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どんどんどん。 「ガウリイー?朝だよーっ!!」 どんどん。 「起きてってば〜!」 名前を呼びながら、リナはガウリイの部屋のドアを叩いている。 「・・たく、今日は早く出発したいから、ちゃんと起きろって言っておいたのに・・・ ガウリイ〜〜っ!」 ノブに手をかけて回してみる、と。 ガチャ。 鍵をかけていなかったらしく、あっさり開いた。 「不用心ねえ・・」 中に入って部屋を見回すと、ベッドの上に見慣れた金の髪。 「ほら、起きなさいよ!」 布団の上から身体を揺すり動かす。 「う・・・」 眠そうな声。 「いい加減起きないと、置いてくわよ? ・・ガウリイ!!」 耳に口を近づけて大声を出す。 一瞬、ガウリイの身体がびくりと震えた。 「ん・・リナ・・・?」 渋々、といった様子で目をうっすらと開けるガウリイ。 「起きて。こっちはさっさと出発したいのよ。」 顔を覗き込む。 「・・・あと5分・・」 言うなり、ガウリイは再び布団を頭からかぶってしまった。 「っ、こら!ちょっとっ!!」 リナは慌てて布団をひっつかみ、剥がそうとする。が。 「うきゃあっ!!?」 布団の中からでてきたガウリイの手に腕を掴まれて、ベッドの中に引きずり込まれてしまった。 「な・・んなのよ、もう・・・!!?」 抗議の声を上げてガウリイを一発殴ってやろうとしたところ、いきなり口を塞がれる。 「ん・・んっ??」 リナの力がすっかり抜けきってしまうまでキスをしたガウリイは、にっこり微笑むとこう言った。 「一緒に寝よう。」 呪文も唱えることが出来ない中で、ガウリイの力に抗えるはずもなく。 リナは、ガウリイの言葉に従わざると得ないのだった。 そして二人が出発できたのは、すっかり日も高くなった昼近くとなってしまった・・。 ...fin |