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小春日和の、晴れた日に。 二人で銀杏並木の下を歩く。 黄色い絨毯の上、踏みしめるようにゆっくりと。 頭上の葉に太陽の日差しが反射して、きらきらと金色の輝きを見せる。 枝葉の隙間から見える、澄んだ、真っ青な空。 なんだか嬉しくて、あたしは1人微笑んでいた、らしい。 「どうした?」 ひょい、と。隣を歩いていたガウリイがあたしの顔を覗き込んだ。 「へ?何が?」 「さっきからニヤニヤして。 なんか面白いことでもあったのか?」 言われて、その理由に気付く。 「面白いことと言うか、ね。 ほら。」 手を伸ばして、まず、空を指さす。 「青色。」 次に銀杏の葉。 「金色。」 そして、ガウリイ。 「あんたみたいでしょ?」 「俺?」 自分を指さして不思議そうな顔。 「だから、あんたに囲まれてるみたいで、守られてるみたいで、幸せだなって。 ・・・なんで今度はあんたがニヤニヤしてるのよ。」 「いーや、別に。」 言いながら、くくっ、と忍び笑いを漏らす。 確かに、我ながらちょっぴり恥ずかしいことを言ってしまったとは思うけど。 何となく腹が立つので脚を蹴り飛ばしてみる。 「いってえなあ・・」 ガウリイの抗議は無視して、先に進む。 「おい、リナ?」 慌てて追いかけてくるガウリイ。 二人の歩調が再び揃う。 「今日は、暖かくていい天気だな。」 伸びをしながら空を見上げて、ガウリイが言った。 「・・でも、これから段々と寒くなってくるでしょうね。」 「それでもいいさ。俺が暖めてやるから。」 「・・・・」 小さく溜息を吐く。 ガウリイはにこにこしながらあたしを見つめていた。 ...end |