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   □■□■    AHURA JAPAN    ■□■□
                    2002/08/9号 (No004
 
   □■□■          会報        ■□■□                         
                    
       
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         =内容=
 
   バザー終了報告                           
 
   6月23日(日)JICA国際交流フェスティバル
   
   イベント情報                            
   11月2日、3日(土、日)なら出会いウィークバザー
   
   現地からのニュース
   国連子ども特別総会にGanga Adhikariさんが参加
   ネパール現地緊急レポート
   リングホーファー代表からの情報あれこれ
 
   編集後記
 
 
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┃■┃ バザー終了報告 (文責:渡部早苗)
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6月23日(日)JICA国際交流フェスティバルに参加しました。
奈良ドリームランドにて、バザーを行いました。前号で「あやめ池よりメジャー
なので人出が期待できます!」なんて大きなことを書いたのですが、それは過
去の事だったようで、、、実際に行ってみると出店ブースも"非常に"さびしく、
全6団体程度で小ぢんまりとしたバザーになりました。
 
お天気もまあまあ良く、アフラの会員ではないけれど、呼びかけに応じて参加して
くださった方もいつもより多かったので逆に申し訳なかったです。
また、ワインやパンといった食べ物を出さずに民芸品のみを売り、
10,756円の売上でした。
それでも、遊園地入場者数に比しての売上としてはそこそこだったと思います。
 
手伝ってくださった方々は、次の通りです。
平城京遷都祭に引き続き参加してくださった向井さん、初登場の野村さん、リング
ホーファー代表の生徒である出原くんと轟くん。
あとはいつものメンバーで、リングホーファー代表、お久しぶりの崔さん、渡部
でした。
お客さんが少なかった分、参加メンバー内で色々な話ができたことはとても有意義
だったと思います。みなさん楽しい時間をありがとうございました。
 
 
 
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┃■┃ イベント情報
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   11月2日(土)、3日(日) 「なら出会いウィーク」 バザー
(近鉄奈良線 10:00AM開始予定)
 
日 時: 11月3日(土)10:00〜16:00
           11月4日(日)11:00〜15:00 
 
場 所: 旧東大寺学園 講堂・校舎(東大寺南大門ヨコ)     
 
「なら地球市民フォーラム」主催の、奈良県下最大のNGO/NPO
イベントです。
アフラ・ジャパンも過去何度も出店している"常連組"のバザーです。
今回は早めに募集をかけるべく、8月からお知らせしております。
友人、知人お誘いあわせの上、是非遊びにきてください。
また、部分的にでもお手伝いいただける方を大々的に募集しております。
 
 
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┃■┃ 現地からのニュース
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国連子ども特別総会にGanga Adhikariさんが参加---------------------- 
  
 
国連子ども特別総会は、200258日〜10日、ニューヨークの国連本部にて
開催されました。
総会開催に先立って55日から7日まで子どもたちによる「子どもフォーラム」が
開かれ、世界153か国から404名(女子241名、男子163名)の子どもが集まって、
司会、出席者ともすべて子ども、最初のゲストスピーカーを除きおとなはすべて
シャットアウトして、3日間、子どもたちだけの討議が行われました。
 
総会には60か国以上の首脳、およそ180か国の政府高官、250人以上の国会議員、
そして政治以外の分野から総勢6000人もの参加者が集まりました。
3日間の山あり谷ありの討議を超え、10日の深夜24時に最終文書「子どもにふさわ
しい世界(A World Fit for Children)」という名前の最終文書を採択し、国連
子ども特別総会は閉幕しました。
 
HABITAT国際連合(HIC)によって作成された報告書をアフラ・ブータン
から入手しましたので、ざっと和訳した概要を以下に紹介します。
 
――――
Ganga Adhikariさんはこの国連特別総会(UNGASS)にブータン難民の子ども代表と
して参加しました。彼女の参加は、アフラ・ブータンとHABITAT国際連合(HIC)
の支援を受けて実現したものです。
 
彼女はこのUNGASSでただ一人の難民参加者であり、難民、とりわけ生活環境の影響
を受けやすい子どもとしての苦境を話し、国連高等難民弁務官など居並ぶ関係者に
強い印象を与えました。
また、Gangaさんはブータン難民の子どもとしてだけでなく、南アジア地域全体と
して、ストリートチルドレン、不法居住者居留地の子どもたちおよび他の不当に
収容された子どもたちと共に、権利を主張していくことを宣言しました。
 
