「文部科学省」の諮問機關「中央教育審議会」は、その中間報告に於て、「教育基本法」を「見直す」べきであるとの結論を出すとの由。當該の法そのものに就ては特に改訂の必要があるとも思はれないのであるが(要するに、運用の問題である故)、新たに盛り込まれる基本理念として、「伝統、文化の尊重、郷土や国を愛する心」が擧げられてゐることは、實に實に喜ばしきことである。「国」を愛する爲には先づ「郷土」を愛すべし。 されば、北海道では、「郷土」の「伝統、文化」を全面的に「尊重」すべく、義務教育にてアイヌ語を採用するのが筋といふものであらう(但し道南等一部地域は除く)。又、陸前氣仙地方に於ては、文章語として既に確立し辭典まで出てゐる「ケセン語」を第一言語とし、“日本共通語”を以て第二言語とする「ばいりんがる」教育こそ ふさはしい。他の諸地域でも、氣仙を見習ひ、地域言語の文章語化に努めるべきであらう。 この一大プロジェクトによつて、日本全土、北から南まで、大いに雇用が創出されること疑ひなからん。「青ヶ島語」「葛西語」等々が次々と文章語として確立すれば、言語學に於ては「日本語族」といふ概念も新たに成立、三省堂の『言語学大辞典』も多くの新項目を立てた増補巻を刊行することゝならう。又、各言語の辭典を出版する爲、「文部科学省」は出版助成金を大盤振舞ひ、之によつて學術系出版社、地方出版社は一擧に景氣囘復、日本經濟も奇跡の囘復を遂げるであらう..... このやうな素晴らしい國に成らないものだらうか。我らが日本國は。 (平成十四年十月二十一日未明、秋の夜の夢 誤字等訂正、一部増補あり)
本頁新装開設日時 : 2004.04.13. |