| simple mind |
|
何でもない日。 「お前は、俺んだから。 誰にも渡さない。」 突然の宣言に目を丸くする。 「あたしは、あたしよ。 誰のものでもないわ。」 しかし、すぐに気を取り直して、 いつもの彼女に戻る。 「そうだな。 でも、俺の。」 けれども。そのつっこみも彼には通用するはずが無くて。 「あんた、分かってないでしょ。」 溜息と共にあきらめの言葉。 「そりゃもちろん、くらげだもん。 な、リナ?」 どこまでも無邪気な彼の笑顔。 「・・バカ。 じゃ、あんたはあたしのね。」 照れ隠しに言った言葉。 それすら彼の宣言の助けとなってしまう。 「いまさら言うまでも無いだろう、んなこと。 俺は、何から何までお前さんのもの。」 彼にとってはあくまで、当然のこと。 彼女にとっても実際の所は大差無いらしいけれど。 「・・・・大馬鹿。」 真っ赤になった彼女を、 相変わらず幸せそうな笑顔を浮かべながら彼は見つめていた。 Fin... |