またGangaさんは、難民の子ども達が彼らの家族と共に母国へいつ戻ることができる
のか、ブータンおよびネパール政府から回答を求めようとしましたが、国家間の
微妙な関係を危うくするような行動は、主催者(つまりユニセフ)の側が規制していた
ため、残念ながら実行には至りませんでした。
彼女はまた、国連難民高等弁務官事務所に対し、難民の本国への帰還プロセスを
リードするよう要求しました。さらにその過程、あるいは後に子どもの権利が妨害
されないように配慮も求めました。
さらには、子ども達からの喫緊の要請として高等教育の必要性を指摘しました。
 
彼女は今後のブータン政府の難民帰還計画、および子ども達を含む難民の人権に
対する考えを聞くため、会期最終日までにブータン王国皇太子に会いたいと希望
していましたが、その願いは叶えられませんでした。
 
―――
 
<所感:渡部早苗>
国連特別総会に難民としてただひとり参加し、過酷な状況下でもっとも被害を受け
やすい立場である子どもたちの権利を主張したことは、とても大きな意味を持って
いると思います。
 
また、彼女の総会での行動は"ニューヨークタイムス紙"にも取り上げられ、とも
すれば世界各地で苦難にあえぐ難民問題の中でも"知られざる存在"にされがちな
ブータン難民の苦境を知らせる重要な機会になったと思います。
 
さらに、彼女の主張の中で、「難民の子どもたちの高等教育の重要性」が挙げ
られていましたが、これはまさに私たちの活動の主たるもの、奨学金支援の
必要性の裏付けとも言えるでしょう。
ただ、彼らのニーズに比して奨学金提供団体、支援団体があまりにも少なすぎる
のが現状です。私たちも、年間約20名ほどの支援しかできないのが実情です。
彼女の声には、ごく限られた人数しか高等教育機関で学べないことへの憤り、
不安がこめられているように感じました。
 
しかしながら、最終目標はあくまで難民の方々が切望している帰還であり、奨学金
支援も、本来ならばその必要がない状態が一番望ましいのだと思います。
その将来までも見据えた息の長い支援策、現状に着実に対応する支援策の両面から
サポートが必要だと改めて感じました。
 
 
  ネパール現地緊急レポート-------------
 
会報の発行が遅れたため、大分古い情報になってしまったのですが、5月25日の
毎日新聞朝刊に、次のような記事が出ていました。
 
   "ネパール・ルポ ゲリラ活動激化 日本のNGOに脅迫状 
「外国人は出ていけ」"
 
ネパールで支援活動を続ける日本のNGO(非政府組織)が、ゲリラ活動を激化
させるネパール共産党毛沢東主義派から、国外退去を求める脅迫状を送り付け
られるなど、苦境に陥っている。
同国は国民の42%が貧困層(00年)で世界最貧国の一つ。ゲリラ活動で内政は
混乱し、生活は苦しくなるばかりだ。 
 
96年に「人民戦争」を始めた同派は一時停戦後、昨年11月にゲリラ活動を再開。
政府軍との間で戦闘が繰り返されている。96年以来、市民も含め犠牲者は
4000人にも達する。当初、外国人は狙わなかったが、先月中旬、ダマック市に
あるAMDA(アジア医師連絡協議会、本部・岡山市)病院の外国人職員寮の
ネパール人所有者のもとへ、「外国人を追い出せ。さもなければ、どうなるか
わからない」という内容の脅迫状が届いた。
付近の国連機関や国際赤十字の関係施設にも同様の脅迫があったという。
 
同派は地方都市の支配を狙う。貧しい地方はNGO活動が活発なだけに、危険が
ふくらむ。国連が地域開発を進める村で、政府軍へリが上空から機銃掃射を行った
報告も出ている。ユネスコは同国中西部に、公民館を建設する予定だったが、計画
撤回方針である。
 
同派台頭の背景には、カースト制度による大きな貧富の差がある。ゲリラ側は貧民
救済を掲げて人気を得たが、活動資金を住民に強制したり、民間人の犠牲が増える
などし、支持は急落しているという。
 
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<所感:渡部早苗>当然のことながら、現地にはアフラ・ジャパンの支援する
アフラ・ブータンがあります。単に日本からのNGOに対する攻撃といった点だけ
でなく、それが現地、それもブータン難民がともすれば障害物視、厄介者扱いを
されるネパールで、どれだけの影響を及ぼすのかが懸念されます。
 
