先日、自身にとつて二册目の『正論』を入手しました。すなはち、(増刊)通巻第三七四号『靖国と日本人の心』(平成十五年八月)。・・・・・ 古本屋の百圓均一棚に竝んでゐたものでありますが、其の三六二頁と三六三頁の見開き廣告には思はず刮目して仕舞ひました。
日本国憲法からして カルトやもん 然らば、我々の敬愛する 昭和天皇は「カルト」信者であるといふのか。何たる不忠者ぞや。これぞ逆臣の詞の最たるもの也。昭和二十一年十一月三日の 勅語は僞りであるとでもいふのか。斯かる國賊が、世界に冠たる偉大なる國、日本國の國會議員の中にをるとは、實に國辱モノである。斯樣なことが有つてよいものか、否、ない... と信じたい。 そこで、我々は、歴史學の「伊呂波」である「史料批判」をしなければなりません。まづは、『官報 號外』に掲載された昭和二十一年十一月三日の 勅語。之に就いては、その後、訂正の告知が『官報』に出た形跡がありませんので、眞正なるものと判斷すべきでせう。綸言汗の如し。從つて、「西村真悟代議士」が 昭和天皇を侮る不敬の臣でないといふのであれば、『正論』に掲載されてゐる當該漫畫作品は虚構であると論理的に歸結せざるを得ません。 さすがは『正論』。此處まで深讀みをすることが出來、我々を「たのし」ませてくれることができるとは。まこと「スリリングな」といふ自己宣傳句に僞りはありません。 尤も、自身を必ずしも知的ではないと思つてゐる私には、自分程度の頭腦でも「たのし」んでしまふことが出來る『正論』よりも、讀んでも難解で、よくわからない話の少なくない、藤原書店の『季刊 環 』 の方に、ずつと心が惹かれて仕舞ひます。 (平成十六年三月十三日)
更新日時 : 2004.07.21. 本頁開設日時 : 2004.04.13. |