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「毎晩毎晩何処行ってるの?」 朝。 部屋の前に立って、ご飯を食べに出てきたガウリイを捕まえて、あたしは問いを投げかけた。 幾分か、きつい口調で。 「え?」 「とぼけたって無駄なんだから。 深夜になるといなくなってることくらいお見通し。 ・・ホントに、何処行ってるの?」 「いや・・・ほら、なんつーか・・・・」 「盗賊イジメとか言わないでよ?」 「言うかンなこと。」 呆れたような顔をした。 「じゃあ何?」 あたしのそれよりずっと高い位置にあるガウリイの顔を、睨みつける。 彼は一旦口を開きかけて、言い難そうにまた閉じる。 「隣にいると思うと、抑えが効かなくなりそうだから。」 「・・どーゆーコト?」 「あー・・・・・」 目線を逸らして、少しの間、天を仰いだ後。 「?」 訝しげにガウリイを見詰めるあたしに向かって。 耳元に顔を近づけてくると。 「無理矢理、襲っても良い?」 耳元で囁くもんだから、背筋がゾクっとする。 うー、弱いの知っててやったな・・・・・って、そうじゃなくて。 「え? え?? ちょっとそれ、何っ!?」 「だから、そーゆーコトだよ。」 ポン、と頭を叩くと横を抜けて階段を下りていこうとする。 あっさりした態度が、なんだかちょっと癪に障って。 「・・余計、わかりにくいわっっ!!」 その背中にスリッパを投げつけると、後頭部に見事ヒットした。 そしてバランスを崩し、階段を滑り落ちていく。 ちょっとスッとしたかもしんない。 ・・でも疑問は解決してないから、またあとできっちり追及しないと。 ああ忙しい。 END |