キナバル山登頂
(4095.2m)


2005年2月15日(火)(登頂1日目)

朝7時にコンドミニアムを迎えの来るまで出る。キナバル公園まで約2時間かかるようだ。
40分ぐらい走ると、登り坂になり、そのままキナバル公園まで登って行くが、車の馬力がなく
ゆっくりと登らざるを得ない。クーラーを切らしてくれと運転手から言われ、暑いが我慢をする
しかない。8:45到着、公園管理事務所で、入山手続きをする。

登山費用の内容
1、入山料(15RM) 2、登山保険料(3.50RM) 3、ガイド料(70RM) 4、登山口までのバス代往復(25RM)、5、登録料(100RM)、6、登頂証明証(10RM)
すでに支払済費用......山小屋(ラバン・ラタ)宿泊料34RM(トイレ付きVIP50RM)
................夕食、軽食、朝食(合計40〜45RM)、KK〜管理事務所ミニバス(約10RM位?)

手続きが終わると、入山許可カードが発行される。日付、名前、番号はAT15(002)Bと書かれ
ていた(IDカード)。これは入山して、下山するルート3ヶ所でチェックされる。多分安全管理ではないかと
思う。(チェックは登山スタート時点、ラバン・ラタ山小屋、サヤッ・サヤッ山小屋の3ヶ所)

..............

まずこれから2日間ガイドをしてくれる”TAISING"さんの紹介がある。
多分ガイドさんは近くの村キアウヌル村から来ているドゥスン族ではないかと思う。約100年以上前に
ヒューロ(登山家)がトゥアラン川をさかのぼり、多分地元のドゥスン族のガイドで新しい発見をいろいろ
したのではないかと思う。
すぐ別の車に乗り、
レストランで弁当を受け取る。それから4キロほど先の登山ゲート口まで10分程で到着。

登山口は1866mで、頂上までの距離は、8.72km(4095.2m)ある。それを2日で登る事に
なる。キナバルさんが世界遺産に指定されて5年ぐらいと聞いている。
有名なのは、高所スポーツの公式競技である、マウント・キナバル・クライバトンが、毎年
10月はじめに行われる。競技は男子、シニア男子、女子に別れての競技で、制限時間が
4時間30分でないと完走とは認められないとのことである。日本人の参加も男女合わせて
7人前後の人が参加しているようである。

キナバルさんのピークは7つあり、目指すピークはロウズ・ピークである。登山口9:30に
登りを開始、いきなり200mぐらいの下りである。5分ほどで滝がある。最初の登山道は
人が行き交うだけの道幅があり、木道、木の梯子、階段などよく整備が行き届いている。

30分ごとに上記右側の休憩所があり、ゴミ箱、トイレ、水が整備されている。熱帯雨林に
敷かれた登山道を登り、はぁ、はぁと息を弾ませているが、ガイドさんは平気で”ヒョイヒョイ”
と身軽に登りながらも、お花、鳥、リスなどの小動物などを素早く見付け、教えてくれる。
中でも食虫植のウツボカツラは、あまり大きいのは見られなかったが、3ヶ所で幸いにも
見る事が出来た。

キナバル山への登山ルートは、メインルートの他に、Masilauルートがあり、このルートは
2702mにあるLayang・Layangで合流するが、尾根を歩くようで、1日余分にかかるようだ。
約3km(12:07)近くの休憩場で昼御飯を取る。写真の弁当は、サンドイッチ、鳥のもも、
ゆで卵、水であり、鳥のもも、ゆで卵、はガイドさんにあげる。

これから先は、ゴツゴツとした大きな石を踏みながら、きつい登りを登っていく。息があがり
ゆっくりゆっくりと登ってはいるが、それでも数十歩で一息入れないと、足が前に出ない。
座らずに、発って10秒〜20秒位休んでまた歩き出す。時々後の人が抜いて行くが、そんな
事はどうでも良い。写真も撮りたいが、そんな余裕がない。S氏はトウトウ足がつるという
アクシデントに遭う。10歩も歩かない内に、足がつってしまい歩く事も出来ず、足をマッサ
ージをしたり、二人がかりで、足を延ばしたりするが、少し歩くと歩けなくなる。

そんな繰り返しと、自分の披露とで、ガイドさんもスロースローを繰り返してくれるが、それより
ゆっくりでも二人は大変な状況になっている。ガイドさんはマレー語しか話さないので、理解も
大変である。しかし”休み休み”とは言え、今日の宿泊小屋ラバン・ラタに3時15分に到着。

ガイドさんがどこからか、黄色い野いちごを摘んできてくれた。この甘ずっぱいのが、
疲労困憊しているときに食べたうまさが忘れられなくなるだろう。大変大きな山小屋で、
予約制であるが100人は宿泊できるようだ。

......................

