは、E(僕の主治医を呼び捨て。皮膚科の医者とは友達?)に言っておきます。」
薬を処方されるのだが、自分で待たないで、後で看護婦が持って来てくれる
そうだ。11時位に診察したのだが、18時くらいに届けてきた。
途中、鼻炎の薬についての話はあった。
(入院まで飲んでいた2錠のうち抗生物質の薬は飲まないで、
アレルギーに効く薬だけ飲むように言われた)
洗濯するためにコインランドリーに何度か足を運んだんだが、
扉が重くって、勝手に閉じようとしてきた扉に
ついうっかり、手術したすぐ近くをぶつけてしまった。
それを看護婦に言ったら、
「はぁー?!!」
と言われてしまった。
ヤバイらしい。そりゃそうか。枕が当たってもいけないんだもんな。
塞がって来ていた傷が開いたかも。
心なしか、痛みが増えたような気もする。
点滴する部分が痛い。止血剤(?)が入っていると、刺激が少し強い
らしく、生理食塩液よりも痛い。と言っても、
11月10日には、その点滴は打たないことになったが。
点滴は、朝夕だけになった。
点滴するための管は、根元の部分は、刺さったまま。
チューブも、20センチくらい残した状態で、
点滴終了時に、血が固まらないようにする液体を注入する。
血液は少し逆流するが、確かに固まらない。
(でも、体に回るよな。鼻血出たら大丈夫なのだろうか
他の部分も血が固まらなかったら怖いな)
点滴は、どうしても空気が入る。
静脈に空気が入ると、心臓のポンプ機能がヤバクなるのでは?!
と思って何度か、看護婦を呼んだことがある。
(看護婦)「もう(怒)、人間は空気が入っても大丈夫なの!」
と言われてしまった。
他の看護婦に訊いたところ、10CCなら大丈夫。
チューブで言えば、10センチはある、らしい。
でも怖い。空気が連続で入りそうな場合、
点滴の切り替え部分(2本同時に点滴を打つ場合の合流部分)
で空気を一旦溜めて、分割して流れるようにしている。
そして、空気が体に入る時と、少し後は、
安静にしている。(心臓発作起きないよな・・・)
隣の人は、2歳年下のようだ。扁桃腺の手術を受けた、
のどが痛らしい。おかゆも柔らかめの食事だ。
そして、その食事では、栄養素の摂取が足りないので、
点滴は24時間付けっぱなしだ。
かわいそうなことに、彼は、点滴と相性が悪いらしく、
かなり痛がっている。
1回右腕に変えた後に、子ども用の点滴針に変えたようだ。
それでも痛いそうだ。
同じ血管でやるからだと思うのだが、
改善できないものなのだろうか。
僕も変えてもらいたいのだが。
ノートパソコンを持って来る人は珍しいのだろう。
向かいのベットのお年寄りなども話しかけてきた。
「インターなんたらってのもやるんですか?」
病院ではやらないことを答えた。
インターネットについてやノートパソコンについても
色々答えた。ほとんど知らない人に答えるのは
難しいな。説明で分かりやすいようにと思って
多少事実と異なることを言ってしまったな。
後で聞いたことだが、、向かいの人は、
教師をやっていたそうだ。
話し方が丁寧だと感じていた。
もう引退しているのに、何かを書きとめたり
本を読んでいたりするのも昔の名残なのかも。
パソコンへの興味も、知識を得たい気持ちが
あるからだろう。
洗濯を自分でやった。
洗い・すすぎ・脱水まで200円で、乾燥機は30分100円。
洗濯の後、乾燥機を使ったが、30分では全然乾かず、
温まっただけのような感じだった。
もう30分やったが、まだ濡れてる。
乾燥機には、ズボン約50分とある。
ズボン一枚でそんなにかかるのか。
他色々と乾かす物があるから、1時間では乾かないのか。