To tell the truth



「・・リナ〜?」
「・・・ん、何?」
頬杖を付き、窓の外をぼんやりと眺めていたリナ。
ガウリイの声にも視線すら動かさず、やる気のない声で返事をする。
「・・お前さん、最近疲れてないか?」
「そう?
 ・・そんなこと、ないと思うけど。」
「・・そうか?」
「そうよ。」
ちょっと顔を動かしてガウリイに微笑むと、また、窓の外に目を向ける。
そこで、会話は途切れる。


「リナ。」
そしてまた少し経ってから、ガウリイがリナの名前を呼んだ。
「・・今度は何?」
「おいで。」
リナは振り向いてガウリイを見る。
ベッドに腰掛け、ガウリイは膝をぽんぽん叩いていた。
「・・膝に乗れ、って?」
「そ。」
「・・・・・・」
「ほら。」
ガウリイは、リナに向かって片手を差し出す。
「・・やーよ。そんな恥ずかしいこと。」
「誰が見てるわけでもないんだから、別に良いだろう?」
「ちょっと、やだってばっ!」
立ち上がり、リナに近付いたかと思うと、ガウリイはリナの腕をとって身体ごと引き寄せ、ベッドに戻って再び腰掛けた。
今度は、リナを膝の上に抱えて。
「・・放してよ。」
「イヤ。」
きつくはなく、かといって逃げられるほどゆるくもなく。
ガウリイはリナを抱き締めるだけで、それ以上のことはしてこない。
リナの顔を胸に埋めさせ、時折、あやすように背を撫でる。
本当にただそれだけで。
リナの名前すら、口にしない。


「・・・・ガウリイなんて、嫌い。」
ぽつりと、リナが言った。
「・・何だよ、藪から棒に。」
「優しすぎる。」
「それがダメなのか?」
「優しすぎて、泣きたくなってくるから・・嫌い。」
「泣いたって良いのに。」
「〜〜〜〜っっ!!だから嫌いっ!」
「いいよ、嫌いで。」
ぽかぽかぽか。
リナが拳でガウリイの胸を叩く。
それにも、全く動じず。ガウリイはずっとリナを抱き締め続けた。







END








*いいわけ*
ちょっと落ち込んでいるときに、とある歌手の方の歌を聴いて。
その声がとても優しかったので、なんだか泣きたくなってしまったという。
管理人の実生活に基づいた小話でした(苦笑)


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