到着チェックを済ませ、山小屋のチェックインも済ませる。鍵のデポジット10RMを払う。
2段ベッドの8人部屋で、すでに同室者は入っており、我々以外に西洋人カップル2組と
日本人若者男性2人の8人の部屋である。
疲労困憊で、何をする元気もなく、まず汗を流そうとシャワールームに入りノブをひねると
氷水のような冷たい水に驚く。しかし我慢をして水を被ると、手先がしびれ感覚がなくなる。
ヤッケを着て薄い毛布を掛け、1時間ほど寝ると、疲れも回復し、手のしびれもなくなって
ホッとした。

夕食は5時から7時までで、バイキング形式のマレー料理である。少し早いのでコーヒーを
飲みながら、サンセットの時間を待つ。テラスからのサンセットは美しく何枚かのシャッターを
押した。6時半頃から食事をし、食べ終わると、暖かい服装をして寝ることにした。
暖房器具らしきものはあるが、スイッチを入れても暖まる気配なし。

寝付きが悪く、ほとんどウツラウツラとしただけで、午前2時の起床である。軽くトーストと
コーヒーで食事を済ませ、2時30分真っ暗な山道を歩き出す。ヘッドライトをつけての
登山である。小屋の中から一同に登りはじめるので、明かりがチラチラと線を描いている。

真っ暗な空を見上げると、満天の星が空高くではなく、目線より少し高いぐらいに
輝いている。星がこんなにきれいな物なのか、大感激である。
登っているが、頭がフラフラと地に足が着かないような状態になる。息も上がり、少しずつ
しか歩くことが出来ない。西洋人の女性一人が具合が悪くなり、横になり何か訴え、うつ伏せ
になり歩けない状況である。ガイドさんが何か助けをしているようだ。気温は思ったほど
寒くはないが、霜はおちている。吹く風は大変寒く、0度を少し割っているのか??

3500m位からは、木々はなくなり、隆起した大きな岩の大地になる。滑りにくい岩なので
登りやすい。傾斜も大きいので、ロープが延々と張られ、ロープを引っ張りながら登る所も
何カ所もある。5時半過ぎ空が少し白け出す(暁)。ローズピーク真下に何とかたどり着く。
このころ登頂の成功を確信するが、足は全く動かない(東雲)。5歩で一息入れ、また歩く、頭が
朦朧としている。足下も危ない。友人と励まし合いながら登る。友人は5分ほど早く登頂に
成功。自分も体の力を振り絞り、ようやく登頂に成功した。6時15分であった(曙)。

朝ぼやけからサンライズへ.....6時25分頃日の出が始ま
り、何とかご来光を山頂から眺めることが出来た。成功
を祈り友人と握手、ガイドさんと3人で記念撮影の
シャッター.............
ローズピークの場所は10人もいれば一杯で、登頂後
20分ぐらいで下山をはじめる。
真っ暗な道を歩いてき
たので、わからなかったが、大きな白い岩が広がり石の
砂漠と言うような光景である。登頂の喜びは消えず、少し
興奮気味に、感激をかみしめながらゆっくりと、今度は
元気に写真を撮りながら下山する。

下山スタート6:35、サッサ、サッサ小屋
7:30、ラバン・ラタには8:45分に到着。

朝食をしっかり食べ、しばらくベッドで休み
チェックアウト、デポジット代金10RMを返却してもらい、9:45下山開始。
登りと違い、段差が大きく、少し飛ぶような形で、大きな石から石を踏みしめ、降りはじめるが、ドンドン足の膝などが、ガタガタとなり、踏みしめる足も、力が入らない。
石から、階段、梯子と連続で、12時30分を目指して降りようと決めたため、あまり休んでは
いられない。

5km地点10:24、3km11:28、1km12:38、登山口到着12:59にもう歩けないほど
足が膝が.........完全に壊れた状態。階段等での訓練をもっとしておけば良かったと反省。
しかし無事に登頂、下山できたのもガイドさんのお陰.......握手をしてお別れであった。

左は正式にキナバル山管理局からの登頂証明証で、公園監視員のサイン
とガイドさんの名前が入っている。登頂者名と日付が入り、宝物が増えた
感じで、大事に家の壁に飾ろうと思う。

65歳の挑戦で登頂を決意、必死で頑張った喜びは自分にとっては大きな
物になり、力となったような感じである。

山域一帯がユネスコ世界遺産に登録されており、キナバル公園には
他に山岳植物園、大変高い吊り橋がある自然探勝ハイク(キヤノピー・
ウォーク)なども楽しめ、30分も先に行くと森に囲まれた、露天風呂がある
ポーリング温泉(45度)などもある。
もう1日公園の中のリゾートホテルに泊まり、周辺を探索するのも良いのではないかと思う。



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