ロシアのサンクトペテルブルグで出版された『日本の皇帝たちの詩』なる本を、先日、ようやく入手することができた。
Stikhi iaponskikh imperatorov. (tr.) Georgii G.Sviridov. Sankt-Peterburg, 2000. 表紙の船に葵の紋が見えていることについてはさておき、古仏典の貝葉のように上部で綴じられている手のひら程の大きさの六十四頁の本書には、二十人の天皇と三人の皇后の和歌のロシア語訳が収められている(一部、漢詩を含む)。冒頭に「Imperator Akikhito」すなわち今上天皇(11-17頁)、次に「Imperatritsa Mitiko」(18-21頁)、その次に「Imperator Dziomei」(舒明天皇)、以下、天智天皇、天武天皇、持統天皇、聖武天皇、桓武天皇、平城天皇、嵯峨天皇、光孝天皇、醍醐天皇、後鳥羽天皇、土御門上皇(Esk-Imperator Tsutimikado)、後嵯峨天皇、伏見天皇、光厳天皇、後水尾天皇、光格天皇、明治天皇、昭憲皇太后(Imperatritsa Sioken)、貞明皇后、昭和天皇、と続く。 陽成天皇と順コ院が入っておらず、また、田原天皇(春日宮御宇天皇)こと志貴親王(施基皇子)のあの名歌が入っていないのは、個人的には残念に思う。しかし、伏見院と光嚴院の和歌が入っているのが何とも奥ゆかしい。 なお、本書の訳者、ゲオルギー・ゲオルギエヴィチ・スヴィリドフ氏(一九四八年五月九生。音楽家ゲオルギー・ヴァシリエヴィチ・スヴィリドフの子息)は、惜しくも一九九七年十二月三十日に若くして亡くなられている。 (平成十六年二月二十七日)
更新日時 : 2004.07.07. 本頁開設日時 : 2004.04.13. |