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晴れた日に。 てくてくと街道を歩きながら、ぽつりと呟いた。 「どうして・・こんなに惚れてるんだろうなあ。」 「へ?何か言った?」 前を歩くリナが振り返る。 しばし、見つめ合って。 「ああ。どうしてこんなに、リナに惚れてんのかな、って。」 ぼぼっ。 音さえ立ててリナは赤くなった。 「な、に恥ずかしいこと言ってるのよ!!」 「別にいいだろ?誰か聞いてるわけでもないし。 まあ、俺としては聞かれても一向にかまわないけどな。」 「あたしはかまうの! それに、聞かれていよーが聞かれていまいが、あたしは恥ずかしいのよっ!!」 一気にまくし立てて肩で息をする。 その姿すら愛しく思えるのだから、やはりかなりはまっているのだろう。 「でもなあ。惚れてるのは事実だし。 どうしてだろう、と思うぐらい惚れてるんだぞ?凄いと思わないか?」 「思わないっ!大体どうでもいいでしょうが、惚れてる理由なんて!」 あ、と思った。 確かにその通りだと。 「そうだよな、どうでもいいよな。」 にこにこ。 「そーよ!」 「惚れてるのは仕方ないものな。」 「そー、よ・・・?」 「大切なのは惚れてる、ってことだし。 俺はリナに惚れてる。それでいいんだな!!」 拳を堅く握ってあさっての方向に宣言する。 と、後方で何かぶつぶつと呟く声。 「?どうかしたか?」 リナを見る。と。 「だからそーゆー恥ずかしいことは言うなって言ってるでしょーが、メガ・ブランドおおっ!!」 ちゅどーーんっっ! 俺は綺麗に吹っ飛ばされた。 こんなことされても気持ちは変わらないのだから、 「やっぱめちゃくちゃ・・・」 「しつこいっ!」 どっかーーーーんっっ! 「惚れ・・」 「うるさいっっ!」 ばこーーんっ! 「大切なのは・・・・」 「黙れ〜〜〜〜〜っっ!」 ・・その日はそんなことの繰り返しだった。 ...end |