災害派遣等従事車両証明書

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全国の皆さんからの救援物資が、自治体の末端部分でダンボールごと山積みになっている。
その実態が報道されてから、かなりの日数が経っても、その状況はなかなか変わりませんでした。

人手(全国からの個人ボランティア)は、まだまだ足りていない。
この状況で気になったのは、災害派遣車両としての、高速道路の無料扱いです。

地元の市役所で「災害派遣等従事車両証明書」というのを発行してもらえば、料金所の一般レーンで無料扱いになる。
ここまでは、どちらもよく知られた話。

ところが!

「そんな紙切れ、いくらでも発行しますから!」
「お願いだから、どうか私たちを助けに来てください!!」
……という自治体がある一方で。

「法人じゃないとダメです」
……と、志願してきた自営業者や無職の人達を追い返してる自治体もあったそうです。

勤め先や所属組織、あるいは職業による差別。
これで、いったい誰が得をするんでしょう?

有名な大企業に勤めてる人は、それだけで偉いの?
どうして?

一般的に言えば、サラリーマンや公務員の皆さんよりも、自営業の人達のほうが時間の都合はつけやすいはず。
もちろん、休めば休んだだけ、モロに収入は減ってしまうわけですが。

それでも週に1回、日帰り参戦でよければ手伝いに行ける。
手伝いに行きたい。
だけど、毎週となると、往復の自腹はかなりキツイ!
(>_<)

……という人達は、全国にたくさんいたはず。

くり返しますが、全国の皆さんからの救援物資が、本当に段ボールごと山積みになっていました。

私は、自営業の仕事の一部を3年前に法人化したので、それで証明書は取れましたけど。

災害派遣等従事車両証明書は、法人じゃないとダメ。
……という判断が、たくさんの戦力をムダに眠らせてしまったと思います。


その後、私はこの証明書を使うのをやめて、自腹で高速道路を使うようになりました。

理由は、2つ。

1つは、「証明」とか「報告書」を何回も求められたから。

もう1つは、申請の手続きをするための市役所が、土日は閉まってるから。
平日も、夕方5時から朝9時までは閉まってるから。

急に今から!となった時に、使えない。

翌朝まで、あるいは週明けまで待つ?
被災された皆さんを、待たせる?

だったら、自腹でいいからさっさと行こうよ。
……ということが何回か続いてるうちに、使わなくなりました。

証明書の長ったらしい名前の最初に「災害」ってついてるのに。
高校生の学割じゃないのに……


その後も、高速料金の無料化については朝令暮改、迷走をくり返しました。

災害時に最優先するべきは、誰の利益か?
被災された皆さんの衣食と、ライフラインの復旧と、地域経済の建て直し。
……だと思うんだけどなぁ。

決断すべき立場の人が、責任逃れのために時間稼ぎをくり返す。
「上」が決断してくれないから、現場も動けない。

たぶん、これが今回の震災の最大の反省。
その象徴が、高速料金の無料扱いだと思います。

でも、次の震災でもくり返すんだろうなぁ。


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