 
 リングホーファー代表からの情報----------------
 
色々な情報が届きましたので、日付順にお知らせします。
 
<6月4日>
甲南大学で、中村耕二教授の国際理解論(全学部の学生履修可能)の授業内で
40分ほどブータン難民問題について話ができました。
約60名の学生が聴講していましたが、残念ながらあまり関心がなかったようです。
しかし、1万円を寄付としていただくことができました。
 
<6月28日>
札幌で、ブータン難民のAdikariさんと会い、北海道大学の教授に尽力いただいて
この2月に、3年間有効の滞在資格(教授として)をもらったとの報告を受けました。
この件について詳細を知りたい方はリングホーファー代表まで。
 
<7月3日>
EU(ヨーロッパ連合)の5名の方(Denmark.Germany,France,EU Bureauなど)
難民の立場理解のため、4箇所のブータン難民キャンプを訪問し、20名以上の
難民と接触しました。ヨーロッパ議会が6月にブータン、ネパール両政府に対して
難民問題の早期解決を要請したばかりです。
 
<7月5日以降>
ブータン国会が会期中ですが、ブータン国王、政府と国会議員は、難民に関する
議論およびネパール政府との交渉延期について、ネパール政府に責任があると発言
しています。他にもネパールの政治不安定にもよるという発言もあります。
 
また、難民認定作業の人数と家族数などが発表されましたが、その結果について
何もコメントされていません。もちろん次のキャンプの作業開始についても何も
触れていません。議員の中からは、難民の帰国は絶対に許せないとの発言や、
社会的不安を起こすなどの理由も挙げられました。
 
また、西ベンガル州の3つの独立運動のゲリラ活動家の脅威について、ブータン
政府が自らの力で彼らをブータンから追い出せない時は、場合によって中国に
頼むという異例な発言もありました。インド政府に対する不信感の表れなの
でしょうか。
 
特にブータン側がネパールの政治家のブータン訪問を変に解釈したことで、
ネパール側が大いに驚いたりして、難民の帰国の厳しさを感じます。
ラタン・ガズメル氏(アフラ・ブータン代表)も,ブータン政府が難民認定作業の
当初から、難民の帰国を真剣に考えなかったことに違いない、と憤っています。
 
7月上旬>
オランダのブータン難民から「Bhutan Review」という情報誌(4)が届きました。
 
責任者のNANDA GAUTAMさんは、ブータンに一つしかない新聞「KUENSEL」の
元ネパール語担当者でした。二年ほど前、ネパール系ブータン人に対する弾圧に
耐えかねて、オランダ研修中に亡命を図りました。なかなか難民として認定されま
せんでしたが、最近ようやく認められたようです。
リングホーファー代表は彼の奥さんと難民キャンプで話したことがありますが、
ラタン氏によると現在は奥さんもオランダにいるのではないかということです。
 
そのBhutan Reviewの中で、ブータン難民の帰国のためにUNHCRがブータン国内に
事務所を開設しようとして断られたという情報が掲載されています。5月に申請
して政府に断られたものの、現在も交渉は継続中ということです。
 
他には、ブータンの民主主義のあり方、憲法制定委員会の活動、ブータン政府等に
よるODA悪用やデンマーク政府からの支援内容などが紹介されています。
ご関心のある方はリングホーファー代表までご連絡ください。
 
<7月12日>
同日付 Rising Nepal紙の記事から。
難民キャンプの人口は年率2,2%の人口増加率で、大きな問題となっている。
とくに食料、教育、健康管理などで、INGOも苦悩している。当初8人家族を想定
して建てられたヒュッテは増加する人口に対応しきれていないが、キャンプ地区
にはその数を増やすためのスペースもなく、予算も当然ない。しかしながら、
ヘビースモーカーが多く、また結核の患者数も多いキャンプにあって、狭い
ヒュッテに多すぎる人数で住んでいる現状は、病気の蔓延を促進しているような
ものだ。
 
7月24日>
ネパールの産業・貿易省がブータンとの貿易条約を結ぶための原案を提出しま
した。それによると、難民問題が解決されていなくとも、"most favoured nation"
(最恵国待遇)という条件が考えられているようです。
現在の2国家間貿易においては、ネパールが赤字で、不利な関税がかけられて
いるということです。
 
<8月中>
●"fortress"という名称の会社がマンション経営者を対象とする情報誌を8月中に
創刊予定であり、その中の教育の特集コーナーで、アフラ・ジャパンが取りあげら
れることになりました。その他、寄付5000円をいただきました。
 
<奨学生情報>
アフラ・ジャパンの奨学金を2年間受けていたGanga Ram Thapaさんから、
6月末にお礼のメールが届きました。彼はその後、アフラ・ブータンの事務所で
働くことになりました。
 
同じく、713日、会員の幣原さんの寄付のおかげで、3年間のインド大学の通信
教育課程を終えた,Deo Raj Dhungelさんから感謝のメッセージが届きました。
彼はずっとアフラ・ブータンの事務所で働きながら勉強してきた方で、
難民スタディーツアー参加者のうち数人は彼と会ったことがあります。今後も
少なくとも1年間は、アフラ・ブータンで働いてもらうことになりました。
 
 <参考図書情報>
●Michael Hutt という有名な研究者が近く、ブータン難民の歴史と現状に関する
研究図書を発表します。
 
・本の題名:" Unbecoming Citizens,Culture,Nationhood and the Flight
            of the Refugees from Bhutan"
・出版社:Oxford university Press,London
 
 
 ボランティア募集!!---------------------------------------
 
 
ご存知の通り、アフラ・ジャパンは関西、とりわけ奈良、大阪を中心とした
活動となっているため、毎回のイベントに参加するスタッフも限られています。
また、スタッフたちの都合が合わないため、参加できるイベントも限られて
しまっています。そこで、会員になるにはちょっと・・・という方でも大歓迎!
ちょっとボランティアを体験したい、NGOを覗いてみたい、という興味のある
方、ぜひバザーに参加してみてください!!
リングホーファー先生との掛け合い、売れたときの喜びはちょっと他では
味わえません。
お知り合いの方にもぜひ紹介してください。
 
 
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┃■┃ 編集後記<事務局代表:渡部早苗>
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厳しい暑さが続きますが、みなさんお変わりありませんか?もうすっかり夏
ですね。というより、立秋を迎えて暦の上では、なんと秋!そんなことはつゆ
ほども感じられないくらい、毎日セミの声だけが元気さを増し、その木陰を歩く
人間たちがぐったりしてゆく気がするのは、私だけでしょうか。
 
さて、またまた前号より日にちが経ってしまって申し訳ありません。今回は色々な
情報が届いたので、少しは内容の充実が図れたかなと思っています。世間では
夏休みということもあり、じっくり読んでいただけるのではないかなという期待も
こめて、、、。
 
私自身も人並みにお盆休みはありそうなのですが、いかんせん残業の嵐でなかなか
時間が取れません。今はとくに夏期休業直前ということもあり、「お盆休みを本当
"休み"にしたいなら、今働け〜」という勢いでいつにもましてものすごい仕事量が
降ってわいております(泣)。
 
そんな中で、先週フィリピンにある巨大なごみ捨て場、スモーキーマウンテンに
生きる子どもたちを主題にしたドキュメンタリー「神の子たち」という映画と、
「世界のヒバクシャ」写真展を見て来ました。
私は「神の子たち」を見るのはもう3回目だったのですが、一緒に行った人は
初めてで、やはり衝撃を受けていました。まだご覧になっていない方はぜひ。
上映日程はこちらです。(http://www.kaminoko.com/
 
8月はヒロシマ・ナガサキの月であり、「世界のヒバクシャ」展は、絶対に
これらを風化させてはいけないという思いを強く、新たにさせるものでした。
57年前の出来事を写真を通して見た後、「神の子たち」の上映を見たのですが、
このドキュメンタリーに出てくるのは、この一瞬一瞬のまさに「今」を生きている
子どもたちです。
「忘れてはならない過去」と「今この瞬間を生きている子どもたちの現実」。
どちらも鋭い問いを突きつけられた時間でした。
 
暑さが引くころ、またイベントも始動したいと思っています。ご意見、ご感想も
お寄せ下さい。
それではみなさん、充実した夏休みをお過ごしくださいね。
 
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         AHURA JAPAN 会報
 
アフラ・ジャパンは、ネパールに避難を余儀なくされたブータン難民を
支援しています。
現在18名の高校生の学費と生活費を支援しています。
バザーの手伝いや、資金援助、学用品の提供など、応援して下さる方を
求めています!!気軽にご連絡下さい。
 
[連絡先]
〒630−8044 奈良県奈良市六条西2−9−21
 Tel.&Fax 0742-41-5811 (リングホーファー宅)
 
 
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[発行元]  アフラ・ジャパン事務局
[ホームページ]  http://member.nifty.ne.jp/irie-y/ahura/
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