震災から1ヶ月ちょっと経った4月の下旬。
札幌にも行く機会がありました。
積丹半島の先、ほくでん(北海道電力)の泊発電所にも行ってみました。
よく言うところの、泊原発です。
とまり・げんぱつ
泊に限らないのですが、原子力発電所の近くには、いろいろな資料館や展示室がたくさんあります。
1〜2泊してじっくり見てまわると、原子力に関する基本的な知識を身につけることができます。
そこで、今回の原発事故について思ったことも、書き残しておきます。
今回の地震&津波は、百歩譲って、想定外の天災だったかもしれない。
でも、その後の一連の原発の事故は、明らかに人災です。
つまり、想定外の事故が起きてから後の、危機管理とかリーダーシップの問題。
原子力発電の技術の問題では、ないと思うんです。
もちろん、原子力関連の技術は、もっともっと向上させなくちゃいけない。
ところが、原子力の技術そのものをやめろ!と主張する人達もいます。
そういう人達の一体どのぐらいが、原子力を正しく理解してるんだろう?
今までの自民党政権や官僚制度は、原子力についての正しい知識を国民に教えてきませんでした。
そのほうが大衆をコントロールしやすいから、だと思います。
その結果として、日本にはたくさんの原発が建設されました。
その電気でたくさんの自動車や電気製品を作り、それらを輸出することで、今の私たちの生活が成り立っています。
そんな状況で、今回の事故が起きました。
変な例えで申し訳ないですけど、1992年のF1日本GP。
ホンダがF1から撤退した年、どうしても勝ちたい最後の母国グランプリ。
必勝体制で臨んだはずなのに、スタート直後の2周目にエンジンが壊れました。
つまり、科学技術に「100%の絶対」はありえない。
原発に限らず、すべての機械には故障の可能性がある。
悪条件が重なれば、想定外の事態もありうる。
だけど、可能性を言い出したら、どこまでもきりがない。
リスクと、メリットと、コストとのバランス。
どこで妥協するか?という判断が1つと。
もう1つ、その後の対応が大切だと思うんです。
想定外の突発事態が起きても、きちんと状況を把握し、判断をして、自分の責任で指示を出す。
ダメなものはダメと言い、大丈夫なものは大丈夫と言う。
白とも黒とも受け取れる曖昧な言い方をしたり、方針がブレたりしては、いけない。
この点で、911テロ直後のブッシュ大統領は素晴らしかったと思います。
(結果的には、やり過ぎちゃいましたけど)
「大丈夫です」と言いつづけながら水素爆発が起きた。
それでもなお、「水素爆発だから大丈夫です」と言い続けた。
(水素爆発のどこが大丈夫なんだろう?)
遠く離れた東京で「安全です」と言い続けたけど、現地では被爆事故が起きていた。
そして、「今すぐにどうこうという状況ではない」と言い続けた結果が、レベル7。
たくさんの日本人が、原発や東電や政府への不信感を募らせている。
いろんな国が、日本政府は信用できない、本当の情報を公開しろ、と言っている。
さらには、福島県や日本に対する風評被害、被爆差別。
すべての原因は、震災後の対応にあると思います。
政府も電力会社も、原発に反対する人達も、マスコミも、それぞれの立場から知識を切り売りするだけ。
まず最初に主張したいことがあって、それを裏付ける根拠として、都合のいい部分を引用するだけ。
マスコミ経由のコマ切れの知識を寄せ集めても、正しい判断はできません。
そして、客観的な正しい知識は、誰も教えてくれません。
原子力発電の是非は、正しい知識を身につけてから。
そう思いませんか?
被災地での支援格差の問題も、似た部分があります。
メディアにくり返し登場してる街には、全国からの支援が殺到している。
だから、そういう地域への支援は、もう必要ない。
置き去りにされてきた福島県や茨城県、千葉県が優先ではないか?
……と言う人がいます。
これを間違ってるとは言いません。
だけど、メディアにくり返し登場してる街でも、橋1本、山1つ向こう側に行くと、手つかずで放置されています。
きれいになった「石巻駅の近く」をマスコミが流してるからと言って、広域合併で広くなった「石巻市の全域」が片付いたわけではないんです。
そして、福島県や茨城県、千葉県は、東京から近い。
これから動き出す人達が行きやすい場所です。
それなのに……
マスコミの報道、ご意見番とされる芸能人の意見。
あるいは、官房長官や東電や保安院の会見。
テレビや新聞、雑誌が伝えてることを無条件に信じてしまう人が、こんなにも多いのか!
……と、あらためてビックリしました。
さて、ここで北海道に戻ります。
↓の画像は、泊原発の近く、寿都町の歌棄郵便局付近です。
寿都と書いてスッツ、歌棄と書いてウタスツ。
キャンプ旅行をして以来、15年ぶりぐらいで行きましたが、私が大好きな地域の1つです。
風力発電?
それはいい!
地球に優しい!
……と、単純に思ってませんか?
原理としては、要するに自転車のライトのダイナモ(発電機)と同じ。
すぐ近くに住んでると24時間365日、ブーーーンって、かなりうるさいそうです。
飛行機と違って、ずーーーっとそこにいるそうです。
(当たり前ですけど)
個々の詳細なスペックを言い出したら、きりがないんですけど。
【1】原発1基と同じ発電量を得るには、この風車がいくつ必要ですか?
【2】原発1基と同じ発電量を得るには、原発の何倍のコストがかかりますか?
【3】騒音、出力、コストなどの課題を解決するための人材は、どうやって育てたらいいと思いますか?
(現代の教育は、理科への興味を引き出すことよりも、学歴や資格のための暗記力)
マスコミの報道をみんなで盲信する時代から、個人個人が自分の意志で、ネットで調べる時代になりました。
でも、今はまだ、過渡期。
自分でネットで調べて、どんどん知識を吸収していける人。
最新の情報をリアルタイムに次々と見ている人が増えている。
その一方で、相変わらずテレビや新聞からの情報を「中立な立場」と信じてる人もいます。
本当に原発を止めてしまっていいのか?
原子力の技術を放棄してしまっていいのか?
(テロリストが原子力に手を出した時に、どうやって対抗する?)
(すぐ近くの核の保有国が暴走し始めたら?)
(アメリカ軍に守ってもらうしかない)
そして、これからの支援は本当に福島県と茨城県と千葉県だけでいいのか?
人それぞれ、いろんな意見があっていいと思います。
でも、それは本当にあなたの意見ですか?
以上。
マスコミの意見に安易に流される人が多いので、ちょっと書いてみました。
Last Update
2012.-2.-4 Sat 7:00 from Tokyo
![]()
Twitter@and_273
YouTube and273jp
and_273@yahoo.co.jp
Feel free to link here.
自由鏈接
Since 1997.-